仙人ヶ岳トレイルランの帰り、これは都合がいいぞとそば漫遊してまいりました。とは言っても、大会会場からは結構車を走らせたのですが。
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『根古屋亭』(佐野)- 新そば漫遊記6。
最初に訪れたのは、国道208号の行き止まり少し手前にある根古屋森林公園内の農村レストラン「根古屋亭」さん。蕎麦が親しまれている地域ですが、ここまで奥地だと、なかなかお客さんも少ないようです。ただ、花の時季だけに園内を歩いている方や写真を撮っている方などチラホラと見かけることはできました。
さて、注文したのは“ざるそば”と“天ぷら(単品)”。こういう土地だけに季節感のある食材を提供してくれるのは嬉しいが、天ぷらは兎も角、蕎麦はなんというのかなあ、これは蕎麦食いが食べる蕎麦じゃないんじゃないだろうか。黒い田舎そばを平打ちで提供している。形は整っているのだけど、問題なのは風味というものがまったくない点。そばの割合は5か6というところだろうし、香りが全然しないことから、蕎麦本情報のとおりこれが三たてそばなら、打ち手の問題ということになってしまうわな。または地元産のそばの出来映えが昨年は悪かったということなのかもしれない。
これは普段から上手い蕎麦を求めて右へ左へ飛び回っているような蕎麦食いが食べるような蕎麦ではないです。ただ、地場産の蕎麦粉を試してみたいという方なら、今年の収穫時期以降にまた出向く価値はあるのかも。取り敢えず、今はダメでした。
【那須塩原】根古屋亭 / ざるそば ☆ / 天ぷら ☆☆☆
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素材情報
そば粉:地場産
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『蓬山レストラン』(佐野)- 新そば漫遊記7。
次に訪れたのは、国道201号の行き止まり少し手前にある蓬山ログビレッジ内の農村レストラン「蓬山レストラン」さん。昔は、208号の終点と201号の終点は近くても遠い存在ででした(間に山があるため)。同点を梯子するためには一度町へ戻って大きく迂回しなければならなかったのです。しかし、いまは近沢峠に道が開通し、さほどの苦もなく行き来できます。近沢と名付けれているくらいだから、昔から徒歩で峠をショートカットする慣習があったんだろうなあ。「キツツキと雨」のようにね!
さて、蓬山ログビレッジには同じ終点でも先ほどと違い人がそこそこ集まって賑わっている感さえあります。昼時を過ぎているというのに、レストランの中にも結構お客さんがいました。何故、こちらの終点には人が集まっているのか。それにはちゃんとわけがあった。人を呼べる武器を持っていったのだ。それがここが“日本列島の中心”という事実である。
という計算(写真参照)で、ここが中心になるんだそうです。だからなんだというわけじゃないけど、ついつい出向いてしまうんでしょうなあ。こういう場所に。おいらが明石で標準時子牛線に出向き跨いだような感慨をみな覚えているに違いない。
兎にも角にも、ここでも“もりそば”と“天ぷら(単品)”を注文。出てきた天ぷらはほぼ同じもの。同じような土地で同じ季節。出てくる素材が同じなのは当然だよなあ(でもこちらのほうが若干美味かった気がしないでもない)。肝心の蕎麦であるが、ここも黒い田舎蕎麦だけど、太さは普通。喉越しは先の店のほうが勝るけど、蕎麦の味はこちらのほうが若干ながしていました。個人的には似たり寄ったりだけど、どちらも非常に安価でお蕎麦を提供しているという点では、一緒で、ご近所の方の普段食いには丁度良いのかもしれません。
個人的に書いてしまえば、ここらへんは美味しいお蕎麦屋さんが多いので、わざわざ農村レストランで蕎麦をすする必要はないなというのが感想です。お惣菜コーナーに並んでいる山菜おこわとか蓬饅頭とかを食べたかったよ、おいらは!
【那須塩原】蓬山レストラン / もりそば ☆☆ / 天ぷら(単品) ☆☆☆
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素材情報
そば粉:地場産
【旧蕎麦漫遊記まとめページ】
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【新そば漫遊記まとめページ】