「ねこかつ」さんの全頭引き出し | マロンとあずき

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ワンニャンがそばにいればいつでも笑顔になれる犬バカ猫キチのご満悦♪の毎日と人間のパートナーになれる動物達を一匹でも不幸から救いたい。しかし2018年11月卵巣がんが判り今までの人生が変わってしまいました。明細胞腺癌2bの再発で放射線するも再々発

Yahhoニュースより

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170929-00010000-sippo-life

以下転載させていただきます

 

保護猫を全頭引き出し 「ねこかつ」梅田さんが語る「命を守ること」

9/29(金) 10:50配信

sippo

 
赤ちゃん猫の世話は大変

 今年4月から、茨城県動物指導センターに収容された猫の「全頭引き出し」を始めました。状態が良く、生後2カ月を超えていると見られる猫はほかの動物愛護団体が引き出してくれるので、主に体調が悪かったり乳飲み子だったりする子猫たちの面倒を見ました。普段から連携している動物愛護団体や個人ボランティアさんたちの協力を得て、これまでに約500匹を助けることができました。

【写真特集】「ねこかつ」で新しい飼い主を待つ猫たち

 乳飲み子の世話はたいへんです。生後2、3週までは3時間おきに哺乳しないといけません。下痢をしやすく、それがすぐに脱水症状や死につながるので、頻繁に動物病院に駆け込むことになります。生後2カ月くらいまでは、気の抜けない日が続きます。それでも、しっかり育ててあげれば、新たな飼い主さんを見つけられる。だから頑張れました。

 茨城県でも元々そうでしたが、ほとんどの自治体が、離乳前の子猫については収容してすぐに殺処分しています。乳飲み子を譲渡できる状態まで育てるための人手や資金がないためです。でも僕たちがすべての猫を引き出すと決めると、茨城県のセンターの皆さんが立ち上がってくれました。僕たちが引き出しに行く日まで、時には自宅に連れ帰えるなどして哺乳、保温に努めてくれたのです。

 殺処分が前提でなくなれば皆が頑張れるということが、これでわかりました。この取り組みは、今秋の繁殖シーズンも続けます。また、基本的に乳飲み子の引き出しを認めていない、地元の埼玉県動物指導センターに対しても、乳飲み子を譲渡対象にするよう働きかけたいと考えています。そうすれば埼玉県でも、茨城県と同様の取り組みができるはずです。

 
人が集まる場所で譲渡会を開催

 ただ、これをずっとは続けられない。人手も資金も、僕ら動物愛護団体は自治体以上に限界があります。「全頭引き出し」を続けなくても猫、そして犬の殺処分を着実に減らしていくにはどうすればいいのか――。現状での最良の答えは、不妊・去勢手術の徹底だと考えています。飼い主のいない猫たちのTNR活動はもちろん、飼い猫や飼い犬についても不妊・去勢手術を徹底してほしい。それが、「不幸な命」を生み出さないための確実な手段だと思うのです。

 僕自身は2013年に埼玉県川越市で保護猫カフェ「ねこかつ」を開き、猫の保護と譲渡の活動にあたってきました。店内では常に30、40匹の猫たちが、新しい飼い主との出会いを待っています。他団体と協力しながら、百貨店やホームセンターなど、自然と人が集まる場所で譲渡会を開催していくことにも力を入れています。

 その一方で、2日に1度は、野良猫にまつわる相談や苦情が持ち込まれます。動物愛護団体として保護、譲渡を続けるだけでは、日本の犬猫たちを巡る困難な状況は解決しないことを肌身で感じます。

 犬や猫を垂れ流すように世の中に増やしている繁殖業者やペットショップなどが法律で規制されなければ、根本的な解決はみられません。僕ら保護猫カフェは、ほかの活動形態を取る動物愛護団体に比べると、一般の人とより近い関係が築けています。その関係性を生かして、動物愛護法のよりよい改正を世の中に訴えていく活動にも、できる限り取り組んで行きたいと考えています。

sippo(朝日新聞社)