栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー -3ページ目

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

    一度投稿したもの消しちゃいました。完全再現不可能なので、下記でお茶を濁します。コピーしている人がいたら、私にください。既に何書いたのかさっぱり記憶にない。

出発地 ディンボチェ 4300m

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    7日目、朝から降雪、積雪があり、風邪気味の隊長にとっては最悪のタイミング。

    朝食後の話し合いで、隊長の体調は、朝38.4度だったとのこと。夜中計った時は39度だったそうな。下痢はなし。頭痛が酷い。観察すると食欲がなくなっている。

    うつったかもしれないと申告していた佐久間さんと笹沼さんは回復し問題ないとのこと。

    隊でよく話し合い、この日も予定通り行動する事にした。次の街に着けば1日停滞予定になっているからだ。それならば次の日柔軟に対応できる。

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    恵まれたのは、ヒマラヤの天気の変わり身に救われたこと。雪は何処へやら。青空の下トレッキングすることができた。

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    ずっと目の前に鎮座していてくれたアマダブラムに元気をもらい、隊長と私も先を行くメンバーから遅れること30分だけでディンボチェに入ることができました。

    明日は1日高所順応を兼ねて停滞ですが、隊長の体調はディンボチェで安静にしていればいいというレベルではない気がします。SPO2は66を打ち、熱もまた38度を超えました。

    隊で話し合いを持ち、明日下の街に下りてもらうことも視野に入れました。どうするかは、明日の朝の隊長の体調次第。

    さて、隊長以外の隊員3名は、明日はロッジ裏の山に登って高所順応に励みます。ナムチェの幸せ過ぎるホテルエベレストビューとは打って変わり、標高差700mを一気に登りつめます。きっとキツイに決まってます。とほー

到着地 ティンボチェ  4300m  7h10m(休憩込)

出発地 ナムチェ 3440m

    6日目、起床後すぐに部屋の窓を開けてみたら、

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    ちゃりーん
    景観どころの話ではない。雨に降られなければいいが。

    SPO2  84 と安定。体調の不調も出ておらず、上手く高所順応できているようだ。
    しかし、朝食時に隊長から風邪をひいたとの報告を受ける。熱が37.4度で頭痛があるとのこと。観察すると、声も出にくくガラガラになっており、咳もしている。
    救いは食欲があること。私が参加したチュルー遠征の際にも仲間が風邪をひいたが、その時とはまだ比べものにならないくらい軽い段階。今日の行動は予定通りとすることに皆と確認した。

    隊長から求められ、医療担当がロキソニン4錠処方。ついでに、私の個人装備のサントリー極みの青汁を手渡し飲むよう伝える。

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    体調を崩した隊長の足は重く、チェダさんのペースには付いて行けるわけもない。仏塔あたりにチェダさんがいる写真を撮れるくらい離れてしまった。
    ともあれそれでいい。できうる限り遅く進み、体に負担をかけないのが今できる最善策なのだから。佐久間さんと笹沼さんはチェダさんと行動を共にしているが、私は隊長の後ろにぴったり付いてアンカーの役割を果たした。
    そう、チュルー遠征の時、高熱を出した植木さんに寄り添い続けた粂川隊長のように!病人のメンタルを補強してあげることこそが、回復を早める鍵。さり気なく近くに誰かがいてあげる、これこそが重要だろう。

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    でも隊長は思ったよりも歩けている。チェダさんは今日はペースが遅いと少し心配している。チェダさんも隊長の具合のことは知っているけれど雨が心配なのだろう。濡れる危険と、高所で急ぐ危険、どちらが回避すべき危険なのだろうか。

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    本当ならアマダブラムがばっちり見えるはずのロッジからの眺望もこんな感じで空模様は確かに心配だ。山々が見られず残念がるメンバー。景観は快晴続きの帰りに見られるから、それを楽しみにしておきましょうとわたし。

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    ナムチェからダンボチェの道中は、100m登って200m下りて、また500m登り返すというもの。隊長にとっては厳しい登り返しのスタートだ。

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    あと200mですよ、残り100m切りましたよ、と隊長を鼓舞しながら登る。振り返ると、今日歩いたルートを見渡すことができた。かなり高い位置から沢筋に下りたことが分かる。標高差のわりにゆるい登りだったので、体感的には楽だったけれど、ペースがすごく遅いので、楽だったのはそのせいかもしれない。
    シェルパと佐久間さん、笹沼さんから遅れること15分、目的地のダンボチェに到着。到着と同時に雨が降り出してきた。まさに危機一髪。

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    ダンボチェには立派なゴンパがあったので、笹沼さんと観光しに行く。佐久間さんは風邪がうつったかもしれない、喉に痛みが出てきたとのことで静養。隊長は俺も行くと言うので、ダメです、静養してくださいと却下。あとで一人でいったようですが。

    このゴンパは、なかなか立派な仏様と境内があり、見る価値ありです。撮影禁止だったので、どんな仏様か知りたい人はネット検索してみてください。どこかに落ちてるかも。

    夕飯後に、笹沼さんも喉が痛いような気がするなーと歯切れ悪く不調を訴えてきた。笹沼さんが感染していたら、同部屋のわたしも時間の問題だ。この隊に未来はあるのか、予断は許されない状況に突入しつつある。まだ登山始まってなくてトレッキングしてるだけだというのに、困ったものである。

    夜も隊長から求められ、医療担当が風邪薬を一包処方。ダンボチェは室内でも驚くほど寒い。厳冬装備を着込んでようやく耐えられるレベル。今夜の寝方が運命を分けるかもしれない。(おわり)

到着地 タンボチェ  3840m  5h55m(休憩込)
停滞地 ナムチェ 3440m

     5日目は、昨日標高を800m上げたこともあり、ナムチェに高所順応兼停滞日とします。ナムチェの標高は富士山8合5尺の御来光館と同じ高さです。

    SPO2  84 少し下がっているが想定内。血圧が正常値に戻っていたのは良かった。

    さて、ロッジの窓を開けただけで

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    タムセルク左、クスムカングル右、が飛び込んでくる。ナムチェ最高、美しい。

    この日は高所順応でホテル・エベレスト・ビューまで足を延ばすことになっていた。3880mに位置するホテルで、次の向かう街より標高が高いので打って付け。朝食を済ませて外に出ると

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    街はガスの中。ヒマラヤの天気変動は、日本の山の比ではないようだ。気温の落差も激しい。それでもめげずに高所順応開始。

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    200m登ったあたりからナムチェの街並みが一望できる。美しい。

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    後ろの山はコングデ

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    コンピラ、別名ブラックエベレスト。ホーリーマウンテンでクライミング禁止たそうです。

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    ホテル・エベレスト・ビューに停滞して高所順応という名のお茶。フレッシュネパール豆100%のオーガニックコーヒーを頂く。

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   左がタブチェ、中央にローチェ、右がアマダブラム。エベレストも写ってますよ!

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    この一番左端に!ほらほら

    って、これ以上エベレストは姿を現してはくれないのでした。エベレストが見える場所に三度いながら未だきちんと姿を拝めていないロブジェイースト遠征登山隊です。

    テラスにいる際の動画です。画質悪いですけど、良かったらどうぞ。

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   下りてきたら途中にあるシェルパカルチャーミュージアムに立ち寄り、命を共にするシェルパについてのお勉強。

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    ロッジに戻りランチを取ってからは、映画を上映しているカフェに移動して、シェルパのドキュメンタリー映画の観賞をする。とてもいい映画だった。泣きそうになる。
    シェルパは命についてのブラックジョークをよく口にするが、それがなぜだかよく分かる。お金を稼げるからといって、誰も本当はこんな危険な仕事はしたくないのだ。シェルパがいないとできない登山ってなんなんだろうと考える。チェダさんへの見る目も変わった。いい勉強です。

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    上映が終わり外に出ると降り出していた雨はあがっていた。3日連続15時頃から降られている。トレッキング中は今のところ回避できているけど、時間の問題かもしれない。4月のヒマラヤはまだまだ雨との戦いなのだ。
    最後に、不足ギアを皆で買い足し、明日のトレッキングに備えて早めの就寝とした、、、のは皆だけで、私だけ黙々と広報活動中で睡眠不足。スマホに触るのか嫌になってきた今日この頃です。(おわり)

高所順応 獲得標高 3880m
停滞地 ナムチェ  3440m