栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー、年末は八ヶ岳アイス | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

 

 クリスマス3連休を家族孝行して、年末休みは山に入りました。今年は休みが二転三転してしまい、山岳会の冬合宿には参加できず、代案で企画した個人的な山行計画も天候不良で決行することができず、ならばならばと頭をひねり、最終的に八ヶ岳でアイスクライミング2泊3日の強化練習をすることになりました。

 

 

 初日(1229日)は、南沢大滝で攀じりました。50mザイル一杯必要な八ヶ岳最大の人気ルートです。しかし、それがなんとお昼過ぎまで貸し切りでした!

 

 ど真ん中のラインを他人様のことを気にせず攀じることができる幸せ。凍結具合も◎でした。

 

 翌日は、裏同心ルンゼを目指しました。

 

 

 

 快晴ですが、稜線上は暴風が吹いているようです。こういう日は山岳事故が多発します。自身の力量を見極めて、勇気ある撤退やルート転進することが必要です。

 わたしたちも本来、黄蓮谷右俣に入るつもりでしたが、雪崩リスクが高いと断念、黄蓮谷左俣に転進を諮るも、天気図が酷いので、稜線に出るのは危ないと判断し、結果、稜線に出ない八ヶ岳に落ち着いた経緯があります。

 この日の八ヶ岳でもやはり滑落事故がありました。その方は救助され一命を取り止めたので不幸中の幸いでしたが、撤退や転進の見極めは慎重にする必要があります。

 

 閑話休題。裏同心ルンゼに到着。

 

 黄蓮谷を意識して、今回はノーザイルで抜けてみることにします。上画像はF1

 

 F3

 

 

 最後に大同心の基部に直接出る雪壁に取り付きましたが、そこが一番嫌らしかったですね。落ちたら下の滝も含めて40mは落ちるでしょうか。

 

 ともあれ、この程度なら問題ないですね。裏同心ルンゼ、ノーザイルで抜けたどー

 

 

 帰り道、くっきりはっきり見える、大同心と小同心を見据えて、いつか冬にトライしてやるぞ!と誓うのであった。いつになるやら・・・

 

 

 時間があったので、明日取り付く予定の摩利支天沢大滝の偵察に行きました。仲間は摩利支天沢大滝を登ったことがあるのですが、この日の摩利支天沢大滝は、凍結具合は良いものの、氷柱が細く、出だしの2,3手がハング勝負になる状態。わたしの練習にならないということで、取り付かない判断になりました。

 

 

 で、最終日(1231日)も、初日に攀じった南沢大滝で練習することになりました。最終日は山仲間の仲間が急遽合流して3人体制での練習になりました。やはり午前中は貸し切りでした!

 

 

 わたしは安全第一という名のアクッステンション病を患っているのですが、この日は仲間に色々指摘され、アックステンションをぐっと出さずにこらえてトップロープですがノーテンションでトップアウトすることができました。リードの練習としてもスクリュー7本使ってロープテンションは食らわずにトップアウトすることができたので、次回はフリーで挑戦してもいいかなと、少しアックステンション病を弱らせることができた強化練習なのでした。充実の3日間でした。山仲間に感謝。

 最後の大仕事、八ヶ岳から宇都宮にトンボ帰りも無事成功し、年越しそばを家で食べるミッションも成功させることができました。大晦日に雷落ちずに済み、めでたしめでたしの年末休みでした。(おわり)