楽釜のうどんは噛むのが疲れる
僕はこんなことを思い出した
小学生の時か中学生の時か
もう亡くなってしまったが
僕のおじいちゃんは
ご飯食べながら
寝てしまう
モグモグしながら
やがて噛むことに疲れて
眠りにつくのだ
ハシを持ちながら、
口から少し米粒をこぼしながら
モグモグ、まぶたを閉じているおじいちゃんを見た時
あなたは赤ちゃん?
と思ったものだ
だから
「おじいちゃん」とポンポンと肩を叩いて起こす
目がパチッと見開く
また
モグモグしながら眠りにつく
その繰り返しだ
だから目が離せない
そういえば
1度、目を離した瞬間
後ろにひっくり返ったことがあった
それでもモグモグしながら寝ていた
あっぱれ
(つづく)