4d19af33.JPG







 今日もまだまだ熱が引かない私なので、ユースホステルを

換えた午前中は休養に当てることに。


 とはいっても、溜まった洗濯物を洗い、のど飴を買いに行ったり、

乾燥機と洗濯機を間違え、乾燥機に洗剤をぶち込むイージーミスを

したりと、何かと忙しかった(笑)


 かんかん照りの日もマシになった午後4時、

バルサのサクラダ・ファミリアへ出発した。

地下鉄から出るとすぐ、ものすごく偉大になるであろう(まだ建設中)教会が

目に入ってきた。


 第一印象は、思ったよりも小さいということだった。

テレビや写真で見るよりも、塔1本1本の大きさ、高さは小さく感じた。

中に入ると、そこはまだ建設中の現場といった感じ。

ところ狭しと骨組みが組まれ、そこら中にパーツが置かれている。

森林をモチーフにしたその建物は、まるで「風の谷のナウシカ」の

樹海の底にいるような気持ちにさせてくれる。


 眺めていると、カゼも吹き飛んでしまいそう(後々考えると、

そうでもなかった。笑)

梁の長さや角度、デザインなど、緻密に計算し尽くされていることが、

シロウトでも容易に想像できる。


 ガウディは設計図は一切書かず、全て模型で考えていたそうである。

その模型や実験道具などを見ても、ガウディの偉大さがわかる。

10年後、完成したときにまた来てみたい。


 塔にものぼってみた。

底はバルセロナ一高い、見晴らしサイコーの場所で、

旅のよい思い出になった。


 バルセロナええね。


(写真:サクラダ・ファミリア)

4c83b07c.JPG







 今日もカゼで意識がもうろうとしていたが、

忘れようとしても忘れられない、強烈な思い出がある。


 その話をする前に、午前の話を・・・。


バルセロナ初日の午前は、郊外にあるグエル公園を散策した。

バルセロナといえばガウディというぐらい町中にちりばめられた

ガウディの建築は、人々をまるでテーマパークにいるように、

夢の世界へといざなう。


 このグエル公園も、公園といってしまうとちょっと語弊がある。

それは、緑に安らぎを求めるという、ガウディの都市計画の一つである。

土の肌がむきだしの道、アーチ状の空間、お菓子のような建物、

もろそうで実は固い素材を使った壁・・・

ガウディが当時何を表現したかったかが、伝わってくる。


 さて、話はメインに戻す。

欧州サッカーをテレビで見るだけの私にとって、

その空間にいることだけで、至福のときである。

そう、バルサのマッチである。

朝から買い求めたチケットは、スタジアムの最上段。

それでも、スタジアムの興奮を味わうには十分すぎた。


 興奮なんか飛び越えて、逆に静かに、ゲームを噛みしめた。

アンリ、ロナウジーニョ、メッシ、デコ…スーパースターが

おしげもなく華麗なプレーで私を魅せてくれる。

ボールポゼッションは7:3とも、8:2とも。

まるで相手チームが高校生かのように、

おもしろいようにパスがつながる。

いつもなら、90分なんてあっという間にたってしまうが、

この90分は一生のように感じたといっても過言ではない。


 試合後に、急に疲れとカゼがどっと体を襲い、

今日はベットで泥のように眠った。



(写真:カンプ・ノウ)
d1bbc2e4.JPG







 今日は朝2時。

のどがバケモンのように痛いので目が覚めた。


昨夜、ビールをガブ飲みして、その後は意識がない。

体も重いし、関節が熱っぽい。

カゼだ・・・。


そーいえば、海外でカゼを引いたのは

インドネシアに行った時以来かな。

その時も前日ビールを飲み過ぎて、やっちまったよーな…。

2年経っても全然反省していないボク。


 そんな体調の中、今日はトレドへ行くことに。

この町はすごいよ。

スペインの中でも、まったく違う町だった。

丘をそのまま城壁で囲み、3法を川で囲まれたその町は、

むかしは中世の都だったらしい。


 いくつもある教会の鐘は、町中の隅々まで響き渡り、

一度町中へ入ってしまうと、迷路のようで方向感覚がつかめない。

ほぼ全てが坂道で成り立つこの町は、独特の風情を感じさせる。


 徒歩での観光は正直しんどかった。

迷いに迷ったあげく、目的地へ行き着けない。

坂道は、旅人の体力を容赦なく消費させ、

病人の精神力まで削り取っていった。


 トレドから帰ったボクは、まるで精気を失った老人と化した。

頭はガンガン、のどは末期、首も熱っぽい。

まさに最悪の状態。


 その後、マドリッドに戻り、ソフィア王妃芸術センターで

数々の作品と、ピカソの『ゲルニカ』を見たが、

よく覚えていないうえに、「オレでも描ける」が口癖になり、

かなりの作品をスルーした。


 結果、もう一つの有名な美術館であるプラド美術館には行かず、

この旅初めてのマクドへ…。

店員とスペイン語と英語でもめながらも、€7でたらふく食べた。

アスピリンも買ったし、明日はいざバルセロナへ!!


(写真:ドレド 城壁)


いや、最近研究で体中が悲鳴をあげてます。

引き続き日記を中断して報告を…。


ついこないだ、京都新聞の人から電話がかかってきた。

なんか、オレの記事を載せてくれるらしい。

いよいよ、tama Factoryも本格的にメディア進出です。

ホームページからやっと巣立ったのかな…。


11月29日付けの京都新聞(朝刊か夕刊かはわからん)に写真つきで載るはず!


あと、HPの今年の写真が完成したのでぜひ見てください!!
http://www.eonet.ne.jp/~momoyama/SHIRUSHI-MAP.html
6d357f87.JPG










つい先日、一通の封筒が届いた。

それは、ダイヤモンド・ビック社。

そう、「地球の歩き方」を出版している会社である。


ここ3年ぐらい、愛読書は「地球の歩き方」と言ってもよい。

旅の何ヶ月前から熟読し、なんとなくそこへ行った気分に酔いしれる。

タダで世界中を旅できるなんて、グーグル・アースとこの本は

オレのバイブルです。


で、なぜそんなとこから封筒が届いたかというと、

きっかけは去年の夏。

エジプトへ行った興奮から覚めやらぬときに、

エジプトの旅行談を書いて出版社に送ったのである。

なんと、そのときの体験談が採用されたのである!

もちろん送られてきたものは、エジプト編の改訂版。

アスワンというエジプト南部の地域のページに

けっこうスペースをもらっていた。

自分の名前と文が載っているのには正直感動した。


1年も前やし、もう当分エジプトには行かないので本自体に用はないが、

大事にしまっておこう。

なんか、大学時代に旅を一杯していてよかったなと思う。


数えてみると今まで訪れた国は20ヶ国。

世界には200ヶ国あるとすると10分の1に過ぎない。

一生のうちに半分は行ってみたいなと思いつつ、

写真を振り返って見てみる。


老いたなってちょっと思う。
7d414481.JPG







 スペインの生活にもだんだんと慣れてきた。

「オラ」があいさつ、「グラシアス」がありがとう。

あと、数字の「ウノ(1)」と「ドス(2)」さえ言えれは、

大抵のことはできる。

今日は朝から一路マドリッドへ向かう。


 マドリッドはグラナダからバスで5時間ぐらいのとこにある。

町の概観を見た瞬間、都会だと感じた。

高層ビル群、様々な人種、複雑に張り巡らされたメトロ、

すぐに今日の宿のことを心配した。

安宿は大抵朝行かなければ良いところから埋まってしまう。

良いというのはもちろん安いということで、

こういった宿泊のコツはバックパッカーには常識といえる。

しかし、僕たちが町へついたのは午後3時。

さすがに10軒ほどあたってみてはみたものの、ドアには「FULL」の文字。

確か空港で測ったときは13kgだったドラム缶バックで、肩がヒリヒリする。

もう疲れたと思って、諦めかけたとき、いかにも怪しいWで€30の

オスタルを見つけた。

駅からは少し離れているものの、立地は悪くない。

しかし、ロビーと呼ぶにはいささかはばかられる居間は暗く、

対応してくれたおばちゃんとおっちゃんは英語が通じない。

それに、たぶん僕たち以外に客はいないようだった。

でも、もう荷物を持って歩けないと思い、泊まることに。

(まぁ、結局なにもなかったですけど…)


 マヨール広場で見つけた安くておいしいイカフライのサンドイッチを

テイクアウトし、マドリッドの町をぶらぶらすることに。

もう時間も夕方ということと、疲れからか、目的もなくうろついた。


 しばらくして、「何か忘れているような…」そんな気がして、

頭を働かせてみた。

「そうや、レアル・マドリッド!!」

サッカー好きな者なら一度は訪れてみたいスタジアム、

「サンティアゴ・ベルナベウ」へ、テンションが上がりつつ向かった。

スタジアムはマドリッド市内北部に位置している。

なぜかガイドブックには€9と書いてあったのに、€15支払い、

スタジアムツアーへ参加することに。

いや、すごいのなんのって!

やっぱデカイスタジアムはいい!!

しかも、デカくても日本より見やすい設計になっていて、

やっぱ歴史の違いを感じさせる。


 ツアーは個人で自由なペースで決められたコースを回ることができた。

ピッチ・ベンチ・入場口・ロッカールーム、ジャグジーなど、

選手が普段どんな景色を見ているか、すごく体験できた。

これで€15は安いと思った。

いちサッカーファンとして、至福のひと時を過ごすことができた。


 まぁなんでカネを遣い過ぎちゃったもんで、晩飯はスーパーで買った

フランスパン(1個)とサーモンのパック、そしてフレッシュ野菜の

パックを2人で分け合った。

旅はまだまだ続く。

栄養失調にならないだろうか…。

そう、旅はまだまだ続くのである。


(写真:サンティアゴ・ベルナベウ チームベンチ)
787aedf9.JPG







 荒野に朝日がうっすら色をつけ始めた頃、僕たちはスペイン南部、

そしてこの旅最西端の町グラナダに到着した。


 宿を探し終え、狭い部屋で自分のにおいを嗅いでみた。

「やべぇ…」トマトの実力はやなり深刻であった。

そーいえば、昨日トマトまみれになった後、おっちゃんにホースで

水をかけてもらっただけで、フロには入ってなかった。

丸1日以上トマティーニャ状態でいたってことになる。

ちょっと日本では考えられないな…(苦笑)


 シャワーを浴び、生気を取り戻した僕たちは、休憩もそこそこに

町へくり出した。

こじんまりとまとまった町並みは、どこかドイツ・フライブルクを思い出す。

立派な教会、石畳の道路、丘陵に立てられた町はスペインへ来たってことを

強烈に感じさせてくれた。


 目指す場所は私個人の旅最大の目的地である「アルハンブラ宮殿」

(旅4日目にして、早くも2人の旅最大のイベントが終了することになる)

万全を期すためにネットで予約したチケットを持ち、宮殿へ向かった。


 アルハンブラ宮殿はグラナダ市内を一望できる丘の最上部に立ち並ぶ、

まさに「天空の城」といった感じの宮殿群。

イスラム教がヨーロッパ終焉の際に、最後に咲かせた花と言われるほど

美しいその建物と庭園は、イスラム文化の繁栄を今に伝えている。


 急な坂を上るだけで早くも参ってしまったおじさん2人は、少し休憩を

とって園内に入った。

一度入ってしまうと方向感覚を失うほど広く、迷い迷い散策した。

造形美を極めた庭園や建物が所狭しと並び、発色のよい花々が輝いている。

きれいに手入れされており、王族の気分を味わっているような気にさせてくれる。


 歩き回りお腹いっぱいになって入り口へ戻る途中、

ガイドブックにまだ見ていない建物の写真があった。

2人で「もう行けるとこは行ったよな?」なんて話をしながら、

もう一度地図を見てみると、なんとまだ僕たちは広い園内の離れのような所

にしか行っていなかったのた。

しかも、メインはもっとすごく、さらに広いようだ。

期待半分、精神的な疲労1/4、肉体的な疲労1/4ぐらいで向かうことに。

チケットを持ってメインの宮殿に入ろうとしたところ、警備員に止められる。

・・・・・そういえば・・・・・。

予約したときに指定された「16h-16h30」の文字。

今は17時13分をまわったところ。

必死にお願いしてはみたものの、最後には機械を通すから無理と言われ、撃沈。

そこから長い長い挫折と討論が始まる。

チケット代は€10。結構な金額である。

それにもうプラス€10払い見るか、

それともフラメンコを見るか…。

今からチケットを取りに、またスタート地点へ戻るか、

少しでも疲労回復に努めるか…。

長い沈黙の後、アルハンブラの魅力が勝った。


 スタート地点のチケット売り場に戻り、Infoのお姉さんと話した結果、

夜のアルハンブラを見るほうが良いのではないかと進められ、従うことに。

夜の部はなんと22~23:30まで。

スペインは本当に日が暮れるのが遅い。

夜8時でも、日本の3時ぐらいと全く変わらない明るさである。


 夜まで時間があったため、長い長い下り坂を下りて、ホテルへ戻ることに。

スーパーでサラミとチーズとポテチを買い、ささやかな晩酌をする。

疲れきった体に、ビールは吸い込まれていくように入った。


 しばらく寝た後、さらにだるくなった体を引きずり、

再び心臓破りの坂を上る。

夜のチケットは限定150人。

そのチケットを手にし、いざパレス宮へ。

いやそこはもうすごいのなんのって。

美・優・剛・富など、全てそろった大宮殿であった。

グラナダの夜景を一望できるその宮殿は、目がチカチカするほど彫刻された

壁でできており、言葉を失った。

代わりに愛機の一眼レフがうなりをあげる。

€10は出してよかったと思い、後悔の気持ちはない。

あとはユーロのレートが下がる日を願うばかりである。
a205fd04.JPG







 今日も綱渡りの1日が始まった。

昨日から我慢していたノドの渇きを取り戻すように(コンビにはないため)

バイキングの朝食をむさぼった。

「食べられるときに食べる」のは貧乏旅行のモットー。

 そして、準備万端で旅初めてのイベントかつ最大のイベントである

「トマティーニャ(トマト祭り)」へ。


 YouTubeで予習したところによると、トマト祭りは「トマトの投げ合い」ではなく、

「トマトジュースのかけ合い」といったほうが近い。

 舞台はバレンシアから内陸部に少し入ったブニョールという町。


 とりあえず、空港近くのホテルに宿を取っていた僕たちは、まず

バレンシアの中心部へ向かうことに。

バスのシステムに戸惑いながらも、バレンシアの中央駅に着いた。

やっぱヨーロッパへ来たって感じがするほど、すっげぇきれいな駅。


 ブニョールまではローカル線で1時間弱。早くもテンションが上がっている

外国人に混じり、いざ本番。

僕たちもビールをひっかけ戦場へと向かった。

そこには、人・ひと・ヒト……。花火大会なんて比じゃないぐらいの人が

狭い路地を埋め尽くしていた。

嫌な予感はしたものの、その群れに突入する。

やっぱり…押しつ押されつ、全くもって身動きが取れない。

日本人の体格では一応成年男子に入るであろう私も、本気で息ができない。

正直旅始めにして、病院送りを意識した。

これって保険は効くんだろうか?(笑)


 戦いと化した、その場は老若男女関係なくトマトをかけ合い、押し合った。

すこしいい思いもしました(笑)

急な坂道が特徴のブニョールの路地は、一時トマトジュースの川と化した。

想像していた以上にトマトだらけである。

いや、YouTubeの動画の通りか??

想像してほしい、トマトジュースで足首の上まで沈む姿を…。

空の青以外、赤の世界を…。

顔中トマトだらけで、あたりがよく見えない。

とりあえず誰でもいいから投げ合い、かけ合い。

Tシャツやサンダルなど、カンケーないものまで飛び交う。

ある意味地獄絵図。


 小1時間ほどで祭りは終了し、人々からも争いの闘志が消えていく。

後に残るのは真っ赤な人々と、町中から注がれるホースのシャワー。

トマトの香りで鼻が麻痺していたことにやっと気づく。

あたかもプールや海水浴に行っていたかのように、

水着の人々が町中を埋め尽くしている。

声を嗄らし、押し合い、必死にサンダルを死守し、時には自分の身の危険を

感じ避難、ゴーグルのトマトを拭うとまた戦場に向かっていったオレ。

実に楽しく、エキサイティングな思い出となった。


(写真:トマト祭りの一場面)
8cb03945.JPG









いや、マジでまいった!

時差の関係もあって、30時間ぐらいを移動に費やしてしまった。

関空を出発したのが夜の11時半。

そこから、ドバイ、デュッセルドルフ(ドイツ)、マヨルカ島(スペイン)、

バレンシアと計4回の乗り継ぎ。

バレンシアに着いたのも、夜の11時過ぎ。

食っちゃ寝の長い1日やったけど、乗り継ぎが全て上手くいったことは

運がよかった。


今回は複数の航空会社を組み合わせてなんとしても28日にバレンシアに

着きたかった。そのわけは明日になるとわかる。

まぁ、大枚はたいたのに間に合わないっていう最悪な結果にならずにすんで、

本当に良かった。

初日にして、旅最大の難関が終わったという感じ(たぶん…)

いろんな空港にも行けたしよかったかな。


明日の旅最大のイベントが無事に終わることを願う。

(写真:ドイツ・デュッセルドルフ国際空港)
3c4aeb09.jpg









2007ナツ旅 「しるし」 日記

 熱い暑いエジプト・カンボジア・タイの旅からはや1年。

ピラミッド、アンコールワットという2大遺産を見た自分にとって、

旅をするためには欠かせない「好奇心」というものが影を潜めてしまった

気がする。


 なんで、今回の旅の用意は思ったよりはかどらない。

ヨーロッパだという安心感がそうさせているのかもしれない。


 案の定、出発の日である今日は大変な1日となった。

朝からスーツケースかドラム缶バックかで悩み、

フォトストレージを四条まで買いに行った。

出発直前にタオルをわしづかみし、家を駆け出した。

関空に着くと、さすがに「行くんだ」という期待感がこみ上げてきた。

いつもの旅のはじまりになる。


 今回選んだキャリアはエミレーツ航空。

機齢は新しく、スッチーの制服を除けば昨年乗ったシンガポール航空より

上だと思う(笑)

ヒマだったので、パプアニューギニア人と日本人のハーフというスッチーと

談笑しながらチキンラーメンをほおばる。

長く話しすぎてちょっと仕事の邪魔をしてしまったかな。

少し、飛行機に乗る興奮が薄れてしまっている(でもまだまだ感動する)

自分に気づきながら、今年の旅がはじまった。


(写真:ドバイ国際空港)