かって、酒田湊は北前船の西廻り航路の発展により、全国の流通の拠点となり、西の堺・東の酒田と称されました。
当時数多くの船が出入りし、酒田には料亭文化が花開きました。
その代表的な元料亭が山王クラブとして残っています。
11のそれぞれ違う作りの部屋があり、連夜優雅な酒宴が開かれたということです。
ここで吊るし飾りの「傘福」の特別展示が有ったので見学してきました。
福岡の柳川・伊豆の稲取とあわせて三大吊るし飾りとして有名です。
酒田の女性たちが、子供の成長や家族の健康を願い、一針一針心を込めて作った飾り物を、、開いた傘に糸で吊るしたもので、素朴ですが華やかな雰囲気が有ります。
飾り物の種類はとても多く、代表的なものとして鯛・えび・うさぎ・金魚・おくるみ人形・桜・椿・梅‣菊などの花・とんぼ・ふくろう・せみ・おしどり・うぐいす・風車・犬・鳩・だるま・香袋・まり・米俵・大根・きゅうり・なすなどの野菜・イチゴ・メロン・桃・柿・打出の小槌・サンゴ・瓢箪などがあります。
山王クラブ 外観
傘福の展示
山王クラブでは、傘福の作り方教室が開かれ、飾り物作成の実地体験ができます。