いつものように日経新聞に目を通す。
広告欄にはあまり目が行かないが、今日は目に留まった広告があった。
サントリーの広告で伊集院静さんの文章。
確か以前もこのような感じで出されていたような気がする。
とても素晴らしいと思ったので残しておこう。
手書きの方が味があっていいなぁ。
ハイボールは飲まないけれど、ちょっと疲れた時に読み返したら
元気が出そうだ。
新社会人おめでとう。
この言葉を私は十年、フレッシュマンたちに贈ってきた。
だが今年は少し趣きをかえる。
何十年に一度の不況の時に君は出発する。
これを不運と思うか?
違う。チャンスだ。
今この時こそが“千載一遇せんざいいちぐう”の時だ。
(辞書を引きなさい)
今、日本も、世界もさまざまなものが変わろうとしている。
政治のあり方も、経済のとらえ方も、
企業の理念さえ揺らいでいる。
あらゆるものが見直されている。
自分達だけが富や幸福を得れればいいという考えでは
世界は閉塞するのが分かった。
エリートや、特権を持つ人々のやり方は
通用しなくなった。
でも何もかもが変わるのだろうか?
違う。
世の中がそう易々と変わるものか。
道に迷ったら元の場所に帰るのだ。
初心にかえろう。
基本にたちかえろう。
皆がしてきたことをやるのだ。
“汗をかこう”
懸命に働くのだ。
これを君たち若者がダサいと思うなら、
君たちは間違っている。
真の仕事というものは懸命に働くことで、
自分以外の誰かがゆたかになることだ。
汗した手は幸福を運んでいるのだ。
だから仕事は尊いものなのだ。
仕事は君が生きている証しだ。
ならば働く上で、生きる上で大切なものは何か。
姿勢である。
どんな?
それは揺るぎない
“誇りと品格を持つ”ことだ。
これを実行しようとすれば、
それは夕刻には疲れも出るだろう。
そんな夕暮れは喉に爽風とおるがごとき
ハイボールの一杯で元気を取り戻そう。
君に乾杯。
千載一遇。
汗をかこう。
誇りと品格を持て。