少し前のことになりますが、今年の国勢調査員をやりました。
そのことについて少し書いてみます。
8月の中頃に地区の自治会長から今年の国勢調査員を頼まれました。
一寸コロナの事が気になりましたが、住んでいる市では、4月に感染者が出た後はゼロが続いていたことと、別に仕事が有るわけでもないので、よくよく考えもせず引き受けました。
毎回、市の方から各自治会長に調査員の推薦依頼が有るようです。
私は閑職の自治会役員をしています。
結局地区全体を4人で分担することになり、私の担当は90所帯程になりました。
もう既に、調査員の仕事は10月の20日頃に終了しいて、調査に使用したカバン・調査員証明書・預かった資料・予備で余った書類など全て市の調査本部に返却済みです。
実際に作業をしたのは、8月中旬から10月20日過ぎまでの2か月強でした。
想像していたより大変な作業だったので、正直今はホットしています。
私の担当した所帯で、結局期限までに未回答だったのは3所帯ですので、回答して頂いた方の割合は95%強でそこそこ高くなりました。
ご承知の通り、今回はコロナの件もあり、インターネットでの回答を第一優先とし、次に郵便での回答を国(総務省統計局)は推奨していました。
調査員が調査票を回収に家を回るのは、面会する機会が増えるので最終手段とするようとの指示でした。
インターネットと郵便での回答だと個人情報が洩れる事は有りません。
調査員が回収する場合も封筒に封をするので、これも漏れるはずは無いです。今回は直接回収はわずかな件数でした
ただし、私の担当した地域には高齢で単身住まいの方も多く、その内3人の方は、ご本人の依頼で私が聞き取って代筆しました。
もちろん代筆した調査票はその場で封筒に入れます。
国勢調査にかかわる資料は家族などにも一切目に触れないようにという注意が有り、家の1部屋が2か月間以上国勢調査専用室となりました。
さて、まず作業の初めは、担当地区にある家を全て見て回り、空き家か人が住んでおられるかを実地で調べて地図を作製する事です。
これが意外と大変で、昼間だけでは確認できないので、夜間や土日なども確認のために何度も回りました。
回り始めた頃は8月20日頃だったので、昼間はまだとても暑かったです。
それだけ調べたのに、結局空き家と思っていた内の2軒のお家で、居住者ががおられる事が途中で判明し、とても慌てました。
この下調べを元に、配布する資料を入れた封筒を作成します。
各所帯ごとに固有の整理番号があるので、配布先を間違えないように注意する必要があります。
各所帯に封筒を配布する時には、コロナ対策を徹底しました。
しかし、調査票への回答にあたっての注意点を説明したり、質問に答えたりするにはやはり面談方式が最良と感じましたね。
数回訪問して不在のお家には、調査票を入れた封筒をポストに入れて良いとの指示でした。
そして、回答期限締め切り後に、2回にわたり市の本部から未回答所帯の連絡が有り、そのお家に督促に回るよう指示が有ります。
この場合も在宅を確認して督促する必要があり、何度も訪問したお家が有ります。
総務省の本部にネットでアクセスして、自分の担当所帯の未回答分を毎日チェックすることもできました。
そして督促でも面会できない場合は、最終的に注意文書をポストに入れます。
これで作業は一応終了で、最終的なまとめの報告書などのチェックを行います。
返却すべき用品や余った書類などの品をそろえ、10月24日に市の本部を訪問し、担当官の確認を得て全て終了となりました。
日本では1920年に初めて国勢調査が行われたので、今年はちょうど百年目の節目の年という事です。
初回の調査では、すべての調査の集計が完了するのになんと12年も要したとか。
実際に適用されたことは無いようですが、回答しない場合は50万円以下の罰金という規定もあるようです。
国連は加盟各国に国勢調査を行うよう勧告しており、調査項目の理想として40項目以上を上げていますが、日本で行われているのは16項目だけです。
ネットで確認したら、今回の全国における回答率は、5年前に比べ10%以上も高い81%だそうです。
ズーと下がり続けていたのに、なぜ今回の回答率が突然上昇したのか不思議ですね。
以上で報告終わりですが、国勢調査はボランティアみたいなものと思っていたら、臨時の国家公務員という事で報酬が頂けるんだそうです。
いくら頂けるのかまだ分かりませんが、折角ですからまだ一度も利用した事のないGo Toキャンペーンの利用費用に充てさせて頂きたいと考えております。