減量4.「頑張らないをはじめよう」 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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7.脳内麻薬に打ち勝つべし

 人間の脳は辛いことをするようになると、覚醒物質を放出します。脳が辛いのでそれを誤魔化そうとするわけです。ある種の脳内麻薬ですから、それが放出されはじめると、中毒症状で有酸素運動を自然と続けられるようになります。

 しかし、減量(ダイエット)をするという意味においては、その脳内麻薬(中毒症状)に従って有酸素運動をしていてはダメだと断言します。なぜなら、脳内麻薬はいずれ出なくなるからです。脳内麻薬という自分の意思や理性とは無関係な御褒美をもとに運動していると、御褒美が出なくなると自然と運動もできなくなります。

 脳内麻薬が出るにまかせて運動をしていると、ダイエットは失敗します。それを防止するためには、最初の頃は、運動は決められたルーティンやスケジュール以外ではやらないことです。例えば、火金の就業後にしか走らないと決めたらば、水曜日に脳内麻薬が放出されても、基本タバコと同じですから中s毒賞状といっても長くても1分前後、鼻歌なんかを口ずさみやり過ごしましょう。そして計画通りの水曜をスルーして木曜に走りましょう。

 脳内麻薬に従うまま運動をしていると、不健康な上、よくないことだらけです。中毒症状に従うままに運動をしていると、3~5か月で運動できなくなります。つまり最終的なダイエットの成功を味わうことはできません。運動はしたいと思った時にすればいいじゃないかと思うかもしれませんが、運動初心者が中続きしない理由がここに隠されています。

 まずは脳内麻薬に打ち勝ってください。そのためには、減量(ダイエット)で自分が行う事柄や日時、つまりはルーティンやスケジュールを決めてください。火金の就業後にしか走らないや、お風呂を出たあと30分間立ち続ける等。決めたこと以外やらない。これはメンタルの問題なので、違う意味で辛いかもしれませんが、長続きさせるコツなので我慢してください。人間の脳は個体が脳内麻薬に従わないと分かれば、自然との脳内麻薬を放出しなくなりますので。

 


8.筋肉をコーディネートする

 いままで筋トレを我慢してきた方々、筋トレ解禁です。好きなところに好きなだけ筋肉をつけていいですよ。この時点まで有酸素運動に特化し、筋トレを禁止していた方々なら、痩せていてもそんなに格好のいいスタイルを手にしているわけではないと思います。どっちかというと貧弱な体になっているかも?

 しかし、それでいいのです。心配しないでください。いらない脂肪を落とし切ったその身体はまさに土台となるべき軸です。貧弱な体と思わず、綺麗な軸を作り込んだと思ってください。その軸ができた今なら、筋肉付けても筋肉太り等起こりませんし、理想のスタイルを筋肉によって自由に構築していくことが可能です。

 何度も言いますが、筋トレはダイエットには繋がりません。筋肉というのは自分自身に服を着せるようなものだから、スリムになりたいのに太った体の上に筋肉を纏っても仕方がありません(健康的ではありますが)。ある程度脂肪が減ってスリムになってから、筋肉という服を自分にプレゼントする。脂肪が減っていると筋肉のコーディネートは自由自在です。胸を大きくしよう、お尻を上げたい、なんでも思いのまま。当初から食事制限をしていないので、リバウンドの心配がなく筋トレすればするだけ筋肉もしっかりと育つことでしょう。筋トレは自分のスタイルのコーディネート。ダイエットとは無関係なので減量に成功するまではやめましょう。やるなら成功後。これがキーです。

 


9.まとめ

 減量をする上で必要なのはまず“食事制限をしない”こと。これは誰でもできると思う。そして“筋トレをしない”。これも「しろ」でなく「するな」と言っているのだから、誰でもできる。“体脂肪計を買え”は、真面目にダイエットをしたいと思っているなら、後押しになるのでこの際買ってしまいましょう。体脂肪計こそもっとも優れたダイエット器具なのだから損はないはずです。

 結局みなが実践できないのは、“有酸素運動で痩せる”でしょう。有酸素運動しないと絶対痩せないのに、これができない。だから痩せない。もう一度言っておくけども、30分間掃除するだけでも有酸素運動だということを理解して欲しい。兎に角30分立ち続けるだけでも有酸素運動なのだ。それだけでも定期的にやっていれば十分痩せる。

 そして、ジョギングや水泳なんてという人にも一言いっておく。ジョギングや水泳なんて無理と思うなかれと。みなはジョギングも水泳も息が切れるほどやるけども、そんなジョギングや水泳はやるべきじゃないのだ。皆さん間違っている。ジョギングも水泳も終わった時に息切れしている必要はない。というか息切れしていたらダメ。“できうるかぎりのゆっくりな動き”でジョギングして欲しい。“スローモーションのような”水泳を心掛けて欲しい。“有酸素運動は頑張らない”こと。

 以上になります。減量(ダイエット)等というものは、有酸素運動したらしただけ脂肪が減るという簡単話しを、さもそれ以外にも方法があるようにみせかけて誰かしらが儲けている陰謀の世界。難しいと思い込ませて、楽な逃げ道があるよと誘い込む。楽な逃げ道に入ると、じつは増々太っていきます。リバウンド確実なので。それに気付いて自分でしっかり頑張れる方も、筋トレでハァハァ、ジョギングでヒィヒィ、御腹グゥグゥ、辛いことだけを自ら選んで挫折に向かって一直線。

 ダイエットなんて簡単です。特殊な器具が必要なわけでもなく、なにか我慢する必要があるわけでもなく、炭水化物がどうのとか本の情報を吸収する必要もない。なんの苦痛も伴わない。今すぐ誰でも実践可能な行いだ。ダイエット中に辛いと感じたのなら、そのダイエット方法は間違っているということ。ダイエットに辛いなんてことは、本当はないのです。誰でもできます。頑張らないでください。(おわり)