日曜日は所属山岳会の会山行で、甲子山阿武隈川源流南沢まで沢登りに初挑戦してきました。沢登りとは、wikiによれば「渓流は美しく見えるが、一般に「山で道に迷ったら尾根に出ろ」というように、歩くコースとしてはよくない面が多い。凸凹が激しく、足下は滑りやすく、水に落ちると体を冷やす。また、滝があると迂回しなければならない。これらを逆手にとって、水に入る用意、岩を登る用意をした上で、それを積極的に楽しんでしまおうというのがこれである」とのこと。技術的にも、ロッククライミングの技術が必須であり、地図のある登山道を行くわけではないから、ルートファインディングと読図力も要求される、山の総合力が試される高難度のクライミングといっていいでしょう。
がしかし、そんな風に構えて登りにいったおいら(水色ヘルメットに赤シャツ)でしたが、これが単純に楽しいのなんの。これはもう大人の遊びと行っていいでしょう。嗚呼、もう滅茶苦茶楽しかったね!!
今回の山行は、南沢を登り詰めて甲子山頂へ出でるソレで、そのルート上には最大30m級の滝も含めて10の滝が存在する、クライミングポイントの多いなかなか登りがいのあるルートだったのが良かった♪
最初はなるべく濡れたくないと思っていたものの、徐々に逆に濡れたいと思うようになっていくから不思議です。滝を登る際も滝を浴びるべく近づいていったりしてしまいます。
この日は晴天ではなかったものの、1600m弱の低山の沢では水が冷たいということもなく、水に入っていても体力が削がれるという感じはなかったですね。但し、滝壺でクライミングの順番などを待っている時間は徐々に冷気にあてられて寒さを感じたりもしました。
当初はクライミングシューズでなくて登れるのかな?と心配してましたが、沢登り用の靴はスタッドレスタイヤみたいなもので、濡れている岩にはしっかりとフリクションが効いてとても登りやすかった。
ここが南沢のクライマックス30m級の大滝。先に登るリードクライマーの声が滝の音にかき消されたりするので、意思疎通には敏感にならなければいけません。
自分の仕事がないときは、思い切って休んでしまうのも一考です(30m級の滝を全員が登り終わるにはそれ相応の時間を要する)。体力を温存すればいざという時に他メンバーを助けることができますから。怠けていたわけではないはず...
兎にも角にもあっという間の山行でした。参加者は計8名いましたが、皆クライミングジムに顔を出しているような面子だったので、先輩方の想像より遙かに早く山頂につくことができたようです。写真は濡れた衣類からある程度着替えて、さっぱりして御機嫌のおいらとソネ先輩。
(まとめ)
沢登りとはクライミングのバリエーションみたいなものですね。山頂へ沢をつめていくのは爽快ですし、夏は涼しいし、水遊びしているような童心に帰られる部分もあるし、ルート上の滝をクライミングするからその都度達成感が得られるし、面白いとしか言いようがない。クライミング技術、基本的なロープワーク、ルートファインディングなどなど、総合力を磨くにも丁度いいと思います。
因みに、この日も入渓のタイミングを見誤って、最初30分くらい別の沢を登ってしまうというアクシデントがありました(地図を見、コンパスを見していてもこれです)。沢登りは難しい遊びです。登山道を行くわけではないので、目印なんかもないし、登れない滝を巻くさいの判断能力もかなり難易度が高いと感じました。藪こぎもあります。巻いたあとに懸垂下降した箇所もありました。
つまりは最初は必ず上級者さんと連れだって行くことをオススメします。クライミングの練習は必須ですね。沢に行きたかったらそこから始めましょう! 嗚呼、楽しかった♪ 今年あと1,2回行けたらいいんだけどなあ。計画せねば!(おわり)