本日紹介するのは、おいらが81カ国目として食べてきたお店で、宇都宮にお店を構える『クーリ・ルージュ』さん。フランスとスペインの両国をまたぐバスク地方の料理を食べさせてくれるお店です。バスク地方で修行してきたシェフのこだわりの感じられる内装と雰囲気も楽しむことができるお店です。
さて、このお店に食べに行ったのは昨年の震災のあと4月なんだけども、昨日も食べてきたので、話しとしては昨日のことを書きながら報告したいと思う。
ここでは始めて食べた時も、なるべくバスクらしいこったものを出してほしいとシェフにお任せして、結果、血合いの煮凝りがのったガレットとか食べられたのだけど、お店の名物の骨付き豚すね肉の煮込み生ハム風味なんかもいただけて、味に満足、さらにはバスク産のワインが格安なのに美味いんですよ。おいらはバスク産のワインのファンになってしまいましたね。デザートも自慢のガトーショコラにデザートに合うワインをセレクトしてもらって合わせたらこれがまた美味いわけです。そして、朝から焼いて昼は店頭販売しているパンが美味いんですなあ。つまりはトータル素晴らしいというわけだ。
で、今回も電話で事前にシェフと話して、よりいっそうバスク地方らしいこったものが食べたいと“くせ”を必要以上に強調。さて何が出てくるのやら。
①最初は生ハムやサラミほか肉系スライスの盛り合わせ
味の方向がやっぱ独特で、スパムみたいな奴なんかはパンに合わせると美味い。
②パンの盛り合わせ
昨日訪問したのは懇意にさせていただている諸先輩方を美味しいお店に連れていくためだったのだけど、その諸先輩方もここのパンは美味いとはまり、2度もおかわりしておりました。最初の盛り合わせでは出てこなかったゴマパンがまた美味かったのだなあ。
ワインはこの時期の季節限定バスク地方の微発砲白ワイン「チャコリ・レサバル2011」をボトルで。
③岩ガキ アイスプラントとカブのムース
いい味。美味し。
④内臓をつめまくった自家製ソーセージ
相当クセのある料理なので、女性陣2名は半分残す。おいらも強調し過ぎたかなと反省。個人的にはこのソーセージは好きな味でしたけどね。
⑤牛テールを豚足で包み込んだコロッケ。
またもや女性陣2名が大半を食べられなかった。これはとてつもない料理ですよ。牛テールといったら汁ものに入っているイメージしかないけど、ここはそれを豚足の中で蒸し揚げて豚足の食感で食べさせようというのである。この料理のインパクトはすごい。メニューには豚足と生ハムの ねっとりコラーゲンのコロッケとあったから、その生ハムを牛テールに変更したシェフ渾身のメイン料理だ。牛テールの独特の風味に豚足が絡みついてきて、そりゃあもう。女性陣の残したコロッケも平らげたのだけど、男でも1皿以上食べると胃もたれしてしまうほどのパワーをもった料理でした。
あとデザートに、さっぱり日向夏のコンポートゼリーが出てきてシメ。ワインはバスク地方の白ワインをボトルでもう一本入れました。やっぱバスク地方のワインは値段に比して格段に美味い。
連れて行った方々も大変満足していただけて(本当は女性陣のことも考えて料理を頼むべきだったが)、個人的にも楽しかったし、良かったと思います。問題はお客さんが入ってないことかなあ。平日とはいえ、おれらだけは寂しい。この店はポトフやらなにやらと普通の田舎フレンチ的な料理も多いのに、是非皆さんに食べに行ってほしいと思います。(おわり)
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