全身麻酔からの目覚め | 婦人病と20年 絶対知るべき女の憂鬱

婦人病と20年 絶対知るべき女の憂鬱

ハタチで受けた卵巣嚢腫摘出手術。
それから20年。
3回目の手術で巨大卵巣嚢腫と共に子宮も卵巣も全部摘出し、これで終わったことを切に願う。

男性の皆様、女って大変なんだぞ。
女性の皆様、どうぞ気を付けて。

これは他人事じゃない、誰もが知るべき事。

前回の手術も、今回の手術も、目覚めは決まって家族の声でした。

 

おそらくそれ以前にも何かしら聞こえてはいるのでしょうが、雑音ではなく、自分に向けられた声と一番に認識できるのは、聞きなれた家族の声なんでしょうね。

 

『あ、起きた起きた!』

 

 

 

いつもの朝、眠りから覚めるのとそんなに大きな差があるわけでもない、麻酔からの目覚め。

 

ただひとつ大きく違うのは、目覚めたその時、いつの間にか体が管だらけになっているということ。

 

口には酸素マスク

背中に硬膜外麻酔のチューブ

股からは尿管

両腕に点滴

片腕に血圧測定器

指には酸素飽和度の測定器

両足には血栓予防のフットポンプ

 

 

 

…そして肝心のお腹まわりは。

 

手術前に履いていたショーツは脱がされ、T字帯と呼ばれる、おむつパッドのようなものを履かされています。

そこに生理用ナプキンより大きな産褥パッドを付け、出血があっても大丈夫なようにされていました。

で、腹帯(ふくたい)をゆったり巻かれている状態。

 

 

麻酔が効いているためそこまで痛みはありませんが、やはり全身が熱っぽく、だるい感じ。

 

それと手術中に気管挿管をするせいで、手術後って喉が痛いんです。

声もかすれて、上手く声が出ない。

ついでに、声をはる気力もない。

 

 

ここから、術後の辛くて長い時間が始まります。