近況166.namie amuro 5大ドーム TOUR 2012 〜20th Annivers | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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3連休の少し前、安室奈美恵のドームツアーに足を運んできました。いままで彼女のライブには参加したことがなかったけど、今回は20周年ということでチケットを押さえてみた次第です。早速ですが、下記セットリストから見て欲しい。


1.Body Feels EXIT

2.How to be a Girl

3.Hot Girls

4.NAKED

5.Sit! Stay! Wait! Down!

6.Get Myself Bac

7.GIRL TALK

8.NEW LOOK

9.Go Round

10.In The Spotlight

11.Fight Together

12.You′re my sunshine

13.Don′t wanna cry

14.RESPECT the POWER OF

15.NEVER END

16.a walk in the park

17.SWEET 19 BLUES

18.Love Story

19.Damage

20.Breakit

21.YEAH-OH

22.Chase the Chance

23.Let′s Go

24.TRY ME ~私を信じて~

25.太陽のSEASON

26.愛してマスカット

27.Baby Don’t Cry

28.CAN YOU CELEBRATE?

29.ONLY YOU.

30.Say the word


今回のツアーは20周年という記念すべきものなので、ファン投票ベスト25に新曲5曲を加えた計30曲からなる圧巻のものでした。当然小室プロデュースのあんな曲やこんな曲まで歌ってくれて、一度で生で聞きたかった曲すべて聞けました状態!


しかし、彼女くらいのクラスになると30曲も本当に生歌で公演うってるの?と若干の疑問を持っていたわたし(生歌なのはネット上で知っていましたが自分で確かめないことにはね)、公演始まってすぐに頭を下げました。申し訳ありませんでしたと。彼女は完全に歌っていましたね。生歌で30曲!踊り続けて30曲!いやいやないでしょ、ちょっとないよ、このポテンシャルわ。


彼女のコンサートに通い慣れている人によると、彼女のコンサートは基本的にMCがないそうで、この日も30曲歌いきるまでMCなしでした(それをネタにしたりしているくらいでして)。帰って調べてみると、MCを入れないのは身体のリズムを損なわないためもあるようで、いやあ彼女のプロ意識には心底惚れ直しましたね。


そしてなにが彼女の凄いところかと言うと、過去のヒット曲より現在進行形の今の楽曲のほうが遙かに格好いいという点につきると思います。名曲の間に挟まれているNEWアルバムの曲がまったく名曲に負けているどころか、そっちのほうが素直に上だと思える。20年経過し尚進化し続けている姿には、アーティストとしての本分を見たような思いがします。誰とは言わないけど、おいらの愛してやまないアーティストの多くはこの一点だけで判断するなら、彼女のような域には達していないと思います。


彼女の場合ソロ歌手だけど、誰かに操られているわけじゃなく、自己プロデュースでここまで来たという自負があるのじゃないか。純粋に歌っている喜び、いまステージに立てている喜びを、あれだけの笑顔として素直にステージ上で爆発させているアーティストを、わたしは彼女以外にクロマニヨンズ結成ツアー時のヒロトしか知らない。


わたしの愛しているアーティストの多くはソロ歌手ではなくバンドの形式をとっている。行ったライブでも一人で歌っているアーティストは少なく、例えば長渕剛とかし思い至らないけど、彼女は曲によっては一人でドームの真ん中のステージで歌っていました。バンドもダンサーもなしで。ギターも持たずに。男女で差をつけるのはいけないだろうけども、女性が一人でドームの大観衆の中で歌っている姿を見ていると、尊敬の念すら覚えます。彼女は様々な犠牲のもとでそれでもここまでやってきた。そのプロデュース能力はまごう事なき本物でしょう。


公演自体も過去の彼女とのコラボレーションやワンピースや月9とのセッションなどなど、レアな演出のオンパレードで楽しかったし、「Chace the Chance」時のドームのステージの端から端までの全力疾走直後の歌披露など、素晴らしいポテンシャルでございました。過去よりもいま一番輝ける自分でありたいというのは、わたしの考えとまったく同じだけど、彼女には完全に負けてましたね。同年代としては悔しいかぎりです。比べるのはおこがましいって?そんなことないでしょ。いまを楽しむという次元においてなら、わたしもまず誰にも負けない自負があったからね。非常に悔しい。


まなにはともあれ、彼女がヒット曲を連発していた頃にわたしはまだ学生で、彼女の曲を聴くと、そのダメダメだった当時の自分を思い出さざるを得ず、なんちゅうか胸が痛いというか感慨深いというか、時の流れを体感せずにはいられませんでした。あんな馬鹿なことをやっていた時からもう20年か。あっという間だったけど、時間を無駄にしてこなかった自信だけはあるな。そしてブレてないし、自分を切り売りしてないし、言い訳もしてない。10年後には追いつかないだろうけど、20年後には彼女に並べるような自分でありたいと思う今日この頃だ。(おわり)


*有名になるとかお金を稼ぐとかいう話しではありませんので悪しからず