近況407.①奧久慈トレイルレース50K | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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わたしはトレランで一番長く走ったのは北丹の44.24㎞が最高ですが、今回は50K。ちなみに50Kの“K”は“くらい”と読むそうです。だから、今回わたしが走るのは、正確には57㎞になる。どっちかというと60Kじゃないの?シクシク...


兎にも角にも、孫悟空がピッコロ大魔王をやっつけた後も成長し続けられたのは、自分よりデカイ相手に立ち向かったからで、わたしも最近レベルアップの効果音をまったく耳にしていないので、ちょっと大きく未開の地へ踏み出してみることにした。


てなわけで、今年はウルトラトレイルに2本挑戦する。1つが奥久慈50Kでもう1つは美ヶ原トレイルラン80K。どちらも完走できなさそうだけども、取り敢えず壁を知るには打って付けのハイレベルな大会。さて、どんな結果が待っているのやら。




と思っていたら、最初から最悪なシナリオが待っていた。なんと、スタート直後に大きいほうを催してしまったのだ!ちゃんと事前に済ませていたのだが、食べ過ぎたのだろうか?これは無視できないレベルだと判断したわたしは、スタート後まもなくトイレに入ることを選択しました。ざっと5分経過したでしょうか?トイレから外に出てみると、コースには人っ子一人いない。


がーん


なんというか、遠足でバスに乗り遅れてしまったような気分です。兎に角、追いかけるしかありません。しばらく走ると、最後尾のランナーとそのランナーと併走するアンカーの背中が見えました。アンカーの方があれ?まだ後ろにいたんですか、気付かなかった。なんて言っているのに相づちを返しながら、飛ばしていきます。


ちらほら、ランナーを抜きながら、先にいった仲間を追いかけます。


しかし、本大会はとても素晴らしい大会でした。本大会は大会開催地の観光名所をその場所ずばり走らせてもらえるのです。スタート直後には、入場料を払わずに“袋田の滝”の通路に進入することができ、走って観爆台に立ち寄ることができます。


帰りに観光して行こうなんて仲間と話していたので、それだけでなんか得した気分です。


話しが脱線しましたが、兎に角、仲間を追いかけて走っていたら、あーという間に登山口に到着。つまりは渋滞です。すぐにアンカーも追いついてきました。後ろに10名もいないレベル。いかん!このままでは完走もままならんで!


しかし、上を見れば、そこに渋滞に巻き込まれた仲間の姿も見えました。間には20~30名程度しかいないでしょうか。となると、あのトイレの5分の差は、その程度でしかなかったということです。ほっとした反面、自分も含め、この最後尾付近にいるランナーの実力に大いなる疑念が沸きました。


ここを抜け出さないかぎり、完走なんて夢のまた夢だぞ。周囲のペースを気にせず、渋滞なんのその、抜けるチャンスがあれば、抜きにかかる。すぐにでも仲間に追いつき、追い越さねばならない。文字通りの最後尾からの完走を目指す時間が始まったのでした。(つづく)