■アナーキストとは何者なのか:アナーキズムとは無支配主義のことである | タマちゃんの暇つぶし

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アナーキストとは何者なのか:アナーキズムとは無支配主義のことである<newsNueq-4585-F>2024/June/10 02:25より転載します。
 
貼り付け開始、
   
 GigaZine
「 アナーキストとは何者なのか 」を
 人類学者デヴィッド・グレーバーはどう表現したか

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 https://gigazine.net/news/20240609-who-anarchist-are/
 2024年06月09日

 「 アナーキズム 」は日本語で「 無政府主義 」と訳されますが、
 政府を排したカオスを呼び寄せる狂信者との誤解を避けるべく、
 本来の言葉の意味に近い「 無支配主義 」と訳すべきとの意見もあります。

 アナーキストに関する情報を集積している「 The Anarchist Library 」で、
 人類学者でアナーキストだったデヴィッド・グレーバー氏が
 2000年に発表した、アナーキズムとアナーキストという存在について語る
 「 Are You An Anarchist? The Answer May Surprise You! 」
 というコラムが公開されています。

  The Anarchist Library
  Are You An Anarchist? The Answer May Surprise You!
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  https://theanarchistlibrary.org/library/david-graeber-are-you-an-anarchist-the-answer-may-surprise-you


 グレーバー氏は、
 「 アナーキストとは、暴力、カオス、破壊の支持者であり、
  あらゆる形の秩序や組織に反対している、
  あるいはただすべてを吹き飛ばしたい頭のおかしな虚無主義者だ
  と思われているようですが、現実はまったく違います。
  アナーキストとは、人間は強制されなくても
  合理的な行動をとることができると信じている人たちのことです。
  実にシンプルな考え方ですね 」
 と指摘。
 単純な考え方であるが故に、
 次に掲げる質問に「 イエス 」と答えた人は
 もうアナーキストに当たると言えると説明しています。

 ・ あなたは、混雑したバスに乗るために列ができている場合、
   きちんと自分の順番を待ち、たとえ警官が見ていなくても割り込んだりしないか?

 ・ あなたは、クラブやスポーツチームなど、一人のリーダーによって
   押し付けられるのではなく、多数の同意に基づいて意思が決定される団体のメンバーか?

 ・ 私たちは愚かで不公平な経済システムの中に生きていると思うか?

 ・ 子どもたちに言っていること( あるいは親に言われたこと )を本当に信じているか?

 ※ 4番目は僕にはビミョ~~~~~うだな。(^o^)ゞ

 例えば最初の質問にイエスと答えた場合、アナーキストが言う
 「 人間は、普通の状況下では理性的でまともな存在であり、
  そのあり方を教えられるまでもなく、
  自分自身や自分たちの共同体をまとめることができるものだ 」
 という信念に合致しているとグレーバー氏は指摘します。

 グレーバー氏は
 「 脅しではなく意見の一致によって合意に達するたび、
  他人と自発的に取り決めをするたび、
  相手の特定の状況やニーズを十分に考慮することによって理解に達するたび、
  妥協に達するたび、あなたはアナーキストであると言えます 」
 とまとめました。

 政治に対するアナーキストの見方には、
 「 権力は腐敗するものであり、
  権力を求めて一生を費やす者を最後に、権力を持つ人間は生まれるべきではない 」
 というものがあります。
 グレーバー氏いわく、アナーキストは
 「 現在の経済システムは、まともで思いやりのある人間よりも、
  利己的な人々が報われる可能性が高い 」
 と信じているそうです。
 グレーバー氏は
 「 アナーキストでないほとんどの人も同じことを思うでしょうが、
  ほとんどの人は何もできないと考えています。
  アナーキストは違います 」
 と述べました。

 グレーバー氏は
 「 何千年もの間、人々は政府なしで暮らしてきました。
  今日、世界の多くの地域で、人々は政府の管理外で暮らしています。
  彼らは皆、殺し合ったりはしません。
  もちろん、複雑で、都会的で、科学技術の発達した社会では、
  このような問題はもっと複雑になるでしょう。
  弁護士、刑務官、金融アナリストなどの無駄な職業や破壊的な職業をすべて排除し、
  最高の科学的頭脳を、宇宙兵器や株式市場システムの研究から
  石炭採掘やトイレ掃除のような危険な仕事や迷惑な仕事を機械化することに振り向け、
  残った仕事を皆に平等に分配したら、
  機能的な社会を維持するために、
  私たちは果たして何時間働く必要があるのでしょうか?
  1日3時間? 4時間?
  誰もこのような質問をしないので、誰にもわかりませんが、
  アナーキストは、このような質問こそ私たちが問うべきものだと考えているのです 」
 と主張しています。

 ※ newsNueq でも何度か書いた。
   1960~70年代、みな3~4時頃には仕事を終えて
   一杯やっていたのだ。
   金持ちも貧乏人もそれでいてみな幸せに暮らしていた。
   地域によっては昼に酒飲んでシェスタもしていた。
   それでいて、高度成長期の超忙しい仕事をこなせていた。
   いつも書いてるように、職場の8割は「 仕事してるふり 」だけだ。
   つまり、今の仕事の8割は不要と云うことだ。
   仕事の内容( クッッッッダらない糞仕事が多過ぎる!!! )を
   見直して、労働時間を2割にして給料は1.5倍!
   そうすれば消費がどんどん伸びて、設備投資も伸びる!

   グレーバーは、
  『 ブルシット・ジョブ ― クソどうでもいい仕事の理論 』
    岩波書店:2020/7/30:424ページ
   の著者でもある。
   つまり「 糞どうでもいい仕事 」の発信者。


グレーバーは、今世紀最高峰とも言える本を2冊出している。

 『 負債論 ~ 貨幣と暴力の5000年 』以文社:2016/11/22:848頁2段組
 『 万物の黎明 ~ 人類史を根本からくつがえす 』光文社:2023/9/21:708頁2段組

後者をカッパ・ブックスの光文社が出してのにビックラこいた!!!
この2冊はみなさんのまぶたの鱗を洗い落としてくれます。

     まさに、アナーキズムの真髄!!!!!


グレーバーは、残念なことに、2020年9月2日、
ヴェネツィアの病院で急死。享年59。
僕は消されたと考えている。

それほど彼の本は【 連中 】にとって都合の悪い本である。
上記の2冊がそうだが、遺作となった『 万物の黎明 』は、
【 連中 】の不当性を余すところなくえぐっている。



先程配信の

  < newsNueq-4584-F:パンクの系譜学 ~ PUNKは哲学である >

といい、この「 アナーキズム 」といい、立て続けにPUNK / アナーキー に
関する話題が配信されているのは喜ばしいことだ。

前にも何度か書いたが、1978年頃から、日本では(も)哲学ブームが到来した。
当時は、哲学で世界が変えられるかも。と当事者たちは思っていたものだ。
それを吹き飛ばしたのが、1985年からのバブル。

さて、今回も増田さん吹聴の日本バブル到来の気配があり、
今、起きつつある哲学ブームがまたしても吹き飛ばされるかどうか、
みなさん、じ~~~~っくり観察してください。

【 連中 】にとって、物事を深く「 自分の頭で 」考える【 哲学 】程
じゃまな存在はないのです。

だから、その先頭ランナーであるグレーバーは消されたのかと。



関連情報


     真のアナーキストは、
     ・ ゴータマ・シッダールタ
     ・ ヨシュア・インマヌエル
     ・ チェ・ゲバラ
     である。


  < newsNueq-2505:日々実践! アナーキズム! > 2020/02/16
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  ジェームズ・C・スコット 『 ゾミア - 脱国家の世界史 』 みすず書房:2013/10/4
  ジェームズ・C・スコット 『 反穀物の人類史 - 国家誕生のディープヒストリー 』
                みすず書房:2019/12/21
  ジェームズ・C・スコット 『 実践 日々のアナキズム
               ( 原題 )Two Cheers for Anarchism
                - 世界に抗う土着の秩序の作り方 』
                岩波書店:2017/9/29
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  < newsNueq-3609:超~民主主義国家ソマリランド外相
          「 中国の指図は不要:
          ===========================================
           我々は生まれながらに自由であり、
           自由のままであり続ける 」 > 2022/02/15
          ===========================================


  < newsNueq-3394:ルソー「 人間不平等起源論 」解説 > 2021/09/17
  < newsNueq-4453-F:ニーチェ『 ツァラトゥストラはかく語りき 』 > 2023/12/26
  < newsNueq-4476:「 イデア 」を完全理解する:プラトン『 国家 』> 2024/01/29
  < newsNueq-2311:再校
         :一刀両断!:超パンクな哲学評論
          「 ヨーロッパ思想を読み解く 」> 2019/10/01


  < newsNueq-2034:病なんて死ねば治る > 2019/05/28
  < newsNueq-2924:道可道非常道。名可名非常名。 > 2020/10/11

  < newsNueq-128 :老いたる霊長類の星への賛歌 > 2017/05/25



                            nueq
貼り付け終わり、nueq さん解説。