近況565.山人料理(栃木BCMでの宴) | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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わたしがこの暖冬の中でも、今年も迷うことなく栃木BCMに参加した最大の理由は、本ミーティングの宴の誘惑に負けたからです。本ミーティングの主催が愛用している民宿の食事が半端ないのです。ここでしか食べられない山人(やまんと)の御馳走、御馳走、また御馳走。それが文字通り食べられないほど出てきます。昨年は10名程度の参加者がいる中、完食できたのは僅か2名(因みに1名は私です)。



都会では絶対に味わえない山人料理のおもてなし。今年も期待したとおりでした。いやさ、今年は昨年以上に素晴らしかった♪



あけびのつるの新芽



ブナハリタケとぜんまい



アカダケとウド



ナメコと揚げ豆腐



熊の内臓3種(左上)、鹿のスモーク(左下)、熊肉(右上)、コウダケとふきのとう(右下)※たぶん



天ぷら(山椒魚(オス・メス)、マイタケ、アカダケ)



鹿肉のステーキ(?)



イワナのたたき



イワナのたまごと山芋



イワナの塩焼き



はっとう(そば粉と餅米粉を捏ねた檜枝岐の郷土料理)



裁ちそば(檜枝岐名物)



熊汁


さらに、今年はこれでは終わらなかった。ちょうど良い熊が入っていたのか、宿主のサービスで・・・



でっち(蕎麦粉を捏ねたものに刻んだお新香を加え、熊の油で炒めた山人料理)



熊の手足の肉球周辺を蒸したもの(塩でいただきます)


という具合に、昨年は味わえなかった貴重な料理も頂くことができました。熊の肉球なんて一生で一度食べられるかどうかという料理ですよね。これがまた美味なんです。まったく臭みがなく、マグロの眼球回りみたいなコラーゲンテイストに申し訳程度についている肉がまたいい味わいを提供してくれています。熊の内臓は結構癖があって珍味中の珍味という感じでしたけど(バスク地方の料理に似ている)、肉球は純粋に美味でした。皆さまもチャンスがあったら是非勇気を出してご賞味ください。



因みに、このお宿は朝食もヤマメやキノコ等々山の幸づくしです。コウダケの混ぜご飯がまた美味いんだよなあ。お腹一杯でもおかわりがとまらない!


昨年は、実際に自分トリガーの表層雪崩を体験し、ベテランから山スキーへの心構え等もおおいに学べた栃木BCMでしたが、今年は単純に山にゲレンデ、酒宴と楽しんできてしまいました。主催の皆さま、ありがとうございました。


ともあれ、バックカントリー(山スキー)は危険を伴うスポーツなので、自身への戒めのためにも、昨年の投稿から一部抜粋して、一読しておくことにします。


【昨年の投稿からの抜粋】

バックカントリーは危険を伴うスポーツです。例え原則やルールを守っていても、時として最悪の結果を招くことがあります。行動の結果が予測できない人や、予測できても白分には受け入れられないと考える人は、バックカントリーをすべきではありません。同様に、完全な安全を求める人も、バックカントリーをすべきではありません。


ビーコンは正しく使えるか、ゾンデ・スコップの適切な使用方法を知っているか、あるいは、もし雪崩が発生したら何が起こるのか、自分自身のいる斜面の雪崩発生リスクはどの程度か、など自分白身による確認と予測をすることが重要です。


危険認識または予測能力が欠けているスキーヤー(ボーダー)は、その能力のある人に比べて、より重大な損害を被る傾向と、事故後に他のスキーヤー(ボーダー)または関係者とより深刻なトラブルを巻き起こす傾向があります。アクシデントによって起こりうる事態を、自分が受け入れるかどうかの判断も常に必要とされます。事故例を見れば明らかですが、バックカントリーに完全な安全はありません。大変厳しい言葉ですが、バックカントリーはその危険を了承したものだけがおこなえるスポーツです。


今年は暖冬、雪崩も例年と違う傾向で起こるでしょうから、気を引き締めて挑みましょう。(おわり)