■長編ドキュメンタリー映画賞■ (3ポイント)
Hell and Back Again
もしもぼくらが木を失ったら
☆Paradise Lost 3: Purgatory
Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち
Undefeated
「Pina」が本命視されているけど、ヴェンダースにいまさらア協会がオスカー授けるのもなんだかねえ。ここは対抗馬が逆転する確率が高いとふむけど、残念ながらその対抗馬はシリーズ物の3作目。見てない人間にとって、シリーズ物の評価は難しい。ここでいままでの支持票が集まるのか、まだまだそういう完結のレベルではないのか、これがとんと分からない。評価は高いがシリーズ物はノミネートされたことが勝利と見ることも可能だろう。アフガニスタン帰還兵とエコテロリストの作品はどちらも前哨戦で少し受賞しているけど、どうもピンとこない。まったく無名で無冠の「Undefeated」あたりが受賞したりしないか?配給がかのワインスタイン・カンパニーなのだから。いや、おいらは自分のドキュメンタリーへの理解を信じる。ここは「Paradise Lost 3: Purgatory」がドッカンだ。
■長編アニメーション映画賞■ (3ポイント)
パリ猫の生き方
Chico & Rita
カンフー・パンダ2
長ぐつをはいたネコ
☆ランゴ
「パリ猫」に勢いがあるときくけど、「ランゴ」でぶれない。だってあれは傑作だからね。
■衣裳デザイン賞■ (3ポイント)
Anonymous
アーティスト
☆ヒューゴの不思議な発明
ジェーン・エア
W.E.
昨年、本部門にも格というものが必要だと書いて、アリスのアトウッドを斬って捨てたら、まんまと受賞されてしまった。となると、本部門には格というものが必要ないらしい。組合賞と絶対的な親和性が見出せる部門ではないけれど、やはり共通することが多い。今年の「W.E.」は、あまりに作品評価が低いため、敬遠されるかと考えていたけど、それだと昨年と同じ轍を踏むはめとなってしまうなあ。
美術部門にもノミネート受けている作品は先にあげた2本(アーティスト、ヒューゴ)。ここは常連が多くて、案外協会員も裏方スタッフの名前を憶えている部門。今年も8ノミネートで3度受賞しているサンディ・パウエルが9度目のノミネートを受けている。組合賞を受賞した「W.E.」のアリアンヌ・フィリップスは2度目のノミネートでもまだ新参。作品力のある「アーティスト」と「Anonymous」陣営はこれが初ノミネート。「ジェーン・エア」のマイケル・オコナーは前作の初ノミネートで受賞までしていった強者だが、2作連続で受賞する2の2的な結果を会員が許すかどうかだけが問題。本質的には美術部門も受容すると読んでいるヒューゴ陣営のパウエルの受賞が濃厚と言いたいが、4度目の受賞となるのがちと気になる。初ノミネート陣営なら作品力のある「アーティスト」だろうが、この手の衣装にオスカーが栄冠をもたらした例をおいらは知らない。難しいなあ。オスカーが愛している歴史劇という観点なら「ジェーン・エア」か「Anonymous」となるんだが、どちらもどうも押しにくい。
やはり木を見て森を見ずではいけない。今年のオスカーがどういう筋書きになっているのかを読むべし。すると、ヒューゴの技術部門総取りという主軸が見えてくる。ならば、その主軸に逆らうような受賞は、それ相応の作品でなければならないだろう。今年は皆小粒で、この大きな路線に対抗できるような作品はない。よってパウエルの4度目の戴冠が濃厚だ。あーここも外したな。ダメだこりゃ
■作曲賞■ (3ポイント)
タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密
☆アーティスト
ヒューゴの不思議な発明
裏切りのサーカス
戦火の馬
鉄板。
第9回アカデミー賞予想対決!
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