山行報告【八ヶ岳1泊2日(アイスクライミング・冬季登攀)】1日目南沢まで | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

1. 行動予定

初日(2/22

4:00 宇都宮出発

9:00 赤岳山荘

13:00 行者小屋

14:00 赤岳主稜取付確認

15:00 行者小屋(テント泊)

※予定より行動が早く進んだ場合、南沢小滝、大滝でアイスクライミング


2. 山行記録




大雪の影響はあるものの、早朝出発なので高速道路は順調に流れ、予定より早く美濃戸に到着。そこから赤岳山荘まで車両で入れる状況になっていたので、歩いている登山者を尻目に赤岳山荘まで車で入ってしまうことに(これで30分短縮できます)。まあ車両が入れるといっても道は雪まみれなので、なにかあれば出てこれなくなる可能性があるという嫌な状態ではありましたけどね。リスクを考えれば、歩くという選択肢もあっていいと思います。ようは自己責任での自己判断です。




赤岳山荘ではカモシカに会うことができました。




今回は、赤岳主稜にしろ南沢のアイスクライミングにしろ、ルート経験者が不在という編成で、おまけにリーダーが私という弱小チームです。なにかあったら私の責任になるので気が気ではありません。そこで装備は入念にチェック入れさせていただきましたし、無駄なものは一切上げないという判断をすることにしました。


ギア類は相当間引きました。仮に必要だったら諦めて撤収という合意の上で、スノーシューも置いていく決断をしました。ルート上のトレースの付き方、駐車場にとまっている車の数、もろもろから判断しましたが、これは大正解でした。本山行では装備で無駄というものをほぼ生むことなく、山行を終えることができました。ここに限っては上手くいきました。




行者小屋に向けてのトレースはしっかりと付いていました。雪は多いものの雪質も安定しているようで快適に歩けます。そこで、早々と翌日は赤岳主稜に行けると判断を下し、時間に相当余裕があるので、初日は南沢小滝に寄って軽くアイスクライミングすることにしました。


問題は南沢小滝・大滝へのルート分岐を誰も正確には把握していないということ。場所は地図上で確認できてますが、そこにどう行くか。ネット上にあまり分岐の目安になるような情報が落ちてないので困ります。




てなわけで、分岐を間違えたりするのでした。大雪のせいでトレースが付いてない可能性を念頭に動いていたのがいけなかったのだと思います。地図上そろそろ入ったほうがいいと思うところで、南沢へルートを取り、当然大雪の後なので、腰まで沈むラッセルを余技なくされます。でも地図上こちらに向かえば行けるはずだと、ラッセル交代しながら進んでいると、




突如ズボッと胸まで雪に沈んでしまうわたし。あーもう面倒臭いなあと、出ようと思ったら、あれれ、両足が地に着いてないよ?そうなんです、初めての宙ぶらりんを経験してしまうのでした。「あーこっちこないで。足が宙に浮いてるから」と伝えて、ロープを出してもらって、そろそろと抜け出しました。雪は厚くしっかりしていたから崩れるような心配はなかったけれど、危ないは危ない。事故なく抜けられてなによりでした(画像が抜けた穴)。


そんなこんなあったので、ここで分岐するのは違うのではないかという話し合いがもう一度持たれ、よし戻って、一度トレースを上に進んでみようということになりました。




するとなんてことはありません。明らかに南沢方面に分岐しているトレースがしっかり付いているのでした。なんだ、こんな雪まみれでもやっぱりアイスクライミングやりに来ている人はいるのだなと、そのトレースをなぞるのでした。因みに分岐箇所の目印は、上画像の岩です(翌日撮影)。この岩が出たら、南沢の方へ向かってください。小滝までは分岐して5分もかからずに到着できます。


兎にも角にも、南沢小滝に到着したのでした。(つづく)