■移民の増加は日本に何をもたらすのか | タマちゃんの暇つぶし

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MAG2 NEWS:世界中が驚愕。街を清潔に保ち「安心安全」を実現させる親切な国ニッポンへ移住したがる外国人たち2024.06.28より転載します。
 
貼り付け開始、

https://www.mag2.com/p/news/602499
 
Asakusa,tokyo,japan,-,April,20,,2018,:,City,Scene,With,Tourists
 

昨年ついに5兆円を突破し、過去最高を記録したインバウンド消費。円安の影響が大きいとはいえ、今年の訪日外国人数も順調な伸びを見せています。そんなインバウンド客の「口コミ」も後押しとなって海外からの日本への移住希望者が増加すると見立てるのは、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さん。今回坂口さんはメルマガ『j-fashion journal』にそう予測する根拠を記すとともに、移民の増加が日本にもたらす影響を考察しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:潔癖から猥雑へ

潔癖から猥雑へ。潔癖の国・日本に移住したい外国人は増加する

外国人が驚愕するゴミ一つ落ちていない日本


戦後、日本は清潔になった。最近、テレビで外国人観光客が「日本は清潔で道路にゴミ一つ落ちていない」と言っているのを聞くと、少し面映ゆい感じがする。日本だって戦後から東京オリンピックの頃までは、不潔で汚かった。道路は砂利道だったし、ごみやタバコのポイ捨ても当たり前。酔っ払いが立ちションする光景も見慣れたものだ。それが、どんどんきれいになっていった。

日本が清潔になった理由は、日本人が法律や社会常識を守るようになったからだ。言い換えれば、法律を守らない人たちを徹底的に排除したからだ。

平気で道路にごみを捨てる人には、もっと大きな問題を感じている。例えば、「他人の物を奪ってはいけない」「他人を傷つけてはいけない」というルールさえ守れない国は少なくない。強いものが弱いものを支配すること、金持ちが貧乏を支配することを当然だと思う。あるいは、特定の民族や異教徒は弾圧して良いと思う。そんな環境で生活をしていれば、ごみのポイ捨てなど取るに足らないことだ。「ごみを捨ててはいけません」と注意したら、「うるせえ」と殴られるかもしれない。

ギャング、マフィア、ヤクザ等が、肩で風切って歩いているような地域では、違法行為や違法ビジネスが行われる。当然、法律を守る意識は希薄になる。住民全体が「法律があっても守る必要はない」と思っていたら、法律は機能しない。

街を清潔に保つには、街を汚してはいけないという法律を定め、全員がそれを守ればいい。理屈はそうだが、実現するのはとても困難だ。

それを日本は易々と実現している。そこに、外国人は驚愕しているのだ。

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激動する世界で増加する日本への移住希望者

完璧な統治と完璧な規律。それが、安心安全で清潔な日本を維持する基盤である。しかし、今後は統治と規律が緩んでいくのではないかと考えている。

その理由は、日本への移民の増加だ。世界は激動している。世界的な経済不況、戦争等により、生活が困難な国や地域が増えている。しかも、この変化は始まったばかりだ。今後は更に貧困、失業、治安の悪化が増加するだろう。そして、安心安全で清潔、人々が親切な国に移住しようとする。その代表が日本になりそうだ。インバウンド観光客は、日本が安心安全で清潔な国であることを発信し続けているのだ。

しかも、日本は高齢化、少子化により慢性的な労働力不足に陥っている。日本で生活したい人が増え、日本の労働力が減れば、日本への移民は確実に増加する。

既に、兆候は表れている。その一つがガチ中華店の増加である。ガチ中華とは中国人の顧客のために、中国本土の味を提供する中華料理店だ。

コロナ禍で、国内の飲食店は大量に閉店した。空き店舗も増えている。中国の飲食店も大量に閉店して、腕の良い調理人も仕事を探している。日本国内で中国人移民が増加した地域の空き店舗を居抜きで借り、中国から調理人を呼べば、簡単にガチ中華店がオープンできる。

安くて本格的な料理は一部の日本人にも注目されている。新たなビジネスモデルが密かに誕生しているのだ。

【関連】中国の経済崩壊と深く関係。なぜ日本に「ガチ中華」店がゴリゴリに増えてきたのか?

移民の増加は日本に何をもたらすのか

日本に移民してくる人はどんな仕事を選ぶだろうか。日本語ができれば職業の幅は広がる。しかし、日本語は難しく習得に時間がかかる。前述したガチ中華店なら、日本語ができなくても働ける。但し、調理の技術は必要だ。

特別な技術もなく日本語もできない人はどうするか。正式な手続きを経ないで不法入国した場合、男性なら肉体労働、女性なら風俗や売春を選ぶことになるだろう。こうした仕事の周辺には、反社会的組織が介在する。日本のヤクザだけでなく、中国マフィアなどの海外勢力も集まってくるだろう。

地域の治安も悪化し、暴力事件も増えてくる。当然、街も汚れてくる。

これまで清潔な環境の中で、潔癖な嗜好の人が増えていった。その究極の結果が現在の日本ではないか。今後は清潔を維持するのは困難になり、潔癖症の人には住みにくい街が増えるかもしれない。清流の水が淀めば、渓流魚は生きていけない。

一方で、濁った水を好む魚もいる。これまでの潔癖な環境を窮屈だと思う人もいたはずだ。潔癖より猥雑な環境を望む人もいるのだ。

太古の昔より移民を受け入れてきた日本

今後、世界は日本の潔癖さを発見し、日本は世界の猥雑さを発見するだろう。実現不可能だと思っていた清潔さを日本は実現した。徹底してルールを守れば、電車は時刻通りに運行できることも証明した。みんなが他人の気持ちを尊重すれば、人々は正義を守り親切になることも示してみせた。これは、世界にとって新たな時代の幕開けだ。

そして、日本ほど潔癖ではなく、完璧でなくても、世界では普通であることを知った。街が少しだけ汚れ、電車が5分程度遅れても、多少品質にバラツキがあっても生活には困らない。少しだけ規律を緩めることで、我々はもっと幸せになれるのではないか。そんな可能性を見出すべきではないのか。

世界と日本がミックスされることで、世界も日本も良くなるかもしれない。日本に移民が増えるならば、互いが分断されるのではなく、融合することを目指すべきではないか。

日本は島国でおり、太古の昔より何度も渡来人が移民してきた。人々とともに神様も渡来し、八百万の神々に加わった。日本はそれが可能な国なのだ。他国の人々を受け入れるには、ある種の寛容さが必要である。清濁併せのむ柔軟性。それは、ある種の猥雑性を認めることに他ならない。

体に悪いものであれ少量ならば薬にも

「人間らしく 生きるのならば 正義だけでは 身が持たぬ」

異民族が交じり合う環境はどこか猥雑なイメージがあります。日本料理は日本という環境の中で究極まで洗練され、体に良い料理だけが生き残りました。とても清潔で上品です。

私ももちろん日本料理は大好きですが、同時にエスニック料理も好きです。ホルモンも大好きで、韓国料理、中華料理も大好きです。

安定も良いのですが、刺激も必要です。体に悪いものだって、少しなら薬になるかもしれません。(坂口昌章)

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image by: waranon8327 / Shutterstock.com

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