■バレた維新・馬場代表の「裏切りと屁理屈」第2自民のヤバい本性。 | タマちゃんの暇つぶし

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MAG2 NEWS:バレた維新・馬場代表の「裏切りと屁理屈」第2自民のヤバい本性。器が小さい大阪オヤジに国民怒りの審判下すか2024.05.17より転載します。
 
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https://www.mag2.com/p/news/599050
 
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日本維新の会・馬場伸幸代表が、裏金問題の「事実関係を徹底的に究明すること」に強い難色を示している。政倫審は無駄であり、「納得される国民はいらっしゃらない」のだという。いま野党が追及をやめれば、それこそ岸田総理と自民党の思うつぼだが、さすがは「第2自民」を標榜する馬場氏、野党共闘の足を引っ張ることに余念がない。元全国紙社会部記者の新 恭氏が詳しく解説する。(メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』より)

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:維新の凋落、自民寄りの地金出す馬場代表に責任あり

維新・馬場伸幸代表の信じられない記者会見

4月の衆院3補選で立憲民主党が全勝したため、さっそく国会で変更されたことがある。

25人からなる衆院政治倫理審査会(政倫審)の委員構成だ。立憲が1人増え、自民が1人減った。これで野党(立憲、日本維新の会、共産党)が9人。まとまって審査の申し立てをするのに必要な委員数(3分の1)を満たした。

そこで、これら野党3党は今月8日、安倍派と二階派の現職の衆院議員44人の審査を求め、政倫審の田中和徳会長(自民)に申立書を提出した。

2~3月に開かれた政倫審に出て弁明したのは自ら申し出た6人のみで、真相解明にはほど遠い説明内容だったが、自民、公明両党はそれで打ち止めにしようとしていた。野党3党の申し立てにはそんな魂胆を打ち砕く強い意思があると思われた。

ところが、維新の馬場伸幸代表が意外なことを言い出した。5月9日の記者会見。

「立法府でいろんなスキャンダルが起こったときに、事実関係を徹底的に究明することは非常に疑問視をしてきたし、限界もあるのではないか。政倫審をまたやって延々と44人の議員を呼んで、毎回毎回同じ話を聞いて、納得される国民はいらっしゃらない

申し立てをしておきながら政倫審に否定的なのだ。

たしかに、政倫審でウソをついても罰せられないので弁明者は本当のことを言わない。限界があるのは間違いない。だからといって、野党側がいっさい追及をやめてしまったら、岸田首相と自民党の思うつぼだ。

国民の声を裏切り、自民党に擦り寄る馬場維新代表

岸田首相は政治資金規正法の改正を今国会で成立させることをもって裏金問題の収束をはかろうともくろんでいる。しかし、その改正内容たるや、ひどく空疎なものになりそうだ。

使途不明を許容される政策活動費名目の支出をやめ、裏金の温床である政治資金パーティーを開けなくし、さらには問題の根幹である企業・団体からの献金を禁止する。そこまで改正するなら、金権腐敗防止の実効性も生まれるだろうが、自民党はせいぜい政策活動費の限定的な使途公開ていどでお茶を濁そうとしている。

例によって、改革ポーズで乗り切るハラなのだ。

考えてみれば、カネをエネルギーのもととして食み、長きにわたって政権を握ってきた自民党が、やすやすと法に埋め込まれた“旨み”を手放すはずがない。

裏金事件の真相を突きとめず、責任をとる者はなく、法改正も中途半端となれば、政治資金をめぐる腐敗の根源ははびこり続ける。

だからこそ、せめて国会での問題追及を継続してゆく必要があるのだが、その意義さえ否定する馬場代表は自民党のシナリオに乗ろうとしているとしか思えない。

政治資金規正法の改正についても、いかに立憲が反対しようと、維新は適当なところで自民党と妥協する可能性が高い。

維新が歩み寄れば、自民は「議論は尽くした」なる常套句を繰り出し、それに呼応するように馬場代表は「反対するだけの古い政治」だと立憲を批判するのだろう。

屁理屈で野党分断をはかる馬場代表の小物ぶり

4月の衆院補選の結果でわかるように、自民党への不信が渦巻く今の政治状況において、野党は、互いに争うことをやめ、賢く立ち回りさえすれば、有利な状況をつくることができる。

早い話、自民党と野党候補が一騎打ちになる構図にすればいいのだ。

だが、馬場代表はむしろ野党分断をはかっているかのような言動を繰り返している。立憲に代わって野党第1党になることをなにより優先し、「叩き潰す必要がある」と立憲への対決姿勢を示してきた。

衆院補選ではそれが裏目に出た。長崎3区で維新の候補がダブルスコアの大差で立憲の候補に敗れ、東京15区でも当選した立憲候補に遠く及ばぬ獲得票数で3位に沈んだ。

第2自民党」でいいと馬場代表が公言し、政権批判より立憲叩きに熱心な印象を世間にふりまき続けてきたのだから、自民党の道連れになって苦杯をなめるのも致し方ない。

改革政党を標榜する維新は昨年4月の統一地方選・衆参補選での大勝利をピークに、徐々に党勢が弱まってきている。莫大な税金の無駄遣いが指摘され、建設工事の遅れで予定通りの開催すら危ぶまれる大阪・関西万博のせいだけではない。馬場代表の自民党寄りの地金が出すぎて、維新のめざす政権ビジョンがはっきりしなくなっている。

番頭役として党の実務を担ってきた馬場氏は、創業者の橋下氏のような“花形役者”でも、松井一郎氏のような“親分肌”でもない、いわば典型的な“脇役”である。

“創業者”たちが全国政党をも狙える位置にまで維新を育てたところで政界を去ったため、馬場氏が代表となり「総理大臣をめざす」と言わざるを得なくなった。

馬場代表がその気になっていきり立つほど、政治家としての器の小ささが目立ってくるという矛盾が、今の維新にはある。

次ページ:「僕ら、なんか悪いことしたんですか?」自民党は心の故郷

「僕ら、なんか悪いことしたんですか?」

馬場氏は自民党の堺市議だったころ、党大阪府連青年局の活動を通じ、自民党府議、松井一郎氏と親交を深めた。

しかし、2009年9月の堺市長選で二人は対立関係となる。

現職の木原敬介市長を選対の責任者として支える馬場氏に対し、自民党を飛び出していた松井氏は当時の橋下知事とともに対抗馬の竹山修身氏を担いで支援した。

2008年2月に府知事になった橋下氏の人気は高く、堺市長選の応援演説には多くの人々が集まった。

選挙戦最終日。堺東駅前での木原陣営の演説が終了した後、同じ場所で竹山陣営が演説を行い、橋下氏がボルテージをあげて弁舌をふるうと、聴衆で膨れ上がった会場は熱気に包まれた。

演説が終わり、帰ろうとしたとき、近くのバス停に座っていた馬場氏が鬼の形相で松井氏に近寄ってきた。


「僕ら、なんか悪いことしたんですか?」

「悪いことって・・・僕らは堺のために市長を代えようとしただけや」

「なんでここまでやられなあきまへんの?」

「ここまでって、やってるうちにこうなったんや。だから最初に馬場ちゃんに、やったらって声かけたやんか」

「あんなときに声かけられてもやるわけありません!」

馬場さんは本気で怒っていた。まあ、怒って当然だろう。この堺市選挙は馬場さんとのあいだに、しばらくしこりを残すことになった。

(松井一郎著「政治家の喧嘩力」より)

松井氏は木原市長の対抗馬としてまず馬場氏に出馬を打診した。馬場氏はそれを断った。当時すでにベテラン市議として議会のまとめ役の立場にあったため、自民党に反旗を翻してまで堺市の政治を変えたいという気にはならなかったのだろう。

だがその後、松井氏の粘り強い説得により、馬場氏は「大阪維新の会」の立ち上げに加わった。

ただ、想像するに、それはあくまで松井氏との人間関係に基づく決断だった。「あかんかったら政治家辞めてコックに戻ります」(同)と自分を納得させ、慣れ親しんだ自民党への断ちがたい愛着を抱いたままの離党だった。

自民は敵か味方か?軌道修正を迫られる馬場代表

松井氏が政界を引退し、2022年8月の代表選挙で日本維新の会のトップとなった馬場氏は同年秋の臨時国会で立憲と“共闘”し、統一教会問題などで手を組んで岸田政権を追い込む姿勢を示した。

安倍・菅政権に対しては「ゆ党」とか「補完勢力」といわれた維新が、岸田政権には対決姿勢を鮮明にしたと思われた。

ところが、2023年4月、立憲の小西洋之参院議員が憲法審査会の毎週開催を「サルがやること」と批判したことに対し、改正議論を進めたい馬場代表が反発し、これがもとで、両党の関係は一気に悪化した。

それ以降、「立憲は政党の体をなしていない」「古い政治をひたすら走っている」などと立憲を罵倒する発言が馬場代表の口から飛び出した。

こうした経緯と姿勢が、維新の立ち位置についてのわかりにくさを招いたことは否めない。

たとえば、維新にとって自民は倒すべき敵なのか、それとも連立政権を組むこともあり得る相手なのかといったことについての不透明感がより強まった。

最近の世論調査によると、次の衆院議員選挙で「立憲民主党などによる政権交代」をのぞむ人が「自公政権の継続」をはるかに上回っている。

もちろん、自公政権に愛想をつかした人々が次善の策として選択しているのであって、立憲を中心とした野党勢力に信頼感を抱いているわけではないだろうが、とにもかくにも非自民の政権を望む民意は想像以上に高まっている。馬場氏の反立憲路線がそこから大きく外れているために自ら苦境を招いていることは確かだ。

今回の衆院補選に擁立した候補者の落選が判明した後、馬場代表は記者団に「わが党の実力のままの結果だ。まだまだ関西以外で小選挙区で勝つのは非常に厳しい状況だ」と神妙に見解を述べた。

立憲を押しのけて野党第1党にのし上がろうとしていた馬場氏は軌道修正を余儀なくされている。

それでも「自民党の補完勢力」を志向する馬場氏

橋下徹氏は4月29日放送の関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」でこう語った。

「今回の補選って、予備選みたいなものなんですよ。維新と立憲がガチンコで戦った。維新は、次回の総選挙、特に東京の15区では候補者を出してはいけないと思う。今回立憲とやって負けたところは、維新は候補者を出してはいけない」

橋下氏は明確に、野党の候補を一本化する必要性を強調する。野党間で話し合って候補者調整をするのではなく、“予備選”で決めるべきというのがかねてからの持論だ。次期衆院選からみれば今回の補選はまさに予備選であり、その結果に従って候補者を一本化すべしと言う。

過去二度の政権交代で中心的役割を果たした立憲の小沢一郎氏は、橋下氏の予備選論にも賛同している。今年1月1日に私邸で開いた新年会において、野党の結束に「私情は禁物」と、次のように語った。

「私は常に、政治に私情をまじえてはならないと言ってきた。(立憲には)維新が嫌いとか自分の選挙にとってどうとか色々あると思うし、維新の方も立憲と一緒にやりたくないという気持ちを持っている人も大勢いると思うが、そんなことを言っていたのでは、いつまでも自民党のおごり高ぶった腐敗政治を許していくことになる」

橋下氏や小沢氏は、野党勢力が統一候補を出さなければ政権交代は実現できないという自明の理を前提にしているのだが、馬場代表は自民党と二大政党を形成し単独で政権奪取をめざすかのごとく現実離れした言説を吐いてきた。

衆院補選の結果で目覚めたのかと思ったら、立憲批判は相も変わらずで、政権交代への意気込みが全く感じられない。

あくまで自民党の補完勢力として野党を分断し、自公政権を継続させたうえで連立入りしようとしているのではないかと疑ってしまうほどである。

バレてしまった「第2自民党」としての本性

4月の衆院補選では、候補者と自民党との距離感が有権者の判断のモノサシとなる傾向があった。

馬場代表が野党と称しながら、他の野党をこきおろし、「第2自民党」の姿勢をとり続けるとしたら、選挙における維新の苦戦は続き、関西ローカルの政党として命脈を保つのがやっとかもしれない。

むろん、私情とか過去のいきさつ、わだかまりを捨て、他の野党との連携に舵を切るなら早い方がいいに決まっている。

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image by: 馬場 伸幸(ばばのぶゆき 日本維新の会)(@baba_ishin) / X

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