(昨日の投稿のつづき)初日の偵察で赤岩滝をアイスクライミングをするのを諦めたので、2日目は駐車場への帰路の途中から別道へ入ると辿り着ける庵滝を目指すことにしました。庵滝もアイスクライミングの対象となっている滝です。
幕営地→西ノ湖入口バス停→弓張峠→外山沢入渓→庵沢・緑沢分岐・庵滝というルートを取り、実際には弓張峠から北西方向に向かって外山沢の右側をつめると建物があり、そこから斜面を左に見ながら北上し、ほどよいところで沢に入ります。冬季は道もなくマーカーもないので読図力が必須です。
長い道のりのはずですが、段々となれてきて、わたしたちは問題なく到着しました。これが庵滝です。どーん!
大きな釜の上に抜けているのが庵滝本瀑です。今回は時期が遅かったからか、下までちゃんと繋がっていませんでした。左の氷柱群も途中で横一線に切れた後がありました。
左側には氷柱群が並んでいて遊べそうですが、真ん中あたりに横一線に切れた後がありました。登ったあとの支点の構築にも一思案必要そうです。
さてこの日は、じつは出発前に隊員1名から足首を負傷している(前日の歩行時に負傷した)という申し出を受けたので、同隊員はアイスクライミングをやらずにギアを途中にデポするということになっていました。見ていると歩くのも辛そうにしているので、早め下山がよいと考えて、庵滝滞在時間は1時間と設定。
そんなこんなあったので、今回はアイスで上に抜けるようながつっと登るようなことはせずに、左側の氷柱群で遊ぶ程度にしました。スカイブルーがとても綺麗な氷柱群です。
取り付いてみると、前日ドライをやったこともあってか、わたしのアックスはまったく刺さらず跳ね返されました。他の隊員にふるってもらっても、やっぱりはじかれてました。ここの氷は硬く、思いっきり叩くと刺さるもののアイスが大きくはがれ壊れる、やっと刺さったと思っても、時間とともに壊れ抜け落ちる~というような、わたしのアイスキャリアでははじめて出会うような氷でした。
かかったと思ったアックスが時間とともに壊れ抜けるというのは、案外やっかいで、とても良い勉強になりました。
こ
ういうところをリーダーとして登りに来て、ちゃんとトップロープを張って遊んで帰れるようになりたいものですな。レベル自体はさほど難しそうに感じませんでした。私的感覚では庵滝本場区はV-くらいだと思います。ようは登攀時間の短縮と体力の問題ですな。来年は良い時期を狙って入り、上に抜けたいと思います。I will find a way...
決意を旨に記念撮影して帰りましたとさ。ともあれ見事な氷瀑が見られたので大満足です♪
ここは本当に素敵な場所で、スノーシューハイクで訪れる人が多いのも頷けます。雲竜渓谷みたいに観光客で人だらけになってほしくないから、本当はそっとしておきたい場所ですが、書かずにはいられないのはブロガーの性というものでしょうか。。(とほほ)
2日目の計画を変更して庵滝に寄ったので、結果歩行距離は伸び、2日間で26㎞という長丁場になりました。登攀とアイス双方のギア、幕営装備を背負っての道程なので、歩荷のトレーニングにもなって良かったと思います。付き合って歩いてくれたメンバーありがとう!(おわり)