■胎児の脳から「ミニ脳」生成に成功 | タマちゃんの暇つぶし

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胎児の脳から「ミニ脳」生成に成功<newsNueq-4469-F>2024/01/12 12:02より転載します。
 
貼り付け開始、
   
 GigaZine
 世界で初めてヒトの胎児の脳から「 ミニ脳 」を作ることに成功
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 https://gigazine.net/news/20240110-minibrains-fetal-brain-organoid/
 2024年01月10日 12時00分

 中絶された胎児の脳から採取された細胞を用いて、
 初めて脳オルガノイドを作成することに成功したとの論文が、
 2024年1月8日付の学術誌・Cellに掲載されました。

  Cell
  Human fetal brain self-organizes into long-term expanding organoids
  人間の胎児の脳は自己組織化して長期的に拡大するオルガノイドになる
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  https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(23)01344-2
  January 08, 2024

 iPS細胞ではなく脳細胞から直接本物の人間の脳に近い構造を持つ
 「 ミニ脳」を作る技術により、脳腫瘍やがんの治療に関する研究が
 さらに進むと期待されています。

 ヒトの細胞を試験管内で培養して、3次元の立体的な構造を持つ
 小さな臓器を作り出すオルガノイドの研究では、
 これまで原始的な目と視覚を持つミニ脳などの成果が上げられていましたが、
 作成には多能性幹細胞を脳細胞に成長させる過程が必要で、
 ヒトの脳細胞から直接オルガノイドを作ることはできていませんでした。


  GigaZine
  実験室で培養した人間の「ミニ脳」に目が生えてきたとの報告、光にも反応
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  https://gigazine.net/news/20210918-mini-brains-rudimentary-eyes/
  2021年09月18日 20時00分

   目ん玉の生えたミニ脳
https://i.gzn.jp/img/2021/09/18/mini-brains-rudimentary-eyes/00.png
   https://i.gzn.jp/img/2021/09/18/mini-brains-rudimentary-eyes/00.png

  ※ これ、配信したくて出来てなかったヤツ。(^o^)ゞ


  GigaZine
  皮膚の細胞から培養した極小サイズの脳から
  赤ちゃんの脳波に似た信号が検出される

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  https://gigazine.net/news/20190902-mini-brain-organoid/
  2019年09月02日 19時00分

   生成から10ヶ月が経過した脳オルガノイド
https://i.gzn.jp/img/2019/09/02/mini-brain-organoid/brainwavesde_m.jpg
   https://i.gzn.jp/img/2019/09/02/mini-brain-organoid/brainwavesde_m.jpg


 今回、オランダ・ユトレヒトのプリンセス・マキシマ小児腫瘍センターと
 ヒューブレヒト研究所の研究者らは、
 ヒトの胎児の脳組織から大脳オルガノイドを培養することに成功したと発表しました。

 作成されたミニ脳は米粒ほどのサイズですが、
 複雑な3次元構造とさまざまな種類の脳細胞を持っており、
 特にヒトやヒトの祖先などの発達した脳に存在する
 「 外側放射状グリア 」が多かったことは、
 このミニ脳が本物の人間の脳に大変よく似ていることを示しています。

  外側放射状グリア
https://www.qlifepro.com/wp-content/uploads/2019/06/28_02.png
  https://www.qlifepro.com/wp-content/uploads/2019/06/28_02.png
https://bsd.neuroinf.jp/w/images/thumb/1/19/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%8A%B6%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%9B%B31.jpg/600px-%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%8A%B6%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%9B%B31.jpg
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   放射状グリア細胞は、長い放射状の突起を持ち、
   胎生期の中枢神経系( 脳・脊髄 )に存在する。
   当初は脳室面で分裂し、神経幹細胞( 神経前駆細胞 )として自己複製を繰り返し、
   様々な神経系の細胞を産生、積極的にニューロンを生み出す。
   「 大脳にシワを持つ 」生物種に多い。
   

 「 これまで、ヒトのほとんどの臓器からオルガノイドを作ることができていましたが、
  脳からはできていませんでした。
  このハードルを飛び越えることができたのは、本当にエキサイティングなことです 」
 と、研究チームのひとりであるユトレヒト大学医学部教授の
 ハンス・クレバース氏は話します。

 以下は、研究チームが作成したミニ脳の画像です。
 幹細胞は灰色に、神経細胞は深さに応じてピンクから黄色に色分けされています。
https://i.gzn.jp/img/2024/01/10/minibrains-fetal-brain-organoid/01_m.jpg
  https://i.gzn.jp/img/2024/01/10/minibrains-fetal-brain-organoid/01_m.jpg


 研究チームによると、
 幹細胞は脳のさまざまな部位に成長するように誘導しなければならないのに対し、
 脳から摘出した組織は特定の発生段階にある組織を正確に再現することが可能とのとこと。

 また、幹細胞から作成するミニ脳には細胞が成長するための
 「 足場 」を作ってやる必要がありましたが、
 脳細胞から作成したミニ脳は自分で足場となる
 「 細胞外マトリックス 」を作ることもできました。

 この新しいミニ脳を作るために、
 研究チームは完全に匿名かつ無償提供のドナーから提供された、
 妊娠12週から15週の胎児の脳組織をサンプルとして採取しました。
 そして、栄養素と成長因子を用いてそれぞれの組織の小片を
 プレート上で成長させました。
 各サンプルは、適切に化学物質にさらされるように
 成長の間絶えず振盪されていたとのこと。

 作成開始から4~8日後、
 研究チームは組織化された複数の3次元構造が形成され、
 それがさらに組織的な外観を持つオルガノイドに成熟したことを確認しました。

 研究チームは、このミニ脳を脳腫瘍の研究に応用できるか確かめるべく、
 実際に遺伝子編集技術「 CRISPR-Cas9 」で
 ミニ脳のがん( ← 癌! )抑制遺伝子であるTP53を欠損させました。
 その結果、3ヶ月後にはTP53に欠陥のある細胞の増殖が
 ミニ脳の健康的な細胞を完全に上回りました。
 これは、欠陥のある細胞ががん( ← 癌! )細胞の典型的な特徴であ
 る成長上の優位性を獲得したことを意味しています。

 また別の実験では、ミニ脳はシャーレの中で
 6ヶ月以上増殖し続けることができました。さらに重要なのは、
 研究チームが1つの組織サンプルから複数のミニ脳を作ることができたことです。
 これにより、研究者が同じ種類のミニ脳を使って
 実験を繰り返し行うことができるようになるため、研究の信頼性を高めることができます。

 研究チームは今後、ヒトの胎児の脳細胞を用いたオルガノイド作成の
 倫理的な枠組みについて専門家と慎重な協議を重ねつつ、
 この新しいミニ脳の可能性を追究していく方針です。



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   チンパンジー     700万年前  400cc
   アウストラロピテクス 400万年前  450cc
   ホモ・ハビリス    230万年前  550cc
   ホモ・エレクトス   150万年前 1000cc
   ネアンデルタール    70万年前 1500cc
   ホモ・サピエンス    30万年前 1350cc
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   ※ ホモ・エレクトスから自己認識ができるようになる。
     その鍵は、下頭頂小葉、前帯状皮質、島葉にある。
https://japan.progress.im/sites/default/files/node9124_02.jpeg
     https://japan.progress.im/sites/default/files/node9124_02.jpeg


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                           nueq
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