昨日の敗戦でついに最下位転落
月が変わったことで少しでも流れが変わってくれればいいのだが
１（二）山田、２（左）青木、３（指）川端、４（三）村上、５（右）サンタナ
６（捕）中村、７（一）オスナ、８（中）山崎、９（遊）長岡、（投）サイスニード
高津監督も思い切ったオーダーを組んできた
代打の切り札として今季代打で既に１２安打、打率４割超の川端を指名打者として３番に起用
川端としては約１年ぶりのスタメン、しかもクリーンアップとなると数年ぶりだろう
そして山田を１番に持ってきた
個人的には、サンタナとオスナの間に中村悠平を置く、昨季の定番パターンが
打線の流れをよくしてくれることを期待
結果的にはこの３番川端が大当たり
決して長打を打つわけでも無ければ強烈な打球を飛ばすわけでも無い
それでも、見事なバットコントロールで野手の間にゴロを転がしていく
初回の１死１塁ではセオリー通りに一二塁間に転がして内野安打でつなぎ
村上の先制タイムリーを導く
３回には１死走者なしから二遊間にはじき返して内野安打で出塁
村上がその出塁に応えるツーランと、得点につながるヒットが２本
そして７回２死満塁のチャンスの打席では、ピッチャー返しでセンター前にタイムリーヒットと
いつも通りの走者を還すバッティング
一昨年のシーズン３０本の代打安打から、昨季は打率１割台と落ち込んでしまったが
まだまだ衰えてしまったわけではない
体調を整えた今季は、試合前まで全て代打で２８打数１２安打
今日の猛打賞の活躍で打率はなんと．４５５
３１本の代打シーズン安打記録の更新を考えると、今日のスタメンでの３安打は
もったいない気もしてしまうが、現時点でも記録を破るペースでヒットを積み重ねている
交流戦のパ・リーグ主催の残り６試合もスタメン起用が濃厚
首位打者を獲得した２０１５年シーズンのようなヒット量産を期待したい
川端の直後の打順というのが村上の気持ちにも変化を与えたのか
初回にタイムリーを放つと、３回の第２打席ではレフトスタンドにライナーで運ぶツーラン
初回の先制タイムリーでは、村上には珍しい、一塁ベース上で大きなガッツポーズ
それも仕方ないのが、この１２連敗中スワローズは一度も初回に得点ができず
初回の得点は、村上が初回にツーランを放った５月１３日の中日戦以来１５試合ぶり
初回に走者を置いた状況で打順が回って来ることの多い４番打者として
責任を感じていたことがにじみ出たガッツポーズだった
白星から遠ざかっていたことで、高津監督も最後まで気を抜かない戦い方
３点リードの７回に、先頭のオスナがヒットで出塁すると山崎には送りバントを指示
結果的に川端のタイムリーで貴重な追加点につながった
続く８回にも、サンタナが二塁打で無死２塁となると、中村悠平が送りバント
オスナの犠牲フライでダメ押しの５点目を奪った
継投も、５点差があってホールドポイントもセーブポイントもつかない状況ながら
登板間隔が空いていることもあって清水、田口の勝利の方程式を投入
２人共にヒットを打たれたが、２人で合計５つの三振を奪い
久々の登板の肩慣らしとしては十分な投球
明日以降の厳しい状況での登板でも持ち味を発揮してくれるはずだ
点差が空いたにも関わらず、変に余裕を持つことなく完封で勝利したというのも大きい
７回の１死１、３塁の場面などは、４点差があるので１点ぐらい与えてもいい場面
それでもサイスニードと中村悠平のバッテリーは細心の注意を払った組み立てで
三球勝負の三振とファーストゴロで１点も与えず、流れが変わる隙を与えなかった
サイスニードは、７回を投げ切り被安打３とほぼ完ぺきな投球
いつもならば高目のストレートで空振りやファールを奪ってカウントを稼ぐところだが
パワーで振り回してくる打者の多い対パ・リーグ仕様だろうか
カウント球はスライダーが多く、決め球にもフォークを多投が、その変化球の制球が抜群
追い込んでからのフォークはひざ元から落ちる絶妙な高さで次々と空振りに取った
これでチームの先発陣の中で単独トップの３勝目
昨季のチーム勝ち頭は今季も頼りになる存在だ
明日から神宮に戻る前に１つ勝てたことは本当に価値がある白星
明日の先発は、開幕からブルペン起用で今季初先発となる小澤
「連敗ストップ」という余計な重圧は無くなった
持ち味の緩急を生かした投球で伸び伸びと実力を発揮してもらいたい