山行報告【黒滝山~大佐飛山(残雪期縦走)】 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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1. 行動予定

6:00 新登山口発~6:20 三石山~6:50 サル山~8:50 黒滝山~11:50 大佐飛山~14:30 黒滝山~15:40 サル山~16:15 三石山~16:30 新登山口着


2. 山行記録

先土曜日は、栃木で一番長い山“大佐飛山”を目指して、残雪期縦走をしてきました。


他県の方には聞き覚えのない山名かと思いますが、それもそのはず、今回の山行はとてもローカルな山域で、栃木県内でも知っている人は知っているといった感じです。


しかし、わたしにとっては「栃木百名山中もっとも登頂困難」とか、「栃木で一番長い山

」とか様々な異名を聞かされていたので、いつかはと頭の隅に残してあった山でした。今回はG.W.の春合宿白馬岳主稜の準備山行として、雪を求めて入山してきた次第であります。


大佐飛山は、7つのピークを越えてようやく辿り着ける山ですが、今回は百村山をスルーできる新ルートで入山します。




登り始めは完全に雪がなく、快晴で暑いこともあって、隊員から本当に雪あるのかよ!的な口撃を浴びせられましたが、あるよ!そのくらいリサーチしてこいよ!と反撃していたとおり、




最初の三石山のピークを踏むとすぐに雪が登場!さらに「さる山」を越えた先には完全に雪の世界が待っていたのでした。




3つめのピーク「山藤山」を越えると、栃木百名山にも認定されている「黒滝山」が待っているはずでしたが、山頂を見落として通り過ぎてしまったようなので、ピークを踏むのは往路にして、先を急ぎます(ここは迷いの森と言われているようです)。




「黒滝山」から先は夏道のないルートで、雪があるこの時期にしか入れません。そして、5つめの「西村山」、6つめの「大長山」を越えると、栃木ではあまりお目にかかれない眺望が目に飛び込んできます♪




目の前の山が栃木の最深部「大佐飛山」です。




そして登頂。山頂にはなにもないのです。眺望もありません。ただ長い道のりを歩いたという達成感のみがあるのでした。




しかし、行きと違って帰りは一転!空気が澄み、裏那須の眺望が素晴らしいのなんのって!




那須三連山をこんな風にまとめて目にしたのは始めてです。素晴らしい♪




帰りに行きに取れなかった黒滝山頂をとって、




登山開始530分、下山18時の12時間オーバー(スノーバーの訓練時間含む)の登山は幕を閉じたのでした。


3. まとめ

雪山初心者でも連れて行けるような素晴らしいルートでした。眺望抜群だし、なにより歩きやすかった。但し、それは雪の質によるわけで、雪が多いので雪が違えば山頂にもたどり着けない、険しいルートに変貌するのでしょうね。


ようは適期に入ってこそのお薦めルートです。必要な力は天候急変の際に迷わないだけの読図力と、長いルートを歩ける脚力でしょうか。ともあれ、まだ適期だと思われますので、栃木県で雪山縦走をお考えなら、検討してもいいかもしれません。(おわり)