Franz Ferdinand
"Right Thoughts, Right Words, Right Action"


Right Thoughts, Right Words, Right Action/Hostess Entertainment

¥2,368
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Franz 久々のニューアルバム。
独特のノリとメロディラインは相変わらず。
デビューアルバムほどのいかがわしさとアクは抑えられ、すっきりとキレイになった印象。
中堅どころとしての安定感と整理された音像は、それなりに魅力だけれど、デビューアルバムが持っていた混沌感が薄くなってしまったのは残念。

自分は、音楽は騒音のない場所で、できるだけいい音で聴きたいのだけれど、このグループの音楽は雑音オッケーで適当な音であれば満足できるというか、むしろそっちが似合っている気がしますね。
よく聴くと、けっこう細かく丁寧なアレンジがされているのだけれど。






Mazzy Star
"Seasons Of Your Day"


Seasons of Your Day/Rhymes of An Hour

¥2,256
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自分は知りませんでしたが、1990年台初頭に活躍してたグループなんですね。
その彼らの17年ぶりのアルバムということです。
ボーカルとギターが中心となるシンプルな構成ながら、独特の味を出しています。
これをサイケと呼ぶ人もいるのかもしれないですが、けだるげなボーカルにアコースティックとノイジーなギターが重なることで醸し出されるニュアンスがポイント。

音像的には好きだけど、全体的に同じようなトーンが続くので、もう少し刺激とメリハリがあると良かったなあ。





ある時、突然パソコンが危篤に。


最近反応が一層悪くなったな~と思っていた矢先、フリーズしたと思ったら、Alt+Ctrl+Delete も効かない。

仕方なく電源で強制終了して再起動。

立ち上がったと思った矢先、青いスクリーンのアラートが出て、「重大なトラブルにより・・・」などと読めるが、それも一瞬で消えて、強制終了。


青いスクリーンアラートって、ブルースクリーンと言って、OSになんらかの異常が発生して、深刻なダメージを受ける可能性がある場合に出る、と聞いたことがあったので、ヤバい・・・


念のため、セーフモードで起動しなおしたら、途中で起動がストップ。

何度やってもダメ。

もう一度電源切って、システムの復元を試してみても、それすら途中でフリーズ。


ネットで対策を調べてみましたが、もう素人には手を付けられる状態ではなさそう。

こうなったらパソコンを買い替える前提で、データだけでも生き延びさせてやりたいと。

外付けHDDへのバックアップするの、1年間サボってたんだよなあ。


機種はVAIOのVistaマシンなんですが、起動時にF8押すと出てくるレスキュープログラムの中にVAIOデータレスキューというものがあって、ダメもとで試してみたら、OSが死んでても外付けHDDは認識してデータコピーができそうな気配。

音楽データ、写真と動画、各種ドキュメント、お気に入りだけでも、新マシンになんとか継承したい。


とりあえず、新マシンを買いました。

また、VAIOですが Windows8 でタッチパネルの機種。


いやあ、起動早いなあ。

スマホレベルとは言わないけど、パソコンの起動という概念を覆しますね。

画面もいっそう微細で、薄くて軽くて、やっぱり新しいパソコンはいい。


HDDもハイブリッド型で1TB。

音楽データをFLACでガンガン取り込めそうだ~


結局、データはほぼ無事に移行完了できました。

かなりの手間と時間はかかりましたけどね。


それでもやっぱりタブレットよりもパソコンだな、自分は。



年間ベストアルバムがあちらこちらで出始めましたね。

自分は幅広い読者層を対象にした、メディア選出ベストアルバムは信用していません。
あれは嗜好がまったく違う人達による人気投票のようなもので、例えば1位になったからといって、それはその雑誌の読者に人気がありそうなミュージシャンの新譜から、評判の良さそうなものを最大公約数的に選んだだけと、結果的には同じこと。

人気があるミュージシャンのアルバムだけを、評判を聞いて買っているだけの人がベストアルバムを選んでも、同じ結果だと思います。

やはり年間ベストアルバム的なものは、人によって大きく変わるはずの非常に個人的なものなので、自分の嗜好で探したたくさんのアルバムを聴いている人によるものが、個性的で一番面白いです。


それも自分が聴いた範囲の中から以上のものにはならないはずなので、その人が何を聴いたのか、何を聴かななかったのかは、とても重要な要素。

たとえどんなに良いアルバムでも、その人が聴いていなかったら、選ばれるはずもありません。

そういう意味では、日ごろから記事を読んでいて嗜好性がわかっているブロガーさんの選出した年間ベストというものが、もっとも参考になって面白いのは必然と言えます。


今年、自分はどうしようか検討中。

Prefab Sprout

すでにこのミュージシャンも30年選手。
その間、これだけ音楽性がブレないのも珍しい。
心の中に純粋さを持ち続け、それが音楽として結晶する。
そんなことがいつまでも変わらず行われている人なのかもしれません。

ちなみに、Prefab Sprout は前々作の Gunman And Other Stories をリリースした後、グループとしての活動を停止していました。
グループとは言っても、ここで残っているのはすでにパディ・マクハルーンと弟のマーティンだけだったようですが。

その状態から復活したのが、2009年リリースの前作 Let's Change The World With Music 。
復活といっても、こちらは昔のお蔵入り曲たちをパディがひとりで打込みなどを入れながら完成させたアルバムです。
そのため、特にサウンド面で粗さが目立ち、その大げさなテーマにちょっと引いている自分がいました。曲もベタなものが多かったし。

彼らの時代は過去のものになりつつあるのかと、ちょっと寂しかったアルバムです。

そこから更に4年が経過し、噂が流れたと思ったら、即座にリリースされたのが今作。
"Crimson/Red"

Crimson / Red/Icebreaker Records

¥2,181
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しかし、このアルバムは一応の新作扱い。
同様にパディが一人で創り上げたもののようですが、前作のようなやっつけ感は皆無。
アレンジも丁寧に行っているし、曲のバリエーションも豊か。
安心して彼の世界に浸れます。
シンプルなアレンジで、彼のメロディとボーカルをしっとり聴かせる曲が復活したのは嬉しい。

最盛期の完成度には及ばないながらも、彼の紡ぐメロディーとそこに有機的に結合した彼のボーカルに身を浸すだけで、Prefab Sprout の音楽を聴くという行為は完結してしまいます。
補足も解説も批評も、時間のムダ。

彼の音楽がそこにあるということがすべて。。
メロディに惚れ、彼の声がクセになったのであれば、聴き続ければいいだけ。







と、本当は言い切りたいところですが、どこかに微かな物足りなさというか欠けてる感があります。

昔から聴いてきた、Prefab Sprout の空気感と、どこかが違う。
強烈な夏の日差しの空気感と、秋の夕暮れのやるせない日差しの空気感。
そのどちらの面影も、彼らの音楽には感じることができました。

ここにはグッドメロディとパディのボーカルはあるのに、そんな空気感をあまり感じることができません。

単にプロデュースの問題なのか、ウェンディのボーカルがないせいないのか。
気のせいなのか。

それとも、リスナーである自分の感受性が変わってしまったのか。


音楽とは関係ない蛇足だけれど、なんともこのアルバムタイトルが微妙でした。
アルバムがリリースされた10月は、敬愛する King Crimcon の Red がリミックスリリースされた時期と重なりました。
自分がTower Record で入手した日も同じです。

レシートなど見ると、何を買ったのか混乱の極みです。


Arcade Fire の新作、 "Reflektor"

Reflektor/Arcade Fire

¥1,485
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前々回の記事でご紹介したように、Amazon の理解不可能な不手際により、注文した商品が到着せず、聴き始めが大幅に遅れたこのアルバム。

そういえば、前作の Suburbs も聴き始めが遅れたっけ。
こちらは単に、買ったのに自分が聴くのが遅くなっただけなんだけど、何か因縁めいたものを感じるなあ(気のせい)。

なので、聴き始める前からそれなりに色んな感想やレビューが目に入って来ます。
ダンスアルバムであるとか、トーキングヘッズの Remain In Light を意識してるとか、アメリカを飛び出して第三世界の音楽に触れて新たな音楽の地平に辿り着こうとしてる、とか。

あまりバイアスをかけるのも良くないので、そのへんはサラっと流しておいて、聴き始めました。なにせ、今年最後の大物にして、真打登場とでもいえるアルバムです。
前作はリリース年の自分のベストアルバムになったし、そりゃ、期待するなというのが無理ってもの。

1曲目の始めから、いきなり違う雰囲気です。
ジェームス・マーフィーのプロデュースということで、結構身構えていたけれど、やはりそうきたか。

その後も、今までの彼らとはちょっと違った雰囲気の楽曲が続いて行きます。

完成されつつあったバランスを崩しに行った、Arcade Fire 。
ジェームス・マーフィー+電子音を変数として加えてみると、どんな変化が自分たちの音楽に生まれるのか。

前作で一旦の完成を見たとふんだのかもしれません。
自分たちが求める音楽の形の完成形が前作であり、次に進むためには、完成されたバランスを崩す何かを取り入れること。

それがジェームス・マーフィー+電子音というジョーカーです。

それでも軸はまったくブレてません。
あくまでも中心にあるのは、Arcade Fire のロックそのもの。
エモーショナルで、どことなくノスタルジックなスパイスが効いて、そこから溢れてくるエネルギーの質と量がもの凄く、聴いていてカラダの芯が熱くなってくる。
1曲ごとに明確なサウンドスケープがあって、同じような曲がダラダラと続くことがない。
その展開のリッチさに、脳内に快感物質が噴き出してくる。

そこに大きくメスを入れるつもりも、別の何モノかに変えるつもりもまったくない。
揺らがない自分たちの音楽に、ジョーカーを入れてみるとどうなるのか。
ジョーカーとの反応を楽しみながら創ったんでしょう。

軽薄な電子音と、単調で強制的なデジタルビートはありますが、巷で言われている、決してダンスミュージックを創ろうとしたのではない。
あくまでも、自分たちの音楽に変数を入れて見ようと思った。
その変数にはダンスという側面が含まれていただけのこと。

だから、彼らはダンスミュージックを作ったとか、新しい音楽のカタチを見せようと思ったが中途半端なものに終わっている、などの意見は見当外れなのだろうと思いますね。

そしてここには、彼らならではの、ダイナミズムと緻密さの両立という長所は健在。
それを支えていると思われるのが、オーウェン・パレットによるストリングス。
前作でもとても良いサウンドを奏でていてくれました。
彼らの音楽に特徴的な緻密性と質感は、ここにあるような気がします。







自分にとって残念なのは、電子音ですね。
特にシンセベースの音と、シンセストリングスの音。
LCDサウンドシステムに出てくる、意図的にチープにしたような単純明快なシンセの音。
ここだけは彼らの音楽に似合っているとは思えないのだけれど。

それと、2枚目最後の曲の後半部分。
あくまでも密度の濃い彼らの曲と音楽ですが、この曲だけは冗長と言わざるを得ません。

そんなこともあって、結果としては前作ほど感激に身を震わせるほどではありませんでした。
もちろん、他のミュージシャンに比べれば、出色のデキ。
自分にとっては、前作があまりにも完成度が高すぎましたからね。

長いアルバムを2枚に分けたのは好感持てます。
収録時間的には前作とあまり変わらないと思うけれど、前作は1枚通して聴くのに時間がかかり、若干集中力が削がれるという問題があった。

それが2枚だと、1枚ごとに聴くというメリハリができます。まあ、1枚目の最後の曲と2枚目の最初の曲につながりが出ない、ということはあるんだけど。

こういったこともアルバムの評価につながるし、自分たちの音楽を買ってくれた人たちにできるだけ楽しんでもらおうと工夫している姿勢が見えるような気がします。