↑前作レビューはかなり辛口なので注意。

続編が出ると聞いた時点では正直買うつもりはなかったんだが、

コンセプト的にも「敵だったヒロインが味方になり、仲間だったヒロインが敵になる」

というモロ好みのシチュエーションすぎてこの通りのあり様だ。

 

あらすじ

  • 「光の早さでオナニーしたら並行世界に飛ばされて、なんだかんだあって戻ってくる」

シナリオ的には戻ってくるまでが共通と考えてOK。

 

ぬきたしは最終決戦が一番テンポが悪くなりがちで思想の言い合い合戦が始まるので、

なかなか気持ちよく終われないという悪いコンボがあった。

 

が、今回はラスボス戦=共通で終わるので、それも解消されている。

 

エピローグで個別√扱いだが、ボリュームはかなりあるぞ!

 

※推奨攻略順

桐香でほっこりして、礼でしんみりして、郁子で笑って〆が個人的お勧め攻略順。

 

特に郁子√最初にやった身としてはこれ最後のほうが色々と締まりがいいと思われる。

 

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●面白さ⇒続きが気になる構成力

●満足度⇒シナリオに納得できたかどうか

 

●点数

50~(つまらない)

60~(ふつう)

75~(面白い)

80~(すごく面白い)

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郁子 87点 (面白さ◎ 満足度◎)

 

マジで面白かった。笑った。

ぬきたしなんて一発ネタだろ? どうせネタなんてすぐに尽きるし飽きるだろう。

という懸念を吹き飛ばす√。

 

クソバカ展開をクソ真面目に行う突っ込み不在の面白さ。

これ以上ないぐらい「この作品はこれでいいよな」が詰まってる√であった。

 

射精管理のくだりなんて、

もうこれメインシナリオも射精管理すればだいたいのこと解決できるだろ、みたいなアホさ加減がいい。

 

この√を最初にやったせいで、

他√ではどうなるんだ!? とこれ以上のぶっ飛んだ展開があるのかと期待してしまった。

 

この√はジャブでやるにしては強烈すぎる。

と、ささやかな忠告をしておこう。

 

前作既プレイの人にはわかるだろうが、このゲームは割りとご都合主義的な意味でこれでもかとファンタジーに頼る。

前作では全身を勃起させてライフルの弾を無効化するなどのことをやってのけていたが、

 

例に漏れず今回もヤバイ。

 

参考画像。

 

 

 

桐香 60点(面白さ△ 満足度△)

基本的に恋仲になるとバカップル方面に行くのはわかってはいたものの、

上級者向けすぎてやや、周りのキャラと一緒にうんざりする側にまわっていた。

 

二人の空間すぎて、もはやプレイヤーですら付け入る隙がない。

 

そして郁子√と違い、

 

普通すぎる。

 

普通にイチャイチャして、普通に子供作ってエンディング。

 

ギャップ無し!

 

ぶっ飛んだ展開無し!

 

ドスケベワールドに慣れてしまった弊害がここに来て出ていた。

キャラクターとしては前作からかなり好きなんだけど、

ミステリアス系のキャラは√入って底が見えてくると、興味がなくなっていくタイプのヒロインだった。

 

そしてゲロインの印象がかなり強くなった√であった。

 

礼 70点 (面白さ〇 満足度〇)

SSヒロインの√は全部ヒロインの過去が口頭で語られるんだが、礼が一番重かった。

配慮されているのか、直接的なイラスト描写がないだけ救いだったかもしれない。

世界観的に貞操観念が薄れがちだが、普通にヒロインレイプ案件の話ですし。

 

ストーリー的にも一番両者の気持ちがわかり、他と比べるとかなりシリアス寄りの√への導入であった。

 

やはり世界観的に構図が間抜けすぎるのだが、

かなり王道真面目に恋愛やってたルート。

 

あまりのギャップになんだこれ、となるのも必至。

 

 

前作では妹√がないとブチきれたのだが、今回よーーーやくミニシナリオだが追加された。

 

本編(共通√異世界編)では影薄い。

敵として登場するが、アサちゃんは影薄いぞ。

 

 

他ヒロイン組みのレビューは割愛。

 

麻沙音 65点(面白さ△ 満足度○)

 

ミニシナリオと明記しつつそこそこのボリュームがあったが。

内容は本当に後日談って感じの話。

 

アサちゃんと文乃の打ち解け具合と、ようやくエッチできたという感慨深さはあったので満足度は高い。

 

 

 

総合評価 70点(音楽◎ イラスト〇)★★★☆☆

 

続編のほうが面白いという、稀有な作品。

前作(無印)の自分のレビューを久しぶりに読み返したら「なんだこの偉そうなレビューは」とたまげたのだが、

ただ、ラスボス戦の戦闘シーンがぬきたしにおいて一番つまらない、という意見は覆らなかった。

 

やっぱりぬきたしの方向性ってシリアスなテーマ性から勃発する戦闘シーンよりも、

郁子√のような超絶ギャグ空間が生み出す戦闘? シーンのほうが何倍も魅力的だということを再確認できた。

 

テンポ厨としては、ぬきたしの戦闘シーンの長さが何よりもネックだったのだが、

 

今回はキャラクターにスポットを当てていて。

誰と誰をかけあわせても、ギャグが成立する点においても凄く丁寧な出来になっている。