金魚君の避寒池 | たまご寒天のブログ

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テーマを選ばず思いついた事をそのつど書き込みます。
好きな作家は藤沢周平さんです。
歌手羽山みずきさんのファンです。

先週、今年初めての雪が積もりました。

その朝玄関から庭に出ると、池の上に浮かんでいるものが見えました。

 

いやな予感がして近づいてみると1匹の金魚でした。

 

池には鯉と金魚を飼っていて、近づくと餌をくれというように口をパクパクしながら近づいて来るようになっています。

 

浮いていた金魚をよく見ると、ご近所の方から預かって池に放した金魚でした。   

 

お話によると、お孫さんがまだ小さい頃に屋台のお店で買ってきた金魚を、水槽に入れて何年も飼っていたが、お孫さんも中学生になり、部活や何やらで忙しく、最近はずっとお祖母さんが面倒を見てきたそうです。

 

我が家の池に金魚がいるのを見て、面倒じゃ無ければ仲間に入れてもらえればという事で、結局預かる事になったのです。

 

その後、他の金魚や鯉にも慣れ夏場は元気に泳ぎ、幾分大きくなった感じがしていました。

 

しかし、ずっと何年も屋内の温かい部屋の水槽に飼われていたはずです。

先週雪が降り、一気に気温と水温が下がって、慣れない寒さでダメージを受けたのだと思います。

 

お腹を上にして動かなかったので、死んでるのではと思いましたが、えらが動き息をしているように見えたので、急ぎ網ですくって、玄関先の手水鉢に移しました。

 

池には井戸水をタイマーで入れるようにしてあります。

手水鉢には、井戸水の配管を分岐して、筧を通して水が落ちるようになっています。

 

井戸水は1年を通して水温が15℃位なので、冬場の今頃は手水鉢に落ちる水は温かく感じます。

 

しかし、手水鉢に移した金魚は相変わらず元気になりません。

 

水温がまだ低いのかも知れないと思い、タイマーを連続稼働にして、庭の散水に使っている、同じ井戸水の配管からホースをつなぎ手水鉢に水を入れてみました。

 

2日程続けると、金魚は相変わらずお腹を上にしたままですが、えらの動きが大きくなり、刺激に反応して体を動かすようになりました。

 

そこで、手水鉢に井戸水を入れる専用の配管をしました。

材料は以前買ったままになっていた13mmの水道管をつなぎ、ヒートガン(ドライヤーの強力なもの)で曲げて加工しました。

 

同じ井戸水を利用した融雪パイプを、自作で配管した経験があります。

 

 

下が、井戸水配管蛇口との接続です。(取り外しできます)

 

 

 

そして、接続する水道管は玄関の段差に隠れるように手水鉢の方に這わせました。(下記写真)

右側に井戸水蛇口・左側に手水鉢があります。

 

 

そして下の写真では、手水鉢と筧の竹筒の下の方に、設置した配管口が見えます。

この写真は水を止めているときのものです。

筧からはちょろちょろとしか水が出ません。根元に水量調節用のコックが付いているのですが、固着して回りませんでした。

 

それで、別配管を設置して、井戸水を多く注水できるようにしたわけです。

 

写真では見にくいですが、手水鉢の上には網戸用の網をかぶせ、ひもで固定しました。

我が家の庭にはにゃん達が多く出入りしているし、冬場はサギなども来るのです。

 

夏場は、手水鉢には蓮の葉が茂り、隠れる事が出来ますが、冬場は枯れてしまい、隠れるところが有りません。,

 

その後、雪のちらつく日も続きましたが、ここ2,3日は寒さも緩んだ感じでした。

 

 

そして、昨日の夕方に撮ったのが下記の写真です。

 

なんと、お腹を上にして浮き上がっていたのに、背中を上に普通の姿勢でゆっくり泳いでいるではありませんか。

 

 

そして今日は、沈下性のメダカの餌を与えたら食べているようでした。

1週間ぶりに蘇生した事になります。

 

それにしても、生き物の生命力の強さには驚きますね。

 

これから、本格的な寒さが到来するので油断はできませんが、注ぐ井戸水の量を調整すれば何とかなるのではと思います。

 

 

対策として、水槽に移すことも考えたのですが、水槽の置き場所によっては水温も相当下がります。

生き延びれば徐々に寒さになれるかも知れません。何よりも自然な環境で育てる事が出来た方が良いのではとも思いました。

 

寒さが緩む3月頃までは、この特別室の避寒池で過ごして頂こうと思います。

 

この金魚君はかなりの高齢だと思いますが、いつまでも長生きしてもらいたいと思います。

 

 

さて、早いもので今年もあと数日を残す事になりました。

みなさま、どうぞ良い新年をお迎えください。