1. 行動経過
2日目(1/2)5:00起床~6:40幕営地出発~12:00稜線~13:45コル前撤退~15:00幕営地
2. 山行記録
奧穂高岳を取ることは、前日幕営地を2400まで上げられなかった時点で諦めていた。問題は涸沢岳を取れるかどうかという点だったが、これも天気次第ということにして前日就寝していた。
予定の3時に目を覚ますも、テントをゆらす風の音から風が強いと判断し、日の出前行動は危険と判断し、5時起床に切り替え様子を見ることにする。
予定通り5時に起床し、風も弱まっていることから行けると判断、6時40分に行動を開始した。
幕営地から稜線までの登りは、過去最悪のラッセルであった。前日の隊が稜線に出ることすら諦めた雪の量は、ズボズボと腰まで沈むラッセルを余技なくされ、涸沢西尾根初めてのスノーシューラッセルを余儀なくされました。昨年、一昨年なんて幕営地からアイゼンだった気がするのに。
スノーシューでは急斜面がきつい。雪の多さと急斜面の板挟みにあいながらも、なんとか稜線に向かう。
救いは暴風雪予報に反して、天気がドンドン好天していったこと。青空もも顔を出し、北穂を拝むことができました。
稜線も危険を感じるほどの風は吹いておらず、雪が多いといっても、昨年要求された稜線ラッセルのようなことはなく、今年は蒲田富士までは順調に歩くことができました。
蒲田富士も岩がいつものように顔を出し、トラバースするルートに張ってあるフィックスもすべて埋まっておらず、容易に発見でき、雪崩の危険もない感じだったので、順調に越えることができました。
今年も稜線2人占めです♪
パートナーが昨年登れなかった蒲田富士山頂。
問題は蒲田富士の先でした。このルートの楽しみでもあるナイフリッジ歩きですが、今年はナイフリッジが固まっておらず、ラッセルしなければならなかったのです。リッジを壊しながら進むも、ある程度行った時点で仲間から戻りたいとの進言があったので、コル下降点手前で下山判断としました。
今年は、昨年取れなかった蒲田富士は取れたものの、一昨年のコル下降点までは到達しないという、その間までの山行になりました。
戻りも慎重に下り、尾根間違いもせずに幕営地に到着できました。(つづく)