山行報告【奧穂高岳・涸沢岳西尾根(冬合宿・北ア厳冬期アルパイン入門)】1日目 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

1.行動予定

初日(12/29

22:00 宇都宮出発

新穂高温泉で宿泊

29 6:00 起床

7:00 新穂高温泉出発

9:30 白出沢出会

14:00  2400m付近にて幕営


2.山行記録

年末年始を利用して、会の仲間と冬合宿(2泊3日)で、北アルプス厳冬期アルパインクライミングの定番コース奧穂高岳・涸沢岳西尾根に入ってきました。今回も参加メンバーは8名と大所帯での山行になります。


さて、今回は山に入る前から躓きました。というのも、高速道路が目的のICのかなり手前で通行止めになってしまったのです(積雪につき)。強制的に下道を走らせる結果となり、2時頃に到着して仮眠する予定が、530分くらいにようやく仮眠できたという8時間弱もの移動となってしまいました。道中事故車を10台近く見て、下道でも渋滞を余儀なくされ、結果的登山口到着前にヘトヘトになってしまいました。



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いうわけで、出発も遅れに遅れて10時過ぎ。積んできた荷物にも不備が発覚して、やれ鍋はどうするテントはどうすると手際が悪くなってしまいました。反省です。



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団体装備を各人で分け合って兎にも角にも出発。写真はわたしのザック。65リットルザックにギリギリまで荷物を詰め込む。



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登山口のロープウェー乗り場にてロープウェー乗りて~とッテンション低めの一同の図。乗ると西穂のほうに出てしまうので完全に別ルートです。



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新穂高温泉から白出沢出会までは林道歩きが続きます。ひたすら歩く。別に傾斜もないのだから楽なはずなのに、今回は睡眠が不足しているから荷物が重く感じられます。確かに普通の雪山縦走よりはロープありハーネスあり各種ギアありで重いのは当然なんですが、やはりそれ以上にポテンシャルがあがらない感じ。う~む



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小屋あたりで景色を見れてからは少しは変わったかな。それにしても天気がいい!暑いくらいです。なんか最近天候に好かれているなあ、、、などと思うわけもなく、有料サイトの高層天気図によれば明日から大荒れの様子。この天気も今日でおさらば。今頃山頂に立っている人が勝ち組。登山は1日で明暗がはっきりと分かれてしまう。



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白出沢を渡りながら開けている景色を見、夏道を外れて積雪期の定番ルートに入っていく。



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屋根に取り付くための積雪期ルートは、雪がしっかりしていて歩きやすいものの、それなりの急斜面をそれなりの荷物を担いで上がるので疲れます。というか寝不足だから疲れます。



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おまけに春のような陽気だから汗だくになってしまいます。おまけに樹林帯の雪が溶けてポタポタ雨がずっと降っている調子で、かなりの頻度で雪がどさっと頭上から落ちてきて被ったりします。ようするところずぶ濡れになってしまうわけです。晴れているのに!



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結局、2400mで幕営する予定が、タイムリミットの時点で2300mまでしか上がれず、そこで幕営することにしました。このコースは2200から2400くらいまではテントが張れそうなスペースが結構あります(早い者勝ちですが10くらいは張れるかも)。



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わたしたちが幕営した箇所からは眺望が少しばかり得られました。仲間が撮影した写真が美しいので御覧下さい。



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明日はあそこに登るんだね!と小学生のように目を輝かしているわたし(笑)



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夕飯はキムチ鍋でした。豚肉がたっぷりでとても美味しかった。食担の先輩に感謝です。ありがとうございます!上越の仲間が持ち込んでくれた4種類の日本酒に、焼酎やワインで宴をしつつも、明日に備えて早めに就寝しておきました。明日は天気次第ですが、有料サイトの情報によると荒れるらしい。なんとかもって欲しいものだが。(つづく)