どこが彼らのキャラクターなんだろうか。

一見普通に聴こえる、穏やかなロック。
編成もオーソドックスだし、ボーカルの存在感で売るわけでもない。

ハードでもないし、もちろん轟音でもない。
かと言ってまったり系とかノスタルジック系でもない。

と書くと、要は特徴的じゃないのねとも言えそうだけど、そういうわけでもない。

あえて言えば、そのどちらにも振れずに、ギリギリのところでバランスを取っている。
結果的にじゃなくて、ポジティブにこのバランスを選択している気がします。
エモーショナルだけど、コントロールされている。

このバランス感覚で、独特のサウンドスケープを創り上げるグループ。

USインディの中でもベテランの域に達した、 Low
彼らの9作目のアルバム、 "C'mon"

C’mon/Low

¥1,139
Amazon.co.jp


調べてみたら彼らはスロウコア、っていうカテゴリーに分けられていました。
別に細分化されたカテゴリーで音楽聴くわけでもないし、そもそもカテゴリーに分けること自体に意味があるとも思えないので、別にいいんですが。

要は感じるかどうか。



女性ボーカルもあります。


これは名曲。


この3曲で彼らの世界観を網羅できたとは思えません。
アルバムの中にいろんな世界を持ってます。

最初に聴いてその独特の世界観に魅かれ、とはいえガツンとくる強烈さには欠けるので、集中的に聴くわけでもなく聴いているうちに、ジワジワと沁み込んできました。

一般ウケするキャッチーさはないので、この音楽がメインストリームに躍り出ることはないでしょう。
しかし、アルバムが出たら必ず買うことに決めている人が多いでしょうね。

今もレビュー書きながら聴いてるんですが、ますますこの世界が好きになっていく自分がいます。

ちょっとしたドラッグ性があります、彼らの音楽。



先日の記事で、ボーカルが壁となってその世界になかなか入れない、と書いた
WU LYF のデビューアルバム "Go Tell Fire To The Mountain"

歌がたんだん気にならなくなってきましたね。
これは独特の音が出る楽器からの音なんだと思って、脳がスルーするようになってくれました。

すると演奏の良さや個性的なサウンドスケープが前面に出て、この音楽がすごく心地よくなってきました。

これはやはり、なかなかのアルバム。
楽しんでます。

Concrete Gold 。
この曲も、響きが美しい素晴らしい曲。

でも、ボーカルをスルーできるようになったと書いておきながら、曲の中ほどで「お願いだ~お願いだ~お願いだ~」と歌っているようでとても気になって仕方がありません。。



この曲、アルバム収録のバージョンと先行シングルバージョンとで、歌もアレンジもかなり変わってますね。
アルバムバージョンの方が、厚みも疾走感も倍増。
それだけ、アルバム全体のサウンドスケープを大切にして録り直したということでしょうかね。

ちなみに、シングルバージョンでは「お願いだ~」とは聴こえませんでした^ ^


前回の King Crimson Project の記事で、これは King Crimson の音楽ではないと書きました。

何が、違うのか。
音の強さや、楽器の編成、Frippのギターソロやドラムスの存在感など、いくつもの要素が思いつきますが、一言で言うと、「音楽の波動」が違うということです。

音楽が鳴っている時、その音楽から感じ取れる波動。
積極的に聴かなくても、音楽から迫ってくる波動。

それはエネルギー感として伝わってくるものが多いですが、それだけでは片づけられません。

エネルギーの凝縮感、密度感。

それが波動となって、強烈な圧力をかけてくれる音楽の代表格が King Crimson だったんですけどね。
King Crimson が持つ本来の波動がないってことで、自分としてはいくらProjectとはいえ、名前を使って欲しくはなかったですね。

彼らから本来感じるはずの波動。
最近自分が聴く音楽で、その類の波動を感じる音楽はほとんどありません。

自分の嗜好が変わってきたということもありますが、強く深く熱く、時には暴力的に圧倒する音楽が少なくなってきたのかもしれません。
そういった音楽がムーブメントを変えられる状況ではないのかもしれません。

音楽自体も、その伝え方も、閉じられたものから、開かれたものに変わってきていることが影響しているのかもしれない。

そんな中出会ったこのミュージシャン。

The Psychic Paramount のセカンドアルバム、 "Ⅱ" 。
II/Psychic Paramount

¥1,700
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自分としては、King Crimson や This Heat といった、凝縮された巨大なエネルギーの波動に近いものをこのグループの産み出す音楽から感じることができます。

音楽性はかなり違いますが、ここから出てくる波動が似てる。

抑えきれないパワー。
消化しきれない葛藤。
硬質なテンション。
そぎ落とされたストイックな音。
反復感の快楽。



This Heat!


超絶ライブ


もちろんこの音楽が好きな人ばっかりじゃないと思うし、むしろキライな人の方が多いかも。

でも、自分はこの音楽の波動が好きなんです、としかいいようがありません。
自分には、大きな作用が働く音楽です。

時代性とは関係のない場所でとても大きな存在の光を放つ、ある種普遍的な音楽なのでは。




相性のいいミュージシャンっているもんで、その人が何やってもツボにはまります。

昔はイーノなどがそうでしたが、最近ではこの人、 Of Montreal

最新アルバム False Priest も自分的な高評価で、昨年のベスト10に食い込みましたが、
その後リリースのEP、The Controllersphere も会心のデキ。

グループユニットを名乗ってますが、基本kevin Barnes のソロユニットです。
何から何まで自分で創って演じるタイプ。
この前のアルバムでは、リズムセクション強化のためにドラムスだけプロミュージシャンのオーバーダビングをしましたが、このEPではもとの打ち込みに戻ってるみたいですね。

一見、カオスのような雑多な音楽だけど、実はとてもコントロールされてます。
一見、音楽性はとても捩じれているけれど、実は素晴らしいポップスセンス。

いかにも彼ららしい曲です。


そしてEPの1曲目。
このセンス、ノイズ好きにはたまりません。。


この人の音楽、明らかに一作ごとに進化してます。

次のフルアルバムが、待ち遠しくてたまりません~

Controller Sphere/of Montreal

¥800
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冷静に見て、3対1で負けてた試合だった。

日本は相当硬くなってた気がします。

パスミス、トラップミス、コントロールミス。

バルサだったらつなげるところがつなげなかった。


アメリカの決定力に微妙なズレがあって、アメリカに入ってた可能性のある2点が入らなかった。

そのズレは決勝戦だから生まれたのかもしれないし、日本チームの硬さも決勝戦だったからかもしれない。


しかし、澤。

今日も決定的な仕事を何度もしましたね。

延長のゴールシーンはもちろん、あともう一歩で点に結びつきそうなパスを何度も出してた。

それでもアメリカの個の強さという壁に何度も跳ね返されてた。

それでも決定的な同点弾を放つことができました。あの点はすごい。


そして、延長戦を終えてPK戦になる時の海堀のリラックスした表情と、PK戦に選手たちを送り出す円陣での佐々木監督の笑顔が素晴らしかった。

それを見て、いけるんじゃないかな、と思いました。


アメリカ300万人、オーストラリア12万人という女子のサッカー人口に対し、日本の女子サッカー人口は3万人ですって。

その層の薄さや社会からの興味関心の低さにもかかわらず、これだけの快挙を成し遂げたなでしこジャパン。

海外で活躍する一部の選手を除いて、限りなく低い収入しかサッカーからは得られていない彼女ら。


これだけ日本中から注目され、応援されたこのチャンスを逃さずに、サッカー女子日本代表の闘いが少しでも商業ベースに乗って、少なくとも彼女たちはサッカー以外で収入を得ることを気にせずにいれる状態になってほしいものです。


それが女子サッカー選手に憧れた子供たちが、自分の夢として素直に語り始められるスタートだと思うから。


少なくともサッカー好きの自分たちは、盛り上げていかなきゃね。