異文化コミュニケーション | ワーキングママ&起業家の日々の暮らしブログ

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アメリカでワーキングママ、公務員、そして起業家@和食器屋の三足のわらじを履くたもものつぶやき。

今日はミーティングのため、使ってるツールのベンダーのオフィスを訪問しました。ベンダー側のコンサルタントふたりと一緒にデモの準備をするので、私のラップトップをうちのイントラネットにつなげて、一緒にスクリーンを見ながら作業。うちのイントラネットにはWi-Fiではつながらないので、エサーネットケーブルをそこの会議室の電話からひっこぬいて私のラップトップにつなげました。自分のケーブルを持ってきたつもりだったんだけど、実際持って来たのは電話線だったというドジぶり。

その会議室でみんなで話し合いを進めていると、そこのベンダーの社員がやってきて、「ケーブル引っこ抜いた?」と質問しにきました。「たはは、ごめんなさい」と一緒にミーティングをしてた方の社員が言うと、「急に電話がとぎれたから」と向こうが説明。「ああ、じゃあ、戻さないとだめ?」とこっち側が聞くと、「いや~電話が途切れたから、たぶんここの会議室で誰かがケーブル引っこ抜いたんだと思って」と。おい君、質問に答えなさい。もう1度聞くと「ああだいじょうぶだいじょうぶ。」と言いつつも、そこからなかなか去らない。「で、大丈夫なんだよね?」と聞くと、「いや~電話がきれたからさ」と。しびれをきらした社員が「じゃ、ミーティングが終わったらちゃんと戻すから」と追い返しました。ちなみに質問に答えない社員のほうは恐らく中国人とか台湾人。フロアを見まわすとインド系と中国系が大多数って感じ。異文化コミュニケーション、難しいだろうな。ミーティングに参加してたほうの社員@典型的アメリカ人白人は、「結局彼が僕たちにどうしてほしいのかが分からなかったよ」と苦笑い。いやいや、きっとその中国人の社員は私たちにケーブルを引っこ抜いて欲しくなかったんだと思うよー。私は部外者なので余計なことは言いませんが。

私も昔はこういうことよくあったな。相手には文脈によって判断してもらう文化で生まれ育った私は、なんでもかんでもしっかり言い伝えないとだめなアメリカで暮らすのはなんだか疲れてました。言わなくても分かるだろうよ~ってよく思ってた。何かお願いするときにも「それで何をしてほしいの?」とイラっとされたこともあったっけ。移民の多いアメリカだからこそ、伝えたいことは言葉にしないとだめ。だから結局移民の私たちにとってはありがたい文化なんですよね。

そしてアメリカ暮らしも15年も経つとこれがまた楽になってくるもんで、逆に日本と特に友達関係でないやりとりをするときにめんどくさくなってきます。「うちではできません」的なことを伝えるのが非常に曖昧なので、こっちはその合図に気づかず、誤解が生じてしまったり。できないときははっきり言ってよーと思う。

私は15年前にこちらに来てから日本人と仕事上で付き合うことは皆無、アジア人ですらほっとんどないので、すっかりこっちの付き合いが心地よくなってしまいました。いつかまた日本で働いてみたいけど、私相当うざがられるでしょうね~。