今年も待望のハタハタがやってきました。
昨年は12月15日に来たので、今年は2日遅れでした。
例年12月10日前後に来るので、数日前から偵察と称して港の周りに車で行き、釣れていないか様子を見に行くのが日課となっていました。
今日も、数日前から続いている荒れ模様の天気でしたが、昼食後に車で港に出かけました。
時おり強風にあおられた雪が舞う中、港に近付くと昨日までは無かった駐車している車の姿があちこちに見えました。
すわっと、急ぎ堤防近くに車を止め、波除の堤防越しにのぞき込むと、既に多くの釣り人が集まっているのが見えました。
そこで家まで取って返し、完全防備の恰好に着替え、釣り道具を車に積み込み、改めて港に向かいました。
そして、既に釣りをしている人に一声かけて場所を確保し、釣り糸をたらしました。
(堤防を越える大きな波しぶきが見えます)
ハタハタ釣りは釣るというより、ひっかけるという感じです。
産卵のために、大群で押し掛けて来ているハタハタの群れの中に、仕掛けを落とせば勝手に針が掛かるという感じで誰にでも釣れます。
すぐに、竿先に重みを感じ竿をあげると、型の良いハタハタが釣れていました。
この日は荒れた天気で、時折吹く突風に体を持っていかれそうになったり、百メートルほど沖に横たわる堤防にぶつかって、大きく舞い上がる波のしぶきでびっしょりと全身が濡れました。
それでも釣り人の皆さん、1.5Kmもある広大な堤防に等間隔で並び、竿を上下させながら楽しそうに釣っていました。
ハタハタ釣りは、冬の風物詩とも言えます。
ハタハタ釣りをしないと正月が来る気がしないという感じです。
既に、クーラーボックス一杯に釣っている人も多くいました。
私は、こんな荒れ模様の中で釣りをするのは久しぶりだったし、今日のおかずにするには十分な数を釣ったので、40分ほどで切り上げました。
1年物や2年物の小さいハタハタはリリースしました。
私は港まで車で5分くらいのところに住んでいるので、いつでも釣りにいけます。
しかしハタハタ釣りには、毎年遠方から多くの方が来られます。
そういう方たちは、やっぱりクーラーボックス一杯にしたいでしょうね。
(今日の私の釣果)
そして家に帰って、早速今日の夕食のおかずとしてハタハタの素焼きをいただきました。
急な事とて、連れ合いには手間をかけさせてしまう事になりました。
湯上げ・素焼き・味噌田楽など食べ方はいろいろありますが、素焼きはそのまま焼いただけで、しょうゆなどの調味料など一切使わず食べても、脂が適度に乗って上品な味が楽しめます。
(ハタハタの味噌田楽)
卵のブリコが縁起物とし珍重されますが、白子も美味しくて私の好物なのでお酒がすすみます。
関東などでは干物も売ってますが、やはり釣りたてをいただくのが最高です。
ハタハタは、いつもは日本海の深いところに生息して居て、産卵のためはるばるこの地方の海岸まで移動し、この時期だけ姿を見せるのです。
数万年・数十万年、いやもっと昔から営まれてきた自然の恵みに感謝しながらハタハタを美味しくいただきました。
連れ合いはこちらの出身なので、子供の頃この時期にはお皿に山盛りになったハタハタを食べていたと聞き、とてもうらやましいと思いました。