お腹も満たされたので、次はアート。これまた県内にあることで、ずっと後回しにされてきた藤城清治さんの影絵の美術館に突入だ。
なるほど。藤城さんの作品の素晴らしさはテレビでは伝わらないのだねえ。藤城さんの作品はカラーのものがあまり好きでなく、白黒のものこそ良いと、かってに思っていたけど、美術館を後にしたいま、カラーのほうが断然いいと分かりました。というか、齢90の大台にして、いまだ現役なだけでなく、成長の上昇カーブを描き続けているのがすごい。最近の作品がどんどんすごくなっているのはなんなのだ。感動的ですらある。
作品の下には水面を波打たせ、合わせ鏡の要領で左右上面に鏡を設置してある巨大な作品の帰りがたくなるほどの素晴らしさ(美術館でなければ体感不可能)や、一連の福島を題材にした作品、連作の風の又三郎。想像をはるかに超える傑作群だと思います。
影絵といっても、もうやっていることが細かすぎて、なにがなんだか分からない。作品と鼻突き合わせてもよく分からない。素晴らしい、素晴らしいですよ、藤城先生!
上昇カーブを描いているのに既に巨匠。88歳にしてやっと気がついたと素直に言える柔軟さ。ああ、新作ができたら是非足を運びたいですね。上回る感動があるに違いない。素晴らしい美術館でした。また来よう。(つづく)
※作品の画像は、検索してくれれば無数に出てきます。そちらをご覧ください。
現物の魅力はその比ではないけどね!