少しこれまでの流れから内容が変わるのですが、ホルモン補充療法と似ているものとして、ここでピルのお話をしたいと思います。
子宮も卵巣も全摘出してしまった今、全く不要になってしまったわけですが、私は昔、一時期ピルを服用していました。
ピルに関して、だいぶ世間に正しく認知されてきたような気はしていますが、未だに偏見を持っている人もいますよね。
“ピル=避妊薬”
それはもちろん間違いではないのですが、そのイメージが強すぎて、服用を躊躇していたり、そもそも全く自分には関係ないものと思ってしまっている人もまだ多いようです。
あと、避妊できるものを服用していると、いざ妊娠したい時に、できなくなるんじゃないかという勘違い。
でも、違いますよ。
“ピル=女性の体を整えるもの”
全女性が、いや男性も知識として、知っておくべきものです。
ピルは、排卵をコントロールすることで、体のリズムやホルモンバランスを整えてくれる。
そして、卵巣嚢腫などの婦人病の抑制もできると言われています。
私が服用していた一番の理由が、これ。
ハタチの頃から婦人病に悩まされ、2回も手術をし、更にまた再発することを心から恐れていた私は、少しでも効果があるなら、と服用していたんですね。
結果的に2年半程飲み続けてやめてしまったのですが、2回目と3回目の手術の間隔が15年も開いたのは、もしかして少しはピルのお陰もあったのかもしれません。
正直、まともに婦人科検診を受けず経過観察を怠った不真面目な患者な私には、婦人病抑制の効果の程はよくわかりませんでした。
でも、それは置いておいても、飲んで良かった!と思える変化が本当にたくさんあったんですよね。
だからピルを試すこともなく、酷い生理痛や月経異常に悩んでいる人を見ると、関係ない人でも捕まえて、ピルを勧めたくなります。
声を大にして言いたい。
みんな、体に合うならピルを飲もう!