■米粒の中で牛の細胞を培養したハイブリッド米が誕生 | タマちゃんの暇つぶし

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カラパイア:いきなり牛丼?米粒の中で牛の細胞を培養したハイブリッド米が誕生 2024年02月19日より転載します。
 
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https://karapaia.com/archives/52329633.html
 
米粒の中に牛細胞を培養させたハイブリット米が誕生

 まるでお赤飯を思わせるピンクのお米は、なんと牛肉とお米が融合した新開発のハイブリッド米だ。

 ただでさえ栄養価に優れたお米だが、牛肉のおかげでタンパク質や脂質がアップしており、よりいっそう食べ応えのある仕上がりとなっている。

 栄養価だけでなく地球にも優しい。家畜を育てるには大量の二酸化炭素が排出される。だが、このハイブリッド米ならそうした排出を8分の1に抑えることができる。

 ハイブリッド米を発明した韓国、延世大学の研究チームによれば、このピンクのお米は食糧難に備えて、あるいは宇宙での食事に最適だという。
 

お米で牛の細胞を培養する試み


 延世大学の生体分子工学者パク・ソヒョン氏が開発したのは、牛肉とお米が合体したハイブリッド米だ。

 生物の細胞は成長して組織を作るために足場を必要とする。だから家畜ではなく、細胞を育てて生産する培養肉などでは、人工的な足場を利用する。

 だがパク氏らは、多孔質の米ならば足場と同じ役割を果たすことができるのではないかと考えた。

 そこでまず、細胞が米にくっついて成長するための細胞物質をたくさん増やせるよう、米粒を食用の魚ゼラチンと食物酵素でコーティング。

 それからそれを牛の筋・脂肪幹細胞と一緒にシャーレに播いて、9~11日ほど培養してみた。

 そうして出来上がったのが牛肉と米のハイブリッド米だ。その食感は、普通の米よりも硬く、もろいという。
 
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ハイブリッド米は、お米を牛の筋・脂肪幹細胞と一緒に育てることで完成する / image credit:Yonsei University
 

ハイブリッド牛ライスは栄養価もアップ


 だがより重要なのは、米の栄養がどのように変化したかだ。

 米は、約80%がデンプンで、残りの20%がタンパク質などだ。そのままでも主食として優れているが、ハイブリッド米はタンパク質が28%となり、脂質が7%ほど普通の米よりも多かったという。

 ちなみに牛肉の筋肉と脂肪のおかげで、普通の米とはまた風味が違うというのだから、どんな味がするのか興味があるところだ。
 
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普通の米に比べて、タンパク質と脂質が豊富であるという / image credit:Park et al., Matter, 2024
 

環境にも優しく、食料危機や宇宙食としての利用も


 ただ栄養たっぷりなだけではない。ハイブリッド牛ライスは地球にもお財布にも優しいのだ。

 たとえば、牛を育てて牛肉を生産すれば、大量の温室効果ガスが排出される。タンパク質100gあたりなら、49.89kgの二酸化炭素が排出される計算だ。

 一方、ハイブリッド牛ライスの場合、タンパク質100gあたり6.27kgと、8分の1の排出量で済む。

 また販売価格も、1kgあたり牛肉の15%ほどと見積もられているので、安心して購入できるだろう。

 現在の課題は、ハイブリッド米の生産時間をもっと短くすることであるそう。さらにお米に取り込まれる細胞物質を最大化する方法も模索されるかもしれない。
お米の中で細胞がこんなに育つとは予想外です。この穀物をベースにしたハイブリッド食品の可能性を感じます。いつの日か、飢饉の支援用食糧、軍事の野戦食、あるいは宇宙食として役立つかもしれませんね(パク氏)
 この研究は『Matter』(2024年2月14日付)に掲載された。

 甘辛く味付けしたタマネギを加えるだけで、牛丼みたいな味になれば最高にクールだな。いったいどんな味がするのだろう?

References:By growing animal cells in rice grains, scien | EurekAlert! / Scientists Invent New Hybrid Food by Growing Beef Inside Grains of Rice : ScienceAlert / written by hiroching / edited by / parumo




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