4年前に韓国で行われたアジア選手権に、本当に悔しい思いをしたところから出発しました。
あの大会は私自身は仕事の都合で帯同することがかなわなかったのですが、結果を聞くためにかけた電話の、その向こうから伝わってくる悔しさに、胸がはりさけそうでした。


現地にいた選手たちはそれ以上で、燃え尽きたように、しばらくサッカーを休みたい…とこぼしていました。
しかし、その気持ちから再び立ち上がり、動き始めました。


選手たちは


吐くまで必死に走り
くいしばって身体を動かし
言葉を交わし続け
時にはぶつかりながら


チームを作り上げてきました。


その過程で、前回のアジア選手権で世界選手権の切符を勝ち取った歓喜があり、世界選手権の壁の厚さを感じ、アジパラ競技大会の悔しさを味わい、この大会に向かって走ってきました。


私自身は、この競技と関わって10年近くになります。
今回はいままで味わったことのないほどのいろいろな気持ちを感じました。


予選リーグ・対韓国での、同点ゴール、逆転ゴールの瞬間に身体中を駆け巡った歓喜。
予選リーグ・対イランでの、悔しさ…やるせなさ…


そこから這い上がっての
3位決定戦・対韓国での、選手たちが躍動するサッカーの楽しさ。


本当にいろいろな気持ちを感じさせてくれました。
選手たちに本当に感謝しています。


そして、元気フィールドに駆け付け、声をからすまで応援をしてくださった皆さん、Ustを通して念を送り続けてくださった皆さん、心の中で代表へのコールをしてくださった皆さん…
それらは、選手たちの得点を導き、背中を押し続けてくれました。
本当に本当にありがとうございました。


選手たちは一人一人いろいろな気持ちで大会を終えたと思います。
次の4年に向けて、充電し、さらにパワーアップし、また全身でサッカーの楽しさを味わいに帰ってきてくれると思います。


だって、次の合宿での再会を約束しましたから。


今後とも、応援・ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。


それでは、一人一人へ。


一番難しい場面での起用にどんと構えるその背中が大きい、葭原選手。
DFとして選手全員の声をつなぎ、ここ一番ではゴール前まで駆け上がっていった、田中選手。
ケガとも戦いながらピッチを走り続け、シュートを打ち続け、逆転ゴールの歓喜を導いた、黒田選手。
熱いスピリットで相手選手からボールを奪い、身体を倒されそうになりながらもシュートをたたきこんだ、落合選手。
ボールを奪って相手ゴールに迫り、またディフェンスの一番手として豊富な運動量で敵をかき回した佐々木選手。
地元東北への愛をもち、新しいシステムの中で一番難しい役割をきちんと魅せてくれた、加藤選手。
キャプテンとしてチームを大きく包み、闘争心を爆発させ優しさだけでない姿をみせてくれた、三原選手。
FWとしての新しいポジションを果敢にこなし、相手FWのボールを何度もうばった、山口選手。
ひたむきな努力で選手のだれからも信頼されるスローを放ち、時にはムードメーカーとして盛り上げる、佐藤選手。
鋭い指示で選手たちを的確にガイドし、瞬発力のあるセービングで日本のゴールを守った、安部選手。


自分のサッカーの知識を総動員して、選手たちをサポートしてくれた、阿部くん。
選手の生活全般に渡って、選手を支えてくださった、福永コーチ。
ケアだけでなく、選手たちに本当のアスリートとしてのあり方を教えてくださった、木下ドクター。
風祭監督の右腕、桝岡コーチ。
選手を全身全霊で導いた、魚住コーチ。
サッカーとしてのこの競技の面白さを追求し続ける、風祭監督。


そして、日本代表を力強く応援しつづけてくださった サポーターの皆さん
本当に本当にありがとうございました。


選手達の次の戦いは始まっています。これからも、力強い応援、どうぞよろしくお願いします。


*********


さて、今回の「仙台発 風をつかもう」も最終便となりました。

ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

試合の情報については、USTやSOCIOのページ、そのほかのホームページ・ブログ等でご覧いただいているので、選手達の試合前後の様子・ミーティング等を中心にレポートしました。読みにくい部分などあったかと思います。すいませんでした。


最後に「風をつかもう」についてです。
「風をつかもう」は、2002年に高山・神戸で行われた「アジアフレンドシップカップ」という大会の公式ソングのタイトルです。その大会で私が会場で出す速報係を担当し、そのタイトルに迷った末に(勝手に…)いただいた名前です。それ以来、日本代表に帯同するたびに使わせていただき、海外で見ることのできない選手達の試合の結果・様子をつたない文章で伝えさせていただいてきました。
「風をつかもう」はサッカーをやる喜びにあふれた歌です。私の大好きな曲です。選手達がそんな気持ちでサッカーをやってくれますように…そんな気持ちをこめて書いています。


ということで…最後までありがとうございました。

12月26日(月)


始まったころは長いと思っていた直前合宿から、気づくと最後の日となりました。




昨日は、レセプションでおいしいごはんを楽しみつつ、各国との交流をしました。会場のあちらこちらで選手たちが混ざり合い、笑い声が上がります。サッカーを一緒に戦った仲間として、交流を深めました。その交流は夜遅くまで続きました。




10時にチェックアウト。


最後に監督より、選手・スタッフ一人一人に銅メダルが配られ、次の合宿での再会を誓い合いました。




そして、東京組・関西組に別れ、それぞれの家路に向かいました。




東京組は仙台駅で昼食などを取り、さぁ新幹線に乗ろうとしていたところ、聞いたことのある声が…




仙台チームのTくんとMさんが見送りにきてくれました。


するとさらに、日本チームに添乗してくださったYさんが最後の見送りに来てくれました。


ありがとうございました。




TくんやMさんとは次の国内大会での再会を、Yさんとはまた会えることを楽しみに、仙台を離れました。

12月25日(日)はれ時々くもり


朝を迎えました。
選手達の表情はばっちり…というわけではないですが、それぞれ気持ちに折り合いをつけ、今日の戦いの日を迎えたようです。


今日はとても寒く、日曜日のため街も静かでいつもの様子とは違う、少しさびしげなグラウンドでした。
9時より、選手達はいつものように、ストレッチやジョグ等を入念に行いました。

身体を動かし、ボールを触っているうちに少しずつ気持ちが入ってきたようで、選手達も戦いへの準備を少しずつ整えていきました。


10時30分、公式練習を始めるためにグラウンドを出たところ、先ほどのグラウンドとは打って変わり、たくさんの声。
選手達の表情も気持ちも断然上がってきます。
シュート練習も気持ちが入ってきました。


11時キックオフ。

主力を完全に引いた形の韓国にややペースを乱されつつも、ゴールを狙うという気持ちで、
三原選手、山口選手、加藤選手、田中選手がドリブルで韓国DFに飛び込んでいきます。何度もシュートを打ちます。

三原選手に替わって入った佐々木選手がドリブルでDFの間を抜け出し、シュート。
先制点をたたき出します。


徐々に主力選手を投入していく韓国チームに対して、日本は落ち着いた様子で試合を展開を進めます。
山口選手に替わり、葭原選手を投入。
自ら得た第2PKに挑みます。

見事、左隅に吸い込まれ、2点目を得ました。


その後、後半も加藤選手が落ち着いたドリブルで、また田中選手がクリアボールを拾って駆け上がりシュートを打つなど、猛攻を続けました。
惜しくも、点数にはつながりませんでしたが、選手達は活き活きとサッカーを楽しんでいました。


日本 2-0 韓国


勝利で、笑顔で、本大会を終えることができました。

試合が終われば、10年間ともにアジアのサッカーを盛り上げてきた韓国チーム。
「ありがとうございました」「ナイスゲーム」と互いを称えあいました。


そして、最後まで日本コールを送り続けてくれたサポーターの皆さんに、みんなであいさつ、みんなでこの喜びを感じることができたことが本当にうれしかったです。


決勝戦を観戦し、閉会式では互いの健闘を称えあいました。


その後、出口で、最後まで残ってくださったみなさんと熱い握手を交わし、選手もスタッフもお礼の気持ちを伝えました。


今大会、最後のミーティングを、会場の控え室で行いました。

風祭監督から今大会最後の言葉を聞きました。
選手、スタッフ、一人一人にこの大会までに積み重ねてきた日々が重なり、涙が出てきました。選手、スタッフの瞳にも涙が…。

最後は、キャプテンの三原さんの掛け声で締めくくりました。


「ニッポン行くぞー!!」
『オーーーーー』


ニッポンのブラインドサッカーはこれからも続いていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。


夜は、他国やスタッフとこの大会の成功を喜び、感謝をしあいながらの交流です。

12月24日(土)晴れ


決戦の朝です。
パラリンピックの出場枠を掛けた本当に本当に大切な戦いとなります。

選手達も朝食後の選手ミーティングで、最後の確認と気持ちをしっかりつなげ、出発のロビーに集まってきた選手達の表情はキリッとした、戦う男たちの表情となっていました。


11時ホテルを出発。
会場に到着すると、横断幕を掲げたサポーターの皆さんが待っていてくれ、熱いコールで出迎えてくれました。


12時よりアップを開始。
ストレッチやジョグで身体をしっかりと上げ、それぞれボールを使って自分のやりたい練習をやりながら今日の感触を確かめ、心の集中を高めています。


1試合目が時間通りに進んだようで、
13時30分、アップに飛び出していきました。
シュートをどんどん打っていきます。
最初は堅さがあったのか、空振場面もありましたが、打つほど選手達のミート率も上がっていき連続でゴールが決まり始めると、準備も万端といった様子です。


14時、キックオフ…
ドリブルで仕掛けてくるイランの選手に、
FWとMFが当たります。
2人目のMFが寄せており、そのこぼれ弾をクリアしたり、抜かれても次の壁として連携します。
DFは全体に声を掛けバランスを取りながら、最後のシュートコースを切り、突っ込まれた場面では危険なエリアからボールをかき出します。

このようなディフェンス場面から得たボールをFW・MFがドリブルで攻め上がり、3~4枚で堅牢に守備をするイラン陣を、ディフェンスの間から、壁から中への大きな動きから、突破していこうとします。CKもたくさん続き、日本のチャンスも続きます。
しかし、わずかなずれ、ポスト、GKに阻まれます。

選手達は懸命に走り、声をつないで戦い続けましたが、緊張状態が続き、足が一瞬止まったその隙をイランの選手は見逃しませんでした。


日本 0-2 イラン


日本は得点をするべく、さらに激しくプレイをし続けましたが、時間が無常に過ぎていきます。


試合終了15秒前…
イランのファールにより得た、第2PKに葭原選手が投入されます。
会場がシーンとなり、魚住コーチのポストを叩く音だけが響きます。
そして、「よしっ」と葭原選手の気合の声。
ボールは左へ反れていってしまいました。


最後の15秒まで選手達は走り続けましたが、終了のホイッスルが鳴り響き、日本のパラリンピック出場がなくなってしまいました。


選手達はそれぞれが責任を感じ、悔し涙を流し、唇をかみ締めていました。

ピッチを離れる前、大声援を送ってくれた観客の皆さんに、一列に並んであいさつをしました。

そのままつぶれたい気持ちを抱えつつ、明日の3位決定戦に向け、もくもくとダウンをしました。


ホテルへ帰るバスの中は本当に沈みきり、掛けることばも見つからない状態でしたが、お風呂に入り、おいしいご飯を食べ、選手達は気持ちを切り替えていったようです。


夕食後のミーティングでは、「明日のやりたいプレイ、目標」について一人一人話をしました。選手達は自分達がやってきたことを最後まで出し切ろうとしています。

コーチ陣からは、「この4年間、このチームでたくさん走り、このチームでたくさん考え、このチームでやってきたことは絶対に間違っていない。最後までやりきろう」「次のリオ・パラに向けた第1日という気持ちで戦おう」等の話があり、チームで気持ちを一つにしました。


選手達も早めに就寝。


明日の戦いは、日本のブラインドサッカーの新しい第1歩の始まりの試合となります。
笑顔でその時を迎えることができるよう、選手達は最後まで走り、考え、プレイをしようとしています。

最大級の応援を、選手達へどうぞお願いします。

12/24 9時 追記しました。


昨日、緊張のしすぎで疲れてしまい、朦朧と書いていたら、大事なことを書き忘れました。

すいません。


文章の中には書き込めませんでしたが、その他にもたくさんの方から差し入れや想いをいただきました。

ありがとうございました。


*****


12月23日(祝・金)くもり時々はれ


韓国戦の朝です。

選手達も気持ちを切り替えているようで、疲れがあるものの体調は悪くなさそうです。

朝食を食べた後、選手達はそれぞれ部屋やお風呂で身体を温めながらストレッチをしたり、音楽を聞きながら気持ちを整えたりして過ごしたようです。


11時にホテルを出発。
会場に着いた頃、1試合目の中国-イラン戦の練習が行われていました。


12時からアップを開始。
試合の様子は気になりつつも、自分達の大切な試合に向けた準備をしっかりと行いました。
ほとんど雪のなくなったグラウンドはひろびろとしていて、アップでもしっかりと心拍数を上げるアップを行いました。
その後、練習用コートの中で、ドリブルやPK、パス、シュート等、それぞれ取り組みたいことをボールを使ってそれぞれ行いました。
集中が高まっている様子が感じられました。


そこに、JBFAの初代事務局長の細川さんからお届けものが…

4年前、韓国での北京パラをかけたアジア選手権で一緒に悔しい思いをした、元日本代表選手の天川さんから「大和魂」と刺繍された手袋が…

天川さんのあのときの気持ちを一緒に託されたように思いました。

13時に一度控え室に戻り、試合の準備をしました。
汗を含んだ練習着からユニフォームに着替え、試合の準備は万端です。

控え室で声を掛け合って気持ちを上げ、また監督から「いいイメージを思い浮かべて…」と気持ちを落ち着けて、試合に向かいました。


試合直前の掛け声・・・

日本代表が円陣を組むと、スタジアムの中は静かに・・・

そして、佐々木選手の「ヤーエイヤー」の掛け声・・・

選手・スタッフの声がそこに重なり、スタジアムに響き渡っていきます。

声は重なりませんでしたが、そこにサポーターの皆さんの気持ちも確かに織り込まれ、選手たちの体にしみこんだように思いました。

14時過ぎ、キックオフ。
観客席はたくさんの観客、そして声援に埋め尽くされていました。
選手達も十分感じてピッチに飛び出していきました。


「勝たなくては」という気持ちもあったのか、少し空回りをする場面も…
しかし、佐々木選手を中心にシュート場面も作り出します。
前半最後の韓国第2PKのピンチも乗り切り、前半を0-0で折り返しました。


後半、気持ちを切り替え、いつもの日本チームらしいプレイや連携がみられるようになってきた一瞬。
後半5分ごろ、するするっと抜け出した、韓国4番の選手がボールを押し込み、先制されます。

ピッチの選手が…ベンチが…一瞬沈み込みました。


しかし、日本代表選手たちは1年前のアジパラのときとは違います。
すぐに気持ちを切り替え、佐々木選手、黒田選手を中心にゴールを狙い、田中選手を中心に全員でディフェンスをして、ピンチを乗り切ります。


なかなかゴールが生まれません。
しかし、選手達は自分達を、仲間を信じて戦い続けました。


猛攻により、CKのセットプレイの場面が何度か続いた場面。
落合選手が、CKからドリブルで韓国DFを回りこみ、流れたボールを踏み込んで打ったボールは韓国ゴールのど真ん中に突き刺さりました。


日本 1-1 韓国


会場全体が湧き上がります。

時間は5分を切っていました。

選手達は再び声を掛け合い、「絶対にあきらめない」、その気持ちでボールを追いかけ、蹴り続けました。


そして、最後の1分…
黒田選手がトップスピードのドリブルで、韓国DF2名を抜き去り、最後に蹴りこんだボールは左隅に吸い込まれていきました。

会場全体が揺れるような歓声が沸きあがりました。
ベンチも全員抱き合って喜びます。


最後の1分間は、田中選手のナイスキープ、加藤選手が声を掛けバランスを取り、集中を切れされることなく、


日本 2-1 韓国


逆転で勝利をすることができました。

これがホームの力だと感じました。

選手も、スタッフも、会場の全ての人たちが喜びにわきあがりました。


試合終了後、サポーターの皆さんにあいさつ。選手は感謝の気持ちでいっぱいになっていました。

明日の試合に向けて、しっかりとダウンをしました。
そして、試合終了後、寒い中、選手達が出てくるのを待っていてくださった皆さんに見送られ、ホテルに向かいました。


ホテルに向かう途中、同じく4年前韓国で一緒に戦った、元日本代表GKの浅間さんからも「勝って兜の緒を締めよ」と気持ちを引き締めさせる言葉が届きました。

この4年間、浅間さんは現役を離れたものの、代表選手たちを見守ってきてくれました。選手たちにとって客観的に、そして誰よりも厳しい言葉をあえて投げかけてくれるありがたい存在でもあります。

気持ちが引き締まりました。

夕食後のミーティングでは、イランにしっかりと勝ち、パラリンピックの切符を勝ち取ることを確認しあい、明日に向けて解散しました。

選手達の気持ちを奮い立たせてくれた応援を本当にありがとうございました。
まだ明日の戦いは厳しい場面の連続だと思います。
選手達の一瞬の迷いを吹き飛ばしてしますような、熱い熱い応援をどうぞよろしくお願いいたします。

絶対、パラの切符を、風をつかみましょう。

よろしくお願いします。

12月22日(木)くもりのち晴れ

昨日ホテルに帰ってきてから降りだした雪は一晩中降り続き、目が覚めると松島は一面真っ白。
雨になるかと心配されましたが、くもりとなり、会場に着くと快晴になりました。


本日は12時から試合のため、いつもの時間より遅めの朝食を摂りました。

準備をして、9時にホテルを出発。
本日対戦の中国チームや、カルロス・カンポス氏などオフィシャルの面々も一緒のバスに乗り合い、元気フィールドに向かいました。


元気フィールドは駆け回りたいぐらい、真っ白なグランド。
会場ではたくさんのボランティアの皆さんが、駆け回ってくださっていました。
雪への対応、ありがとうございました。


雪のため、室内練習場でアップ。
狭い室内で勝手が違う中、ストレッチやジョグ等をしながら、気持ちを高めていきます。
その室内練習場がちょうど受付の裏にあり、一緒のクラブのメンバーや地元仙台の方などがぞくぞくと来場する様子がみえました。
いよいよ始まるのだと、私の方が緊張してきてしまう気分です。


開会式が始まる頃、10月の合宿の際、スポ育を行った小学校の皆さんが応援に駆けつけてくれました。そして、いつも応援を盛り上げてくれるインフィニティの皆さんの先導の下、大きなコールで迎えてくれ、ホームの気分が盛り上がってきます。


試合の様子は…
いろいろな方が書いてくださっているので、そちらをご参照いただき…
(水分などなどで走り回っていたり、あまりに緊張しすぎて入り込みすぎているので、あまり覚えていません…すいません。
なので、1点目の失点は下を向いている間、2点目も横を向いて、目の端に見かけただけだったので…)


闇翼ブログ 2011
No Spirit, No London.
第4回 IBSAブラインドサッカー アジア選手権大会 in 仙台
The 4th IBSA Asia Five A Side Football Championships - B1

http://www.kt.rim.or.jp/~h_okada/umiumegusa/asia2011.html


日本 2-0 中国


今回の大会に向け、考えてきたフルプレスのシステムについては、選手もスタッフもある程度の手ごたえを感じることができたようです。
これまで積み重ねてきたことをしっかりと自信にして、また明日からの戦いに備えたいと思います。


ミーティングでは、今日の韓国の様子が話され、注意点等を確認し、自分達のやってきたことをきちんと出そうと確認しました。
注意すべきは、韓国のPK職人と「勝負強さ」です。


でも、日本には「声の絆」があります。
ミーティングで田中選手が「失点をしてしまったときに、『大丈夫。まだ行けるよ』と声をかけてもらった。今までも同じようにしてきたけど、カラ元気にも感じてしまうこともあった。でも、今日は『よし、行こう』という気持ちになれた」と、今日の試合から学んだことについて話をしてくれました。
ボールをつなぐための声だけではありません。選手達が仲間と一緒になって戦うための大切なつながりなのだと思います。

その絆がしっかりとつながっている限り、選手達は戦って行けると思います。

選手達だけでなく、どうぞみんなでつないでください。

明日も応援よろしくお願いいたします。

12月21日(水)はれ

いよいよ公式練習の日です。
朝食の選び方も、昨日よりも試合モードといった感じです。

午前中は、選手ミーティング。
一つ一つを大切に話し合っている様子です。

11時30分ごろ会場に到着。
朝早くから準備をしてくれた大会スタッフの皆さんのおかげで、会場の準備が整えられ、ピッチの周りは万全といった様子です。

会場で昼食を摂り、それぞれでストレッチをしながら時間を過ごしました。

13時より、3塁側の練習スペースで練習開始。

アップ
パス&ドリブル&1対1

の基本の練習を行いました。
公式ボールの感触を身体にしみこませるようにボールに触れていました。

その間、イランチームがピッチの様子を確認したり、長旅の身体を起こすようにしっかりとストレッチ。
ドリブルやシュート練習等を行っていました。
練習スペースの私からはしっかりと見えませんでしたが、シュートは威力のあるボールの音も聞こえてきました。

でも、日本チームも負けず、ピッチに入ってからの公式練習では、ナイスシュート・ナイスセービングがたくさん見られ、選手達も気持ちがのってきています。

シュート練習をして、軽く4対4を行いました。
ついつい力が入りすぎ、ひやっとする場面もありましたが、試合に向けて最終調整を終えました。

ホテルに帰り、夕食前にミーティング。
中国戦についての注意すべき点、日本としてやるべきこと等が出され、最後に監督から「絶対勝てる」と言葉のパワーをもらいました。
いつもはスタメン発表がされるのですが、今回は試合まで持ち越しとなりました。監督の「10人で戦おう」という意図です。

夕食後、簡単に選手ミーティングをして、最後の士気を高めたようです。

選手達は誰が戦っても大丈夫なように、今日寝る前の準備をしてい手いることと思います。
これを書いている間に、中国チームが到着しました。

明日は、「絶対勝つ」その気持ちで、チーム一丸となって戦いぬきます。

明日はスタジアムで、またはUstを通して、そして心の中で、どうぞ、たくさんのパワーを日本チームに送ってください。
よろしくお願いします。

12月20日(火)晴れ 時々 雪

朝食前は晴れており、日の出も眩しかったのもうそかと思うほどの雪?!
窓の外から見える松島の景色は真っ白です。
しばらくすると、その雪も止みましたが、かなりの寒さです。

7時に朝食。ビュッフェ形式なので、好みや練習に合わせて自分なりのペースを整えています。食事も大切なトレーニングであり、調整でもあります。

選手達は朝食後すぐに選手ミーティング。前日の練習を振り返り、システム等をお互いにもう一度確認をしたようです。

その間に、イランチームが到着。前回の大会で戦った選手、新しい選手いろいろです。以前大会で会ったコーチとあいさつを交わしました。

10時からはメディカルチェック。これで大会の準備は万全です。

メディカルチェックを終え、練習に行きました。

練習では、
アップ
ドリブル&パス&1対1
システムの確認
シュート練習
を行いました。

雪が舞い散る中での練習はとても寒かったですが、選手達は寒さをものともせず、集中して練習に取り組みました。(練習中に韓国チームが到着したようです)

ホテルに帰り、身体を温めた後、大会前最後のメンタルトレーニングを行い、心の準備を整えました。

夕食後はミーティングが行われました。
大会に向けてよいイメージ作りとして、今までのブラインドサッカー人生で一番良かったこと、よかったプレイ、自慢等を一人一人話していきました。
クラブチームで会心だったプレイ・シュート・連携、IBSA選手権@ブラジルでスペインに勝利したこと、2009年のアジア選手権でのプレイ・ゴールシーン等をたくさん話をしました。
一人一人そのときのよい動きをイメージしながら大会に臨んでいこうということです。そんな話をしているだけで、選手もスタッフも表情がほころび、サッカーをやる楽しさが気持ちの中でいっぱいになってきます。
そんな前向きな気持ちで、いいプレイをイメージしながら、大会にも臨んでいこうというよい雰囲気ができてきています。
選手達もよい緊張とリラックスとを上手に過ごしているように思います。

明日は、元気フィールドにて公式練習です。

現地へ応援に来てくださる皆様。
仙台は小雪がちらつく気候で、風が吹くとかなり寒いです。
暖かい服装、カイロ等をお忘れなく…。

12月19日(月)はれ

大会宿舎は、松島の高台にあり、6時30分ごろ日の出を迎える頃、ロビーからは松島が一望できる場所にあります。夜明けがとても美しかったです。

7時に朝食。
選手達は、午前中1時間ほどに選手ミーティングを行い、前日の練習でやったことなどを振り返り、それぞれの動きなどを確認したようです。
それ以外の時間は、軽い散歩やストレッチ、身体のケアなどを行っていました。

いよいよ昼食を摂り、出発。
やはり大会本番の場所での練習となると、さらに気持ちが高まってくるようです。

練習の途中からはちらちらと雪も降る中、熱い練習を行いました。

アップ
シュート練習
4対2のシステム確認
4対4のミニゲーム

新しい環境に慣れつつの練習となり、選手達は感触を確かめるようにボールやシュート、ドリブルを1つ1つ行っていました。

日が傾き始めると、ぐっと気温が下がるので、すっかり冷え疲れた身体を大きなお風呂で癒しました。

夕食後、ミーティングを行いました。
今日の練習で良かった部分についてそれぞれ出し、コーチからもよかった点なども話がされ、試合に向けていいイメージを共有しあいました。

明日以降、他国もホテルに到着するようです。
IBSAのサッカー部門のチェアマンのカルロス・カンポス氏も到着し、いよいよ大会の雰囲気です。
選手達の表情も引き締まってきました。

12月18日(日)晴れ

天気は快晴。でも風がやや強く、昨日より寒い気がします。
午後の練習開始の頃は、設営した壁がとぶほどでした。

昨日はゆっくりと選手達は休めたようで晴れ晴れとした表情。おいしい朝食もしっかり摂り、充電完了といった様子です。

午前中は、スポ育とトークショーが行われ、加藤選手と落合選手が参加しました。寒さに負けず子ども達は元気いっぱい。子ども達からパワーを分けてもらったようです。

その他の選手はゆっくりとした時間、身体を休めたり、仙台を軽くジョギングしたりと、思い思いの時間を過ごしました。

12時過ぎに監督や山口選手たちが到着、また13時過ぎに三原選手たちが到着しました。選手団が全員集合。
直前合宿の始まり、といったピッとした気持ちになりました。

練習前の選手ミーティングでは、気合をこめて、
「ヤー、エイヤー、エイヤー」の代表の掛け声で気合一発!!
選手達の声がフットサル場に響き渡りました。

練習は、昨日に引き続き、しっかりめのストレッチとランニング系で、身体をほぐし、心拍数をしっかりと上げ、身体に刺激を入れました。

その後は、パスや1対1、相手選手が持ったときのチェックとフォローの再確認をしました。
一番良かったのは、シュート練習でした。
低い位置でもらってそれをドリブルシュートと、高い位置でもらってドリブルシュートの2種類を行いました。
DFを置いていなかったものの、かなりの確立で枠を捉え、また上下・左右の隅をねらった絶妙なシュートが驚くほど、決まります。GKが決して力を抜いているわけではないのですが…。
とびぬけて良かったのは、山口選手と加藤選手。
加藤選手は、気持ちがいいほどゴールネットの揺れる音が響き、また技ありシュートも。

それに思わず燃えてしまったのは、GK安部選手。
休憩前最後の1本。
佐藤選手から高い位置でももらった加藤選手が、安部選手に向かってシュート!!
浮き気味にとんだボールをヘディングでクリア。
安部選手は地面を叩くようにしたあと、上を見ながら叫ぶような力強い表情でした。
「何が何でも止める」と安部選手の気合が勝った対決でした。

山口選手や加藤選手だけでなく、どの選手もドリブル・シュートともにいい形で仕上がってきている様子で、選手達自信も大会に向けて、いいイメージをもって取り組むことができているようです。

本日は壁の設営に、仙台医療福祉大学の学生さんが来てくださっていました。
今回、応援フラッグ、ジャパンブルーと金(メダル)色の千羽鶴、同じ色のミサンガを作ってきてくれ、それの贈呈式が行われました。
本当にありがとうございました。
ミサンガはミーティングで配布し、選手達はそれぞれかばんなど、身近なところに大切につけていました。

夕食、ミーティングが行われ、今日の振り返りを簡単に行いました。

その後は部屋でCWCを観るなど、ゆっくりと過ごしました。

明日は元気フィールドで練習を行います。