

くそ暑いのに、スーツ着て汗だくの姿で・・・
『遅くなって申し訳ありません』と恐縮されると・・・
ま~良いかと・・・グットと飲み込み。
「いいよ・・・いいよ・・・今日は特に暑いな・・・」
額の汗にチョット同情的になってしまう。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・
『それでは、預り書を書かせて頂きます。』
やおらボールペンを左手に持ち、カチッと鳴らして書き始める。
「え・・・ギッチョかよ、随分と親も苦労したんだろうな?」
『え・・・あ・・・そうらしいです!』
「私は、左手で字を書くと、字が勝手にひっくり返るだんよ・・・」
実際練習もしたことも無いのに、すらすらと書ける・・・
『それって、あれですよ・・・レオナルド・ダビンチと一緒ですよ・・・』
「偉いこと云うな~・・・?」
『いや~映画で確か、レオナルド・ダビンチの文章に、裏文字の書物があるとか???』
あまりにも、対象の世界が違う話だ・・・・!
「ハハハ・・・レオナルド・ダビンチと言うより、レオナルド・熊に近いんだけど・・・」
『え・・・なんですか????』
「いやいや・・・何でもないよ!」
あ“・・・ご存じない?
そりゃそうだ・・・年が違う!ハハハ!
果して、ダビンチも左手で書いたのだろうか?
チョット興味が湧いてきた!