前回のブログで全身麻酔のお話をしましたが、全3回の手術のうち、実は私、下半身麻酔も経験しています。
1回目:開腹手術 → 下半身麻酔
2回目:腹腔鏡下手術 → 全身麻酔
3回目:開腹手術 → 全身麻酔
です。
下半身麻酔というのは要するに、下半身は痛くも痒くもなく、動かすこともできないけど、頭は覚醒している状態で手術する、ということ。
1回目はもうかれこれ20年も前の話なので、流れなど詳細までは覚えていないんですが、強烈に覚えていることがふたつあるんですよね。
ひとつめは、痛くもない割に、なんだか内臓が触られてる感覚はある、ということ。
「あ、今なんか胃か何かが引っ張られたぞ。」
みたいな。
痛くないものの、なんか気持ち悪かったですねぇ。
そしてふたつめ。
これは本当に勘弁してくれと思ったのですが。
医師やスタッフの声が丸聞こえだったんですよ。
患者に聞こえていることを意識して気を遣うべきなのに、私の時は、その気遣いが全くなかったんです。
『うわっ!なんだこれ!?』
『わー、これはやりにくいなー』
私の内臓を触りながら、執刀医がそんな風に言ってるわけです。
ありえないでしょ。
患者を不安にさせてどうする。
ま、昔の話ですから、今の時代はそんなことはないのだと思います。
全身麻酔とは違うけど、下半身麻酔と合わせて薬で眠らせたり、ヘッドフォンを付けて周囲の音を聞こえなくしてくれたり、なにかしらの対応がされるようですね。
全身麻酔は体への負担が大きいと言いますから、本当は下半身麻酔の方が良いのでしょう。
でも……もしまた手術するとしたら、全身麻酔がいいかなぁ。