近況172.新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 7 in 東京ドーム | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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そうそうすっ飛ばすところだった。4日は東京ドームにプロレス観戦へ行ってまいりました。1月4日といったらプロレスの日ですよね(周知されているかは兎も角)。たぶんわたしが中学生の頃から新日本プロレスが毎年東京ドームで興行を打っています。



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さて、わたしは中高時代に熱狂的なプロレスファンだったのですが、学生の頃に失望して足を洗い、それ以来は付かず離れずといった具合で様子見しています。それでも興行に毎年1回は足を運ぶのは、応援の意味であって期待ではなかったりしました。昨今のプロレスのつまらないことといったらあーた、それはもう目をあてられませんでしたからね!


しかしですねえ、今年は対戦カードからして違かった。わたしが脚本家だったとしても、どちらを勝たせていいのか悩むような対戦カードが続出。わたしが生で試合を観戦したことのない、ボブ・サップ、曙、桜庭の参戦が後押しして、今回は結構期待したりしてました。そしたらどうです?まさかの期待通りの面白い興行になっていたのでした♪ばんざ~い


面白くて驚くとはなんぞやと思うかも知れませんが、プロレス興行はなかなか面白くなかったんですよ、実際問題。今回のドーム大会はここ十年で最高の興行だったんじゃないかなあ。スポンサーが変わって根本的にお客の楽しませ方が変わり(良いか悪いかともかく)、公式テーマソングを手がけたBREAKERZや中村あゆみさんの歌披露、ゲストとしてAKB48が来場したりしていて、なるほど変化させようという気概が感じられました。



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でも今回の根本的に良かったことは、やっぱりマッチメイクでしょうね。試合が面白くなかったら、上記のようなサービスは浮いてしまって逆効果です。試合がしっかりしていて、そこに+αが添えてあるから成立し得るわけです。そういう意味でも今回はいい試合が多かった。ダブルメインイベントと銘打たれた桜庭vs中邑戦と棚橋vsオカダ戦は、どちらが勝つか最後まで分からなかった。どちらも今年のベストバウトになっても問題ないレベルの試合だったように感じる。今年この先この業界が右肩あがりでなかったら、本当にベストバウトになるんじゃないかな。そう思えるほど素晴らしい試合でしたよ。選手の皆さんお疲れさまでした。


その他、真壁vs柴田戦も盛り上がったし(柴田にはもっと頑張って欲しかったが)、Jr.の3way戦も面白かった。故橋本真也のテーマ曲「爆勝宣言」とかつての武藤選手のテーマ曲「HOLD OUT」が聞けたのも大興奮だった。今回はじつは武藤敬司の試合を生で観るのが最後であるとの意識で観戦するという裏テーマもあったので、わたしが大ファンだった頃の「HOLD OUT」には震えるものがありましたよ。


兎にも角にもそんな風に大満足して帰ってきたプロレス興行、わたしくらいのレベルの人間が思うんだから、業界的にもやはり大成功だったみたいで、大きく報道されていましたね。この成功を糧にして、今年1年上手くやってくれれば、またドームに4万人くらいなら呼べる時代もくるのではないかと期待を抱くことができました。久々にプロレスを義理でなく楽しめた。本当にありがとうございます♪


ここからはネタバレなんだけど、中邑と桜庭戦観てて、試合は中邑が勝ったんだけど、レスリングの基礎的な部分は桜庭が圧倒していたんだよね。なんちゅうか、昔長州力が「いまの若手は基礎がなってない。練習しないから」的な発言をしていたのを思い出した。やはり昔の人間になればなるほど基礎を大事にしているように思うのだ。いまの選手も考えられないほど努力をしているのだろうが、こう同じリングで対峙すると差が歴然としてしまう。なんか観ていてちょっとなと思ったとかなんとか。まあ若いのにも飯伏幸太みたいな凄いのがいるんで、どんな時代にも善し悪しはあると思うんだが。(おわり)