#23 キネマ刑事たまの新作レビューはメモ書きで起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!! | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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というわけで、映画ばっかり見ているのに映画のことをまったく書かないわたしのブログを少しくらいは映画色に染めようと始めた企画“キネマ刑事たまの手帳メモ”。これはわたしが自分のために観賞後に書き殴っておいたメモ書きをそのままブログに転載してしまえという乱暴な企画だったのだけど、メリットは結構あって、それは新しく自分でなんら書かなくても素材は山のようにあるという点。・・・だったはずなのに、いまだ転載できたのは18pまで。わたしのメモ書きは既に173pを超えているので、結局この企画もリアルタイムにはほど遠い企画となってしまった。というかコピペすることに飽きたわ。いうわけで、それを補うためにも、ザクザクと皆さんの映画館観賞に役立つようなことも書いてみようと決意し始めた企画が、“キネマ刑事たまの新作レビューはメモ書きで起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!”だ!(どーん!!)


まずカラスの親指から。ドラマとしては良くできているが、映画らしさがほぼ皆無。007 スカイフォール』は、新生007としては上手くいった感あるも、主題は使い古された流行のパターン。監督が変わった際にこの設定が維持できるかは甚だ疑問だ。でもってこの主題だと007である必然性がないという逆説。後半のシークエンスの弱さも気にかかる。撮影編集が好印象。『砂漠でサーモン・フィッシング』は、ある種の目的は達成しているも、つぼる人は少なそう。基本ファンタジーを許せる許容範囲が必要か。本作については両主演の魅力が良点の大半かもね。『ルビー・スパークス』は、楽しく観たが匙加減に失敗している。ホビット 思いがけない冒険3DLOTR3部作のファンにだけ送り届けられたクリスマスプレゼント。語られるべき主題がなく、その場しのぎで話しを動かしている落ち着きのなさ。『フランケンウィニー3D<日本語吹替版>』は、ティム・バートンの面目躍如。観客気にせず自分が好きなことだけ突っ込んである。レ・ミゼラブルは、語りとしては成功だが、映画としてはこなれ過ぎていて困るというのが本音。フーパーは映画作りが上手すぎるのだな。役者を滅茶苦茶よく動いているのに、かれの手のひらから抜け出てこない。手の届かないりんごのようだ。


兎にも角にも、今なにを薦めるか問われたら、おいら『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]オススメしませんよ。え?あいやオススメしますよ。非常に評価の低い作品なのでオススメしにくいんですよね・・・。大事なのは奇想天外な設定にちゃんと意味を持たせている必然と、いま語られるべき主題、投入されている役者の確かな仕事、よくここまでエンタメ系の企画をドラマ方面へシフトしえたなと感心してしまったわけです。本作のような映画を観ると、どんな依頼も断ったらいけないのだなと反省させられる思いです。主題は女性のためのものであり、同調できる人は少ないかもしれないので、間違っても映画通が観るような作品じゃない。そんな前提のうえでオススメしておきます。(おわり)


* 記述内に公開終了作品が含まれている場合がありますので御注意下さい。