異性や故郷を恋しく思う。心がひかれなつかしく思う。思慕する。恋慕する。自らの情が慕うことを「慕情」といいます。
現在進行形の恋愛にも、そして遠く遥かに別れてしまった人にも慕情は人生に寄り添って止みません。
ときに苦しく、ときに切なく。人はその感情を留めおくすべを知りません。時折思い返しては溜息の対象になるものです。
しかし、この慕情とは漬物みたいなものだと僕は感じることがあります。
いまは恋に埋没し右往左往する不安な硬さも。
遠く昔に離れてしまい後悔と思い出の苦さも。
どうしても今は帰れない故郷の強いとばりも。
歩みゆく人生が緩やかな質量をもち、やがて大きなおおきな漬物石になって、たくさんの慕情を時間をかけて「まろやかに」「こうばしく」仕上げてくれます。
人はみな悲しいことは忘れ去るといいます。しかし、慕情だけは拭い去ることを出来ないのは、その恋が、あるいは故郷が貴方にとって大切なものだったと認識しているから。
そう、物事には表裏があります。悲しい失恋も、その思い出の中には貴方を成長させ、心から歓喜させてくれたすばらしい経験が包含されているはずです。たとえ、いまは事情があり帰ることが出来ない故郷も、紛れもなく貴方を育んだ大地なのです。
身をよじるような切なさに慕情は流れていきますが、その大切な裏側を人生の漬物石は滲み出させて魅せてくれる日が必ずくるのです。そう、私たちの人生のように慕情とは美しく輝きだすものです。
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道化師のオペラ
夏の風にたなびくポプラ
つま先だってもあの空へ
雲までも届かないのにね
今日も揺れては夢をみる
そうだね誰よりも大きいよ
大地に見上げられている
声を忘れた道化師のオペラ
涙をはねあげあのひとへ
心までも届かないのにね
今日も疲労に夢をみる
そうだね誰よりも悲しいよ
明日の希望を探している
さようならに生きるボクラ
想い出だけをあのひとへ
祈りまでも聞えないのにね
いつもあなたの夢をみる
そうだね何より大きいよ
いまでも心を探している
膝をかかえたままでいい
動けなくてもそれでいい
つま先だってあのひとを
希望に満ちたひととする
ぼくの心のつれづれに
いつも希望の星とする
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「初夏の紅」
漆黒の空を
日は射し蔭りゆく
つかのまの時空に
夕陽を彩り消えた人
風も雲も置き去りにして
「うたたね」 描画:多聞
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花いちもんめ
約束ができなくって
返事を書けなかった
磨りへるほどに読んだ
抱いて過ごした手紙
遠いふるさと 花いちもんめ
あの子がほしい花いちもんめ
僕が帰れない時は
君はお嫁にゆくだろう
そうだよ僕は情けない
涙に滲んだペンのいろ
遠いふるさと 花いちもんめ
あの子がほしい花いちもんめ
そうだね 僕は一人きり
幸福ほしい花いちもんめ
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ルーラン海岸
薄紅のハマナスを摘んで
そっと君の髪に飾った日
ルーランの浜辺は優しく
西の果て遠い地平線には
海の蜃気楼が浮んでいた
目を細めてみていた魔法
揺らめいていつか消えた
ハマナスが実をつける頃
夏の日はもう去っていた
ルーランの伝説が聞えた
涙の岩はハマナスいろに
君はもう届かない蜃気楼
肩をすぼめて見てた落日
胸までも零れ落ちた水滴
ハマナスは砂丘をつくり
そして砂丘は海へ伸びる
ルーランの想いで蜃気楼
君は小高い砂丘となって
想い出をここに止めおく
ハマナスのまぁるい実を
そっと岩の上に飾ろうか
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【ルーラン海岸】
石狩市厚田区の北端、国道231号沿いの
ルーラン海岸は、平成2年に指定された
暑寒別天売焼尻国定公園の一部。海に
岩壁が突き出た義経の涙岩と呼ばれる
洞窟が、厚田の観光シンボルとなっています。
所在地■北海道 石狩市厚田区大字安瀬村
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二十と百と儚さと
零に二つを添わせたなら
出会った頃の貴方の齢(よわい)
かすかに濡れた唇
ぷっかり膨らむ下瞼
伝わり響いた心臓は
私の頬を染めぬいた
理想と現実のはざま
ただ夢を拾った二輪花
人に夢を添わせたら
儚く散った恋の迷い
白い孤独に一人添えば
貴方を想った夜の数
私が貴方と添えるなら
もう想い出など数えない
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天までとどけ
怖い人が来たら守ってあげる
ブランコの取り合いで泣いた
あなたに慰めをいっていたね
揺れた体は天まで届け
青い空まで登っていけ
胸を張ったら遠くが見えた
もっと大きく揺らせるんだ
さくらが咲いたらその下で
一緒にお弁当を食べようね
僕が転校するまでに咲くよ
揺れた約束天まで届け
空まで登って花よ咲け
小指を出したら涙が見えた
針を千本持ってないといった
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海 を 渡 る 風
数珠繋ぎのテトラポットを登り
いつも地平線のありかを探した
カモメは空で首をかしげながら
背伸びする僕に不思議そうだね
心は遠く海を渡ってゆくけれど
身体は海を歩んでいけないんだ
優しい家族がいた彼女の元へは
波よテトラポットを濡らしてよ
僕の絆を湿らせて強く滑らかに
数珠繋ぎの想い出をいだくまま
もっと大きく背伸びをしてみた
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追 憶
ためらうような口づけは
彩られたあなたの面影
オホーツクの流氷は
いつもきしみながら
悲鳴をあげている
岸に辿りつきたくて
風に押し戻されながら
全てを白紙に戻そうと
押し戻した君の手は
いつも涙に濡れながら
僕の胸に祈っていたね
お願い私を引き止めて
始めの二人に戻させて
いつも私のそばにいて
樺太から渡る風に乗り
寂しがりのハクチョウは
遠く遥かに飛んでった
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午 後 の 散 歩 道
いつか来た道なのに
何故か景色が新しい
君と二人歩んでいた
午後の急な坂を独り
階段をかぞえながら
落葉を踏んで忘れた
弾む息を見つめあい
一緒に笑っていたね
もう戻らない光を編み
またなぞってみる階段
木々達が私に優しくて
もう数えられないんだ
いつか来た道なのに
いまは季節が美しい
君と二人歩んでいた
午後の落葉の散歩道
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回 帰 線
高い煙突をかすめるように
燕たちが南の空へ帰ってゆく
来年またくるときも
きっと今年のままに
翼に希望を抱いておいで
いつかあなたが指差した空
あれからいつも見上げている
人は悲しいな
いつも別れが訪れて
涙にくれてしまう
霧雨にけむる道
シアワセを探してる
今度うまれてくるときも
きっとあなたとすれちがう
僕はあなたと出会うだろう
かなわぬ想いが巡っても
信じて生きていけるんだ
今度うまれてくるときは
きっとあなたとすれちがう
そしてあなたを抱きしめる
描画:松尾多聞
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「 夕 涼 み 」
別れるのが辛いなら
出逢いさえ悲しいよ
月の縁側ぼんやりと
濡れた髪を梳かせた
生きたことを照らしては
生きることもかんがえる
別れがせまりからんでも
今宵の月はいとゆかし
つげの櫛はしなやかに
梳かしながした夕涼み
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たったのひとつ
ただ寂しさに微笑む人よ
傾げた首を戻してごらん
顔を上げれば世界が見える
刹那に君を迎えてくれるよ
願いは夢に祈りは時に
心の色を変えてくれる
あの星も海もこの大地も
両手広げて待っているよ
それを信じるだけでいい
その寂しさに微笑む人よ
本当の笑顔が輝く場所へ
両手広げて君をいだいて
繋がる空へ連れてゆくよ
この世界に微笑んだなら
君も僕もたったのひとつ
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