お友達に貸していただきましたうさ・ペコ

 

続きを楽しみにしていましたが、2巻同時発売で完結とは、嬉しいけどちょっと寂しいです亜友未

 

黒伯爵は星を愛でる 11 12

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少しネタバレているので気をつけてくださいませうさ・ペコ

 

一連の騒動にケリが付き、結婚式の後の二人は、使用人も微笑むくらい穏やかな日々を過ごすが、エスターは結婚式の夜以来、レオンが肌を触れない事を不安に感じていた。

ある日、二人はロンドンのオペラに出かけ、その日急きょ舞台に立った歌姫シャロン・ディクソンに、自分がレオンの元カノだと告げられ、エスターは動揺、レオンは滝汗。

シャロンはレオンに寄り添い、エスターを挑発するかのように、レオンからもらったイヤリングをひけらかす。

翌日エスターはレオンを置いて、お付きのアンナと気分転換に外出するが、偶然イヤリングを落としたシャロンに会ってしまう。

かかわらないほうがいいと思うアンナだが、エスターはシャロンの気持ちを自分に置き換えて探すのを手伝う。

無事見つかったイヤリングのお礼にと、エスターを無理やりお茶に誘ったシャロンは、レオンは人を愛したことのない男だと忠告する。

しかし、エスターは自分たちは愛し合っているときっぱり言い返す。

その時エスターを探して、レオンがシャロンの夫ディクソンとやってきて、シャロンはその時のレオンの様子に、いかに彼がエスターを愛しているかを思い知る。

シャロンがディクソンと喧嘩をした腹いせに、エスターに八つ当たりしていた事と、イヤリングは夫にもらったものと判明する。

 

ある日、ロビンがレオンから依頼された事の返事を持ってやって来て、ディクソンが見たという、エスターにそっくりな男性はアルジャーノン(以下アル)で、現在失踪していると告げる。

偶然聞いてしまったエスターは、レオンとクリスの元に真相を聞きに行き、それが真実だと知り愕然とする。

クリスは皆をアルの研究室に案内して、先に彼から口止めされていると前置きして、アルは心臓の病を患っていて、長くは生きられないと言う。

クリスは、アルの残したメモに書いてある、ダンピールの研究をしている博士の所に向かうと言い、エスターとレオンも同行する。

元優秀な外科医だったラルフ・サリンジャー博士は、16年前に妻と共に隠居したという。

村の居酒屋で食事をしていると、一人の娘がやってきて、エスターはそれがヴァンパイアだとわかり、クリスが店の人に彼女の素性を聞くと、娘はいないはずの博士の娘だという。

翌日博士を尋ねた3人は、アルが1週間前に亡くなったと知らされ、ショックを隠せないエスター達は棺のある部屋に案内される。

そこにはヴァンパイアになって蘇ったアルがいた。

アルはエスターに、研究が実り、なりたかったヴァンパイアになったことを告げ、エスターは喜びのあまり泣きじゃくる。

レオンたちの配慮で、エスターとアルが久々に二人きりで話している時、クリスはレオンに、アルがエスターには知られたくない真実と、真の研究について話す。

そして、クリスは博士に娘と言われているヴァンパイアが、妻のモニカでダンピールだったと知らされる。

その頃、モニカはエスターに、ダンピールは死ぬとヴァンパイアになって蘇る事を話してしまう。

真実を知ったエスターは、自分がいずれはレオンの敵になってしまうことに苦しみ、離婚を切り出し、ウィンターソンの人達に結婚を反対された本当の訳がわかったと言う。

しかしレオンは応じず、覚悟を決めたエスターは、「そのときは必ず 私のこの首を あなたの手で 刎ねてくださいね。」と言う。

その時、モニカがやって来て、自分の言ったことを詫びつつ、ヴァンパイアになった方が幸せという思い込みだけで、エスターをナイフで刺す。

レオンはモニカを蹴倒し、エスターを抱え外科医だった博士のもとへ向かい処置を頼む。

事情を聞いたお怒りのアルは、クリスにモニカの始末をしたか聞き、ヴァンパイアの王としての決断を問う。

手術の終えたものの、予断を許さない状態のエスターに、アルはエスターの持っている小瓶…アルの研究していたヴァンパイア化を抑制する薬を使うように博士に頼み、レオンにはこの薬を打って、このまま死んでしまったら今生の別れだと覚悟をするように言う。。。

 

終わっちゃいましたね。

 

ちょっと疑問を残すラストではありますが、「晩餐会」も復活してめでたしめでたしですパチパチ

 

気になるキャラのその後もあるので、作者もおっしゃっているように、何かの形で読めると嬉しいです。

 

アルはすべてエスターの為に行動していて、これからも見守る究極のシスコンで、レオンが居ようと貫く覚悟はあっぱれですパチパチ

 

瀕死のエスターが走馬灯のように見た、レオンが小さい時に一時一緒に住んだジョンだと知ったり、お母さんとレオンの両親とお茶したり、レオンのお母さんから大切なブローチをもらったり、帳尻合わせのような不思議体験でしたが、最後なので詰め詰めはしょうがないかな。

 

ちょっと前の巻から、「花とゆめ」にしたらこれいいのか?ってシーンがありましたが、まさかガーターリングだけのまっぱっていいのか?ってヒヤヒヤでしたあはは・・・

 

わたくしの知っているヴァンパイア物は、血を吸われた人間はヴァンパイアになるのに、博士はモニカに血を吸われてもならないのはなぜかと思いましたが、調べたら映画の影響でした(へへっ)

 

最後に2巻同時発売は、「別冊花とゆめ」の休刊の影響かと思いましたが、本作は「花とゆめ」に連載されていたので、違ったようですね。

 

nママさん、いつもありがとうございますペコリ