心意気 | たまご寒天のブログ

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テーマを選ばず思いついた事をそのつど書き込みます。
好きな作家は藤沢周平さんです。
歌手羽山みずきさんのファンです。

今年の冬はどうも歩みが遅いように思います。

昨年が格別暖かだったのかも知れませんが、2月には雪が降らなかったように記憶します。

 

しかし、今年は周期的に雪が舞います。

日差しは確実に強くなっているのですが、一日中寒い日があります。

 

もうすぐ3月なので、もう少しの我慢でしょうか。

 

 

今日は、石油ファンヒータ用の灯油と、車のガソリンを入れてきました。

暖房用にエアコンも有るのですが、冬の長いこちらでは、どうもエアコンの上方から来る暖気では物足りなくて、足元を暖めてくれる石油ファンヒータを主に使っています。

 

据え置き型のエアコンだと、足元を暖めてくれるのでいいのかも知れませんが、据え置き型はメーカーの機種が少なく、省エネ率も良くないので、気に入る製品が見つかりません。

 

こちらの地方は夏の暑さはそう厳しくないので、冬の暖房の方に重点をおいています。

 

床暖房もいいですがお高いし、ランニングコストもかかるので踏み込めずじまいです。

一時薪ストーブにも憧れましたが、年齢的にタイミングを失してしまいました。


 

車のガソリンは、最近は町の中心街を挟んで向こう側の町はずれにあるスタンドで給油することが多いです。

そちらの方面に用があるときに、ついでに足を延ばして給油してます。

 

家の近くにもいくつかスタンドが有るのに、なぜわざわざ遠方のスタンドまで行くかの理由は、ガソリン1リッター当たりの価格が、街中のスタンドに比べて13円程度も安いからです。

 

年金生活の身としては有難いです。

 

以前は8円程度の差でしたが、なぜか今は10円を超えています。

なぜこれだけ安くできるのかなあといつも考えていました。

 

いつもは、給油後そのまま捨ててしまう領収書を、今日はじっくり見て、合点がいきました。

 

領収書には、レギュラーガソリンの単価の表示が有り、そして給油量が表示され、それを掛け合わせた支払金額が小計として印刷されています。

 

そのガソリン単価の下の欄には、なぜか(ガソリン税@53.80円)の表示が見えます。

 

小計の下に消費税の欄が有り、金額がゼロとなっていて、その下に総計金額の表示があり、上の小計と同じ金額です。

 

つまり、このガソリンスタンドは消費税を請求してないので、その分他のスタンドより安いのだという事が理解できました。。

 

私はとても驚きました。

初期の3%の時ならいざ知らず、10%にもなってる今の消費税を顧客に請求して無いとは!

 

消費税を請求しないという宣伝文句を使うと、不当競争にあたるという事で、役所から注意を受けると聞いております。

 

だからなのか、このスタンドでは「地域で最も安いガソリンスタンド」という看板がありますが、消費税ゼロという表示はありません。

 

 

これからは私の想像です。

 

多分このスタンドの経営者は、まずガソリン代金の内、リッター当たり53.80円がガソリン税で、これがまず高すぎると思ってるのだと思います。だから領収書にわざわざ印刷してるのです。

 

私が社会人になった大昔の頃は、ガソリンはリッター50円とか55円とかでした。

 

田中角栄首相の時に列島改造論をぶち上げ、その頃は高度成長期の頂点でイケイケドンドンの時代でした。

その田中内閣の時に揮発油税法ができ、大幅なガソリン税が代金に上乗せされました。

 

今は時代が変わり、当時とは逆の低成長の時代ですが、国は一旦上げた税金を下げる積りは全くないようです。

 

民主党政権の時に、一時ガソリン税を無くすと主張していましたが、実現できないまま政権が変わってしまいました。

 

消費税が出来てからは、支払額に税率分加算されるので、このガソリン税53.80円にも10%税金が課され、税金の二重払いとなっています。

 

国民は1リッター当たり、ガソリン税53.80円+消費税(今だと13円くらいでしょうか)=66.80円も税金を払いながら運転している計算です。

 

昔と違い自動車は贅沢品では有りません。

特に地方では、公共交通機関の便利が悪く、車が無くては生活できないです。

 

 

スタンドの経営者は、多分消費税などけしからんと思っているのでしょうね。

消費者が負担すべき10%の税金を自己負担している訳で、経営的に大丈夫なのかと心配になります。

 

そういえば、事務所の方に一人職員らしい人の姿が見えますが、それ以外スタンド内には人の姿が見えません。

 

支払いも現金払いのみで、先ず支払機に現金を入れ、おつりはプリントアウトされた領収書をバーコード読み取り機にかざすと出る仕組みです。

 

それ以外にサービスは無く、本当にセルフスタンドです。

徹底的に経費節減をしてるのだと思います

 

しかし、私はこんな田舎で国に向かって自己主張している経営者の心意気に感動しました。相当の強者に違いありません

 

これからは、ずっとこのスタンドで注油して応援しようと思いました。

 

私も変わり者でして、こんど注油に行った時に、ぜひこのスタンドのおやじさんと話しをしてみたいと思っています。