所属山岳会の7月会山行が「沢登り」だったので、強制的に沢はじめとあいになりました。子を持つ身としては、山行日数が激減しているので、なかなか沢まで手が回らないのです。あっちを立てればこちらが立たずという話ですな。
さて、今回会山行で遡行してきた沢は、塩原を流れる鹿股川 桜沢です。本沢を遡行するのはこれでかれこれ4回目。何度遡行しても楽しい沢です。適度に様々な要素が散りばめられているから遊びやすいんですよね。
桜沢については沢名を伏せて過去に投稿したことがあります。
2012年8月 栃木の秘境へ沢登り
http://ameblo.jp/tama-xx/entry-11321790176.html
2013年8月 県内でブームの幻の滝へ
http://ameblo.jp/tama-xx/entry-11603798796.html
上記のように、沢名も滝名も書かずに紹介させて頂いていました。というのも、あまりに素晴らしいところなので、公になって欲しくなかったのです。だから沢登りをするレベルの山好きか、カメラマンや滝愛好家くらいが知っていればいいと思っていました。
しかし今回から桜沢の名称を解禁します。なんでかといえば、もう隠しても意味がないから。だって今回入渓してみたら見物客だらけだったのですものー。
メディアに紹介され、道が整えられ、誰でもさしたる労力を使わずに観に行けるようになったその幻の滝は、正式名称おしらじの滝と呼ばれています。まだ大々的に案内板が備え付けられているわけではないけれど、駐車場まで整備されたとあっては、隠してもしようがない。そりゃあ人来ますよ。お年寄りからお子様でも簡単に滝までたどり着くことができるのですから。
2012年はじめて桜沢を遡行した際、おしらじの滝の釜で流しそうめんをしたのは今や昔、時代は日々移ろい変化してしまうのです。
寂しくとも何時までも独占しているわけにもいくまい。皆さま素晴らしい場所ですので、こうなったら是非、観光されてください。この滝を見に塩原までお越しください。滝は水量がそれなりにないと現れませんので注意が必要です。雨が続いている頃合いがおススメです。例えば今回の遡行では滝は出現していませんでした。
あとは桜沢の遡行の様子を紹介したことがなかったので、簡単にですがまとめておきます。沢登りの参考にどうぞ。
入渓点は咆哮霹靂の滝の下部。
上写真が咆哮の滝(8m)。とても易しい滝で、基本これを登ります。
霹靂の滝(12m)も登ることは可能で、わたしは桜沢で唯一登ったことがない滝だったので、今回はわたしだけ登らさせて頂きました。支点はカムで一箇所しか取れませんでしたので注意。
その後は楽しく沢を遡行したり泳いだり、飛び込んだり攀じったりしながら、
雷霆の滝(15m~20m)に辿り着きます。
雷霆の滝も登攀に慣れている人にとっては容易に登れる滝です。
そして、最後に表れるのがその昔幻の滝と呼ばれていたおしらじの滝です。先にも書きましたが、今回は滝が出現していませんでしたので、滝が見たい人は上記の2012年8月の投稿アドレスから飛んでお楽しみください。
さて、桜沢を遡行する者にとって、おしらじの滝の大釜にダイブするのはお約束の行事です。ですが、今年はもう観光客がいるはいるはの20名弱。わたしたちが釜で遊んでいたら、いつの間にか見物客で溢れかえってしまいました。皆それぞれ目的があって楽しみに来ているのだから、わたしたちだけきゃっきゃきゃっきゃと独占するわけにはいきません。釜に飛び込むのは今年を最後に止めなくてはいけないかも、などと話しながら沢遡行を終えました。
これからは、いままでと同じようには楽しめないかもしれない桜沢。それでも桜沢の魅力はおしらじの滝の大釜ダイブだけではないです。桜沢は沢登りで遊ぶという意味においては本当に魅力的な沢です。魅力が少しでも伝わればと思い動画を編集したので是非お楽しみください。いままで、ありがとう桜沢!