3月は弥生でMarch
草木がいよいよ生い茂る月という意味で、「弥」にはいよいよという意味、「生」には生い茂るという意味があります。
3月の別名…嘉月(かげつ)、桜月(さくらづき)、花見月(はなみづき)、花月(かげつ)、季春(きしゅん)、夢見月(ゆめみづき)、建辰月(けんしんげつ)、春惜月(はるをしみつき)など。
行事
3日…桃の節句(ひな祭り)…女子の健やかな成長を願う日で、五節句の一つの3月の最初の巳の日から、上巳の節句とも言う。
5日…啓蟄…二十四節気の一つで、大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃で、啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味です。
18日…彼岸の入り…春分の前後三日を合わせた七日間で、今年は18日~24日。
21日…春分・春分の日…太陽が真西に沈む春分(秋分)は彼岸の中日と言い、お墓参りや先祖供養を行うようになりました。
これは仏教にはない習慣で、日本独自のもので、中日に夕陽を拝むと功徳があるといわれています。
ちなみに仏教で私たちの住む煩悩(ぼんのう)の世界をこちらの岸「此岸(しがん)」、三途の川(さんずのかわ)を挟んで、ご先祖様の霊が住む世界をあちらの岸「彼岸(ひがん)」と考えられています。
旬の食材
野菜…水菜、うど、たけのこ、三つ葉、ほうれん草、キャベツ、春菊、菜の花、ゴボウなど。
魚介…鮟鱇(あんこう)、鰆(さわら)、蛤(はまぐり)、鰊(にしん)、イイダコ、甘鯛、白魚、鮃(ひらめ)など。
果物…みかんなど。
海外の行事
ファジャス(3月15日~19日)
スペイン三大祭りの一つ「ファジャス」は、サン・ホセ(バレンシア)の火祭りの事で、聖人サン・ジョゼップの祝日を祝うための伝統のお祭りです。
昔、大工職人達が冬に仕事場の照明として使っていた「パロット(parot)」と呼ばれる木製のランプを、サン・ホセの日前夜に街中を明るくするため燃やしていたことがその起源とされ、今では大きな張りぼて人形をクライマックスとして焼き払い、近くによると火の粉が降りかかるので、迫力満点なお祭りです。
聖パトリック・フェスティバル(3月13日~17日)
アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの日(3月17日:祝日)までの5日間、ダブリンで行われるお祭りとして世界的に有名だ。17日の聖パトリックス・デーにはパレードが盛大に行われ、アイルランドの国花シャムロックの葉や“緑色のもの”を身につけて祝う。
イギリスだけでなく欧米各国、日本でもパレードを行い、この日を祝う。
ホーリー祭(3月18日~19日)
ヒンドゥー教の3大祭りのひとつで、インド各地で開催される “春の到来を盛大に祝う” お祭りで、カラフルな染料の粉や、それを溶かした色水を誰かれ構わずかけ合うお祭り。
使うカラーパウダーに規制はないので化学物質を使ったものもあり、ある意味かなり危険なお祭りです。
この日は無礼講で、身分制度「カースト制度」に関わらず楽しむことができるので、羽目を外しがちになるのです。