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カラパイア:7月30日夜~31日未朝、中国のロケットが大気圏に再突入、一部地上に落下の恐れ(追記:フィリピン南西部の海に落下) 2022年08月01日より転載します。
 
貼り付け開始

https://karapaia.com/archives/52314774.html
 
中国のロケットが地球に落下

 7月30日夜から31日朝にかけて、制御不能となった中国のロケットブースターが大気圏に再突入すると予測されている。

 その一部は、大気圏で燃え尽きることなく、地上に落下する可能性が濃厚であるようだ。

 長さ53.6メートル、重量23トンのブースターは、最近打ち上げられた「長征5号B」の打ち上げに利用された。

 落下によって大きな被害がでる可能性は低いと見られているが、現時点で具体的な落下地点はまだ把握されていない。

 だが、ブースターを追跡しているエアロスペース・コーポレーションの予測によると、日本も落下圏内に含まれている。
 

突入は7月30日深夜から31日未明



 詳しい落下地点は、現在、世界中の専門家たちが解析を進めている。


 最新の情報(7月30時3時)によれば大気圏への再突入は、日本時間7月31日午前3時16分。前後5時間の誤差があるとのことなので、再突入は7月30日夜から31日朝にかけてと予測される。

 また再突入の予測地点は、掲載した地図に描かれた黄色と青のラインのどこかになる可能性が高く、日本もその範囲に含まれている。
   
ブースターの再突入予測地点。黄色いアイコンは再突入地点の予測範囲のちょうど中間で、それより早かったケースは青線で、遅かったケースは黄線で描かれる。

オレンジで囲まれているところは再突入が見えるだろう範囲を、白線は昼夜の境界を示す
 ブースターの再突入を追跡しているエアロスペース・コーポレーションは、プレスリリースで次のように説明する。
降下が制御不能であることから、人口密集地に破片が落下する可能性はゼロではない。世界人口の88%以上が、再突入による破片落下が予測される範囲内にいる

このサイズのものは地球の大気圏では燃え尽きず、機体の設計に左右されるものの、一般に20~40%が地上に到達する
 尚最新情報はエアロスペース・コーポレーションのTwitterで確認できる。

追記(2022/07/31):31日午前1時45分頃、今回のロケットブースターは、マレーシア地域のインド洋上空から再突入したそうだ。     追記(2022/08/01):7月31日に大気圏に再突入したロケットの残骸は、フィリピン南西部のパラワン島の付近の海に落下したことが確認された。    これを受けてNASAのビル・ネルソン長官は中国のスペースデブリに対する管理体制や、事前の情報共有がなされなかったことに関し非難声明を出している。
宇宙事業を行っている国は、宇宙構造物の再突入による地球上の人々や財産へのリスクを最小限に抑え、その運用の透明性を最大化しなければならない

中国がスペースデブリに関して責任ある基準を満たしていないことは明らかである。

中国を含む全ての宇宙開発国、商業団体が、宇宙活動の安全性、安定性、セキュリティ、長期的な持続可能性を確保するために、宇宙での活動に責任を持ち、透明性のある行動をとることが極めて重要である


過去にも同様の事件が発生


 まったく同じことが、昨年にも起きている。2021年5月9日、「長征5号B」の残骸が、モルディブ沖のインド洋に落下した。

 幸いにも、その部分は大気との摩擦で燃え尽き、破片は海に落下したので、大きな被害は出ていない。

2021年5月の中国ロケットの落下映像



 また、2020年のケースでは、ロケットブースターの一部がアフリカ、コートジボワール近隣の村々に落下。建物が損傷したものの、大きな被害は出なかった。
 

使用後、分離されるロケットブースター


 今回のロケットブースターは、2022年7月24日に中国国家航天局が打ち上げた「長征5号B(遥3)」のものだ。

 長征5号は宇宙ステーション「天宮」用の新モジュールを運搬することが目的で、2016年11月3日より定期的にち上げられており(2回目は失敗)、今回で8回目となる。

 一般に多段式ロケットの場合、上段ステージを軌道に乗せれば、下段ステージ(ブースター)は役目を終えて分離される。

 NASAが採用する一般的なブースターは、分離後に地球軌道に乗ることなく地表へ落下し、パラシュートで安全な場所へ落としてから回収される。

 またスペースXなどのブースターは、分離後に誘導されて地表に着陸。次のミッションで再利用可能な設計となっている。

 しかし長征5号Bの場合、巨大な第一ステージ(コアステージ)そのものが地球軌道に到達する仕様となっており、今回のようにいずれ再突入した際には、完全に燃え尽きず地上まで落下してくる部品が出てくる。

 今回のケースでは、コアステージ再突入後、4~9トンの質量が大気を通過して落下してくると予測されている。

長征5号Bの打ち上げ映像


大きな被害が出る可能性は低いと予測  エアロスペース・コーポレーションのアナリストは、一人一人が直面する衝突リスクは、10兆回に6回程度のものだと語っている。再突入の経路に重なると見込まれている地域の75%は、海・砂漠・森林であるそうだ。

 というわけで、今回の落下で大きな被害ができる可能性は低いと考えられているが、万が一のこともある。最新のニュースや経路情報を更新しつつ、その様子を見守ろう。

 先日、今後10年で地球に落下するスペースデブリが10%の確率で1人以上の犠牲者を出すというニュースをお伝えしたが、地球に落下した宇宙ゴミは年々増加している。

References:CZ-5B R/B (ID 53240) | The Aerospace Corporation / written by hiroching / edited by / parumo
 
貼り付け終わり


■7月30日夜~31日未朝、中国のロケットが大気圏に再突入、一部地上に落下の恐れ(日本も範囲内)
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被害が無くて良かった(=・ω・=)にゃ~