減量3.「有酸素運動は頑張らない」 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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前回のつづき

 


5.1日1日の計測値で一喜一憂しない

 例えば、今日わたしが仕事の都合で夕食を食べられなかったとする。すると明日のわたしの計測値は当然“体重減少”を示しているはず。但しこれで喜んではいけない。“体重減少”と共に“脂肪率上昇”“骨格筋率低下”という推移もみせているはずだから。つまり食事量を減らして体重が減るのは、重い筋肉を分解した結果であって、けして体脂肪が減ったからではないのです(少しは減っていますが)。

 というふうに、ダイエットを始めると、日々の生活の結果として、様々な計測値を目にしていきます。しかし、これに一喜一憂してはいけません。体重や体脂肪というものは、日々変動しているので、きちんと減量作戦を実行していても、グラフが下降線の一途をたどるようなことは起き得ません。グラフは上がったり下がったりしながら、全体として下降線を描く形になります。

 日々の計測値のデータ収集はしても、1日1日の変動に対しては一喜一憂しない。ならば何に一喜一憂すればいいのか。それは1ヶ月間という一定期間の計測値の最低値と最高値の変動で一喜一憂すればよいのです。

 人間は痩せるのも大変なら太るのもじつは大変で、例えば、わたしがケーキを30個食べようと5個食べようと、増える脂肪量というのは変わらないのです。脂肪を蓄えるのも能力ですから、人間の体には限界があって、1日で増やせる脂肪量というのは決まっています。ケーキ25個分は栄養として吸収できずに結局は排泄されることになります。同じように、人間が1日で痩せるのも限界があります。

 つまりは一喜一憂しなければならないのは、自分の一定期間の最高値(上限)と最低値(下限)なのです。1日1日の体重や脂肪率というのは毎日大きく上下していますが、そこに着目するのではなく、自分の一定期間の体重や脂肪率の最高値と最低値が立派な下降線を描いているかのみに着目します。

 



 



 


 上は今回わたしが減量(ダイエット)を開始してから、最初の1か月の体重の推移と、体脂肪の推移のデータです。62.5kgあった体重を最高で59.8㎏まで減らしています。また、体脂肪も15.6%あったものを12.7%まで減らしています。しかし、グラフを見てもらえば分かる通り、その下限というのは一過性のものです。日々の生活は不規則なものですから(山登った日もあれば前夜飲み会だった日もある)、たった1日の記録には満足しないでください。1か月の全体のグラフの上限と下限を帯のようにとらえ、その帯が下降線を辿っていけばいいのです。

 わたしは下記の最初の1か月間の記録を元にこれから一喜一憂するつもりです。

 


●わたしの体データ(515日~614日間)

・体  重 62.5㎏~59.8

・体脂肪率 15.6%(標準)~12.7%(標準)

・体 年 齢 35才~33

・骨格筋率 34.1%(標準)~35.5%(標準)

・内臓脂肪レベル 8.0%(同年齢比較-1)~7.0%(同-2

・皮下脂肪率 9.9%(同年齢比較-1)~8.3%(同-2

 


6.もう答えは出ている

 ダイエットは簡単だ。もう答えは出ている。有酸素運動をすると脂肪は“確実”に減ります。わたしが初めて減量作戦を練って実践した時、拍子抜けしました。有酸素運動をすると脂肪が“確実”に減るのです。わたしもいままでダイエット=筋トレ的な思考の持ち主でしたが、筋トレなんてしても健康になるだけで、脂肪はほとんど減りません。脂肪を直接減らすことができるのは有酸素運動だけだったのです。

 水泳(ゆっくりな)やジョギング(ゆっくりな)を組合せ自由で、1週間に30分2回やってくれるだけでもうダイエット成功間違いなしです。または3日に1回ウォーキング(30分)をしてくれるだけで、ダイエット成功間違いなしです。まあでも皆さんにとってはこれが難しいのでしょうから、わたしはこんな提言をします。

 ジョギングや水泳なんかしなくても有酸素運動は可能です。

例えば、掃除と洗濯を30分続けるとか、新宿のドーナツ屋に30分以上並んでみるとか、兎に角、30分以上座らなければ、大抵の人にとっては有酸素運動状態になっています。だからまあ有酸素運動(ジョギングや水泳)なんてと思わずに、30分以上座らないでいられることの中から、自分ができそうなことを見いだして、それを実行してみてください。わたしはお風呂を出たあとに、その流れで30分座らないといことをよくやりまってまうが、体脂肪には有効です。

 ウォーキングやジョギング、水泳にも挑戦したい人は、距離やタイムを気にしないでやってみてください。わたしが今ジョギング10㎞走っても皆さんがこれから行う1㎞のジョギングのほうが脂肪燃焼には効果覿面です。水泳もそうで、わたしが初めて泳ぎに行った当時、休み休みで350メートルしか泳げなかったけれど、その頃は非常によく脂肪が燃焼してくれていました。いまでは2㎞泳いでもたいして脂肪燃焼してくれません。

 人間の体は順応してしまうので、始めたころのほうが理屈じゃなく脂肪をよく燃焼してくれる。慣れてしまうと10㎞走ろうが2㎞泳ごうが減量という意味においては有効に機能しなくなってしまう。だから減量に距離やタイムは関係ないのだと理解し、気にせず始めてくれればいいのです。

 習慣的に走っている人が10㎞以上走らなければ得られない効果を、自分は12㎞走るだけで得られると考えてみると、凄くお得な感じがしませんか?ランニングビギナーならチャンスです。たいした労力を使わずとも覿面の効果が得られます。

 でも走るのは疲れるし、泳ぐのも疲れるから無理だと思っていませんか?ジョギングや水泳で疲れるのは、無駄に頑張り過ぎているからだと断言します。痩せるためのジョギングや水泳を疲れるほどやる必要はないのです。

 大会を目指したり、タイムを縮めたりするために走っているわけではありませんよね?なら、疲れるほど頑張らないでください。痩せるための有酸素運動はゆっくりやることが基本です。ジョギングでも水泳でも息が切れるようなら、それは無酸素運動的な状態に近づいている証拠で、とにかく有酸素運動は息がきれないようにゆっくりとやること。その方が脂肪を燃焼させるという本来の目的に適っています。

 ウォーキングやジョギングなら仲間と自然に会話ができる程度のスピードで、水泳なら、 明日の夕食の献立でも考えながら泳げる程度のスピードが良いと思います。兎に角、ダイエットを成功させる秘訣は頑張らないことです。(つづく)