婦人病と20年 絶対知るべき女の憂鬱

婦人病と20年 絶対知るべき女の憂鬱

ハタチで受けた卵巣嚢腫摘出手術。
それから20年。
3回目の手術で巨大卵巣嚢腫と共に子宮も卵巣も全部摘出し、これで終わったことを切に願う。

男性の皆様、女って大変なんだぞ。
女性の皆様、どうぞ気を付けて。

これは他人事じゃない、誰もが知るべき事。

再発の可能性、不妊の可能性。

1度目の手術の後、それらを理解はしていたものの『まさかね』とどこかヒトゴトのように感じていた私。

しかしそれを、現実のものと直視せざるを得なくなったのは、25歳の時に受けた2度目の手術の時の事でした。


卵巣嚢腫が再発した2度目のあの時、私は海外に留学していました。

目標に向かって突き進み、1人奮闘をしていたある日、下腹部に嫌な痛みを覚えて受診。

言葉も満足に通じない国で、婦人科を受診すると言うだけである意味決死の覚悟です。

「お願いだから、今はやめて。」

しかしその祈りは虚しく、再発は確認されました。

泣く泣く、帰国。


手術をし、回復期間を経て、後に再度渡航をした私ですが、その予定外の再発により、私の人生計画は狂うこととなりました。

悔しかった。

でもその悔しさは、どこにもぶつけようがありません。

そして同時に、実感します。

「本当に、再発ってするんだ。」



さらにもう一つ、ショッキングなことがありました。

1度目の手術の後、私のお腹の中で臓器がひどく癒着を起こしていたことが、2度目の手術によって判明したのです。

その癒着は、放っておいたら、おそらく妊娠の妨げになったことでしょう。

しかしその癒着は2度目の手術で取り除かれたため、その再発は、ある意味幸運だったのかもしれないとその時は思いました。

ただ当然、2度も手術をしたからといって、それがもう起こらないとは限りません。



再発、そして不妊。

25歳と言う、いわば女ざかりで人生1番楽しい時期に、私は強制的に足止めを食らい、現実として初めて危機感を覚えさせられたのでした。