新装版が出て、買おうかどうしようかずっと悩んでいたのですが、買い取りにマーガレットコミックス版が来たので即買いニヤリ

 

夢見る太陽

ネタばれしてるから気をつけてねペコリ

 

高校2年の亀戸しま奈(かめこしまな)は、自分の名前が大嫌いで、名前を呼ばれることを極端に嫌う。

3年前に母を亡くしたしま奈は、父と再婚した義母に子供が生まれ家での居場所がなくなっていた。

一大決心をして家出をしたしま奈は、公園で倒れている着物姿のおじさん藤原虎(ふじわらたいが)に出会い、3つの条件をクリアして住む家を格安で紹介してもらう。

その家には大家さんである気持ちは18歳の21歳の虎、高校3年の優しく料理上手なイケメン瀧ヶ江朝陽、クラスメイトのパンダをこよなく愛する中条善(なかじょうぜん)が住んでいて、しま奈は朝陽に一目惚れをする。

大家さんと一緒に父に承諾をもらい、彼等と共同生活を始めることになる。

しま奈は朝陽には好きな人がいて、その人長浜まなみの事情を聞き、朝陽を応援しようと決める。

みんなで楽しい共同生活を始めるうちに、しま奈は大家さんを好きになる。

女嫌いの大家さんにフラレることはわかっているものの、気持ちを止められないしま奈と、そんなしま奈を好きになる善。

善に告白されても応えられないしま奈は、彼の漫画家になる夢を応援しようと決める。

ある時、しま奈は大家さんの卒業アルバムを見てしまい、本当の名前が太陽であること、職業が検事であることと、本当は教師になりたかった事を知る。

諦めてしまった夢や自分の過去を語ろうとしない大家さんに、思わず告白してしまうしま奈だが、何もなかったようにいつもの様な対応をされてしまう。

そんな時に大家さんの元カノが自分の学校の先生と気づくしま奈。

先生と大家さんの再会以来、二人が気になるしま奈だが、大家さんにはごまかされてしまい不安になり実家へ逃げ帰る。

ちゃんとに自分の気持ちに向き合い前に進むために、みんなで行ったキャンプで大家さんとキスしたしま奈は、不安を抱えつつも一軒家に戻る。

大家さんの友達の警官三浦直樹が大家さんの父親検事正の藤原純正を連れてきて、しま奈に家に戻りもう虎と連絡を取らないように、高圧的な態度で言う。

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大家さんの父親に会い、自分の大家さんに対する気持ちを話すしま奈だが、そのことで父親がみんなの住む家の売却を勝手に進めてしまう。

家を売却しないと転勤させられてしまう虎は、みんなの側にいる為に売却を許可する。

出ていく期限を迫られたみんなが、色々なアイデアを出す姿を見た虎は、家を残して転勤する道を選ぶ。

そして父親側の三浦もみんなの姿を見て、家の売買契約をみんなに見せて、それを虎は破る。

そのことを知った父は、虎を九州に飛ばすことを決め、転勤した後にはみんなと連絡の出来ないような処置をしてしまう。。。

 

orangeより前に出した本で、わたくしには途中まどろっこしく感じましたが、最後はあっさりハッピーエンドで良かったです。

 

お話の途中に番外編として、善の新しい恋や、朝陽、三浦の恋の行方などが入れ込んであって、一度読んだあと、もう一度番外編だけ読みたくなりました。

 

周りにはバレバレなのに、自分の気持ちにとっても鈍い大家さんに呆れつつ、父に支配されて将来を諦めている彼に、何度も後ろから便所スリッパでパカ~ンとやってやりたい衝動に駆られました。

 

大家さんの母親藤原ふみえは一見ちょっと怖いのですが、実は息子が大好きで、一途なしま奈を気に入って良かったです。

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ふみえが、藤原が息子を検事にする為に、大学を主席合格したのに勝手に断った事を知り、最後の最後にしま奈と大家さんの援護射撃をしてくれて、藤原家の陰の実力者は母親と判明ビックリマーク

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太陽が名前をに変えた理由もわかり、朝陽とまなみと虎の関係も明らかになり、それでもみんなが幸せになったことは良かったです。